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スポーツ振興に関する特別委員会平成28年10月6日(木曜日)
1.開催日時
平成28年10月6日(木曜日)10時開始 13時38分終了
2.開催場所
403委員会室
3.出席委員
委員長:須藤昭男、副委員長:星名建市
委員:南波和憲、委員:狩野浩志、委員:福重隆浩、委員:岩上憲司、委員:安孫子哲、委員:清水真人、委員:小川晶、委員:荒木恵司、委員:穂積昌信、委員:井田泰彦
4.欠席委員
なし
5.主な質疑
(1)伊香保スケート場の指定管理について
南波委員
伊香保スケート場の指定管理について、再募集すると聞いている。不可だった場合、県が直営で行う意向はあるか。
藪原スポーツ振興課長
伊香保スケート場は県内で唯一の400メートルリンクであり、再公募しても手が挙がらない場合は直営も検討しなければならない。是非とも続けていきたい。
南波委員
再公募の見通しはどうか。
藪原スポーツ振興課長
当初の公募において条件が合わないことがあったと考えている。現在、運営ができそうな団体や民間企業から情報を収集しながら、再公募の条件を探っているところである。
狩野委員
再公募スケジュールはどうなっているか。
藪原スポーツ振興課長
条件が決まったら再公募の方針を常任委員会に報告する。その後、再公募の期間が1、2か月必要となる。選定委員会も開催する必要がある。後期を含め今議会中に説明できるようにしたい。
(2)国体の招致について
南波委員
国体の招致について、要望書の提出はいつ頃か。
藪原スポーツ振興課長
今年度末から来年度当初の間を予定している。
南波委員
議会の議決が必要かと思うが、いつ頃か。
藪原スポーツ振興課長
来年の第1回で議決いただければタイミングがよいと思う。
南波委員
第1回定例会で議決した上で、開催についての要望書を3月から4月に提出という日程か。
藪原スポーツ振興課長
それくらいに向けて、いろいろな人の意見を伺っている。
南波委員
国体検討懇話会などの手続きはどうか。
藪原スポーツ振興課長
具体的には、国体検討懇話会から知事に報告を提出してもらい、参考とする。
南波委員
要望書提出の段階で、具体的な内容を出さなくてもよいのか。
藪原スポーツ振興課長
内々定をもらってから市町村などと具体的な内容の検討が始まることになる。
狩野委員
2巡目国体について、施設整備や選手強化を考慮し、いつ頃から体制整備を始めるのか。
藪原スポーツ振興課長
先催県では、内々定を受けてから県と市町村、関係団体とが国体準備委員会を設置するのが通例である。内々定を受けた段階で早急に体制を整え、しっかり関係者と検討していきたい。
狩野委員
現状の施設整備補助制度では、国体に適した施設整備ができないと思うが、今後どのように考えているか。
藪原スポーツ振興課長
老朽化については、設置者である市町村が行い、規格に合わせるための改修等を支援する制度であり、現状ではこの制度で平成32年度まで取り組んでいくことになる。準備委員会での検討の中で会場地が決まった後、必要に応じて制度の見直し等を検討していきたい。
(3)県内のスケート場について
狩野委員
群馬アイスアリーナについて、利用期間・時間延長に対するアンケート調査の結果はどうか。
藪原スポーツ振興課長
一般利用者については、回答数148件。利用期間の延長については73%が「延長を希望」、利用時間の延長については81%が「現状のままで良い」という結果であった。アイスホッケー部やスケート部を有する高校や大学に対するアンケートでは、利用期間の延長については40%が「延長を希望」、利用時間の延長については56%が「現状のままで良い」との結果であった。今後、県外の方のニーズ等を幅広く調査していきたい。
狩野委員
群馬アイスアリーナ、伊香保スケート場、桐生のスケートセンターの3つのスケートリンクについて、あるべき方向性を示してもらいたいと考えるがどうか。
藪原スポーツ振興課長
アイスアリーナ、伊香保の屋内リンク、桐生のスケートセンター、民間では、高崎のサンピアにスケート場がある。それらも考えた上で、平成40年の国体に向け、関係者の意見を聴きながら、あり方を検討していきたい。
狩野委員
群馬アイスアリーナと伊香保スケート場をセットにしたほうが、指定管理者が運営しやすいということが考えられる。指定管理者の公募に際しても、スケートリンクのあり方について、検討してほしいがどうか。
藪原スポーツ振興課長
関係者によく意見を聴きながら検討していきたい。ただし、アイスアリーナは現在指定管理者がいるので、どう連携していくかについて検討していきたい。
(4)県立敷島公園水泳場について
狩野委員
敷島公園水泳場について、12年後の国体を考えると、老朽化が著しいため、移転・新築をすべきと思うがどうか。
山口都市計画課長
まずは、改修や移転・新築など各案に対して、それぞれのメリット、デメリットを明らかにしたい。
狩野委員
現状の敷島公園水泳場では、国体開催は困難と思っている。敷島公園水泳場で競技を実施するかどうか決めないと、次の段階に行けないのではないか。
山口都市計画課長
敷島公園水泳場の屋内プールは平成8年度末に完成し、まだ20年経っていない。建て替えるか改修かその辺も含めて検討していく必要があると考えている。
狩野委員
移転・新築を視野に入れ、今後検討してほしいがどうか。
山口都市計画課長
今後、水泳連盟と早期に協議を持ち、どのように考えているか確認をしたい。
狩野委員
今後の方針を決めるにあたってスポーツ振興課としてはどうか。
藪原スポーツ振興課長
プールも国体を開催する上で大事な施設であるので、関係者の意見を聴きながら検討していきたい。
(5)スポーツの活用について
福重委員
スポーツツーリズムを進めていくにあたり、県内のどのようなスポーツ資源が活用できると考えているか。
町田観光物産課次長
近年、県内でもスポーツイベントの集客は大きな経済効果があると考えている。ニューイヤー駅伝を始め、各マラソン大会、自転車レース、トレイルランなど多様なものがある。また、拡大するインバウンド向けの観光素材としてはアウトドア・アクティビティが活用できると考えている。具体的には、ラフティングやカヌー、バンジージャンプの他、スキーなどの冬のスポーツを海外メディアや旅行会社の招請事業で紹介し、誘客に活用している。今後も、これらスポーツを切り口のひとつとして、海外向けのPRに努めていく。
福重委員
プロスポーツの観点では、野球のダイヤモンドペガサス、サッカーのザスパクサツ、バスケットボールのクレインサンダースがある。県内外からの観戦という点で、プロスポーツも資源と考えるが、プロスポーツの充実面での県の支援はどうか。
藪原スポーツ振興課長
3つのプロスポーツに関しては、ホームページ等での情報発信に協力している。また、県外での試合において、本県のイメージアップ事業を委託しており、経営面での支援にもなっていると考えている。
福重委員
県内に国際大会など大規模なスポーツイベントを誘致できれば、産業の活性化や雇用創出に繋がる。国際大会など大規模なスポーツイベントを誘致するにあたり、県内には、どのような施設が確保できているのか。
町田観光物産課次長
大会の規模や競技種目によって使用できる施設は様々だが、県内最大規模の施設としては、様々なスポーツに対応できるALSOKぐんま総合スポーツセンター、トラック競技大会が開催されたこともあるヤマダグリーンドーム前橋は活用できると考えている。また、上毛新聞敷島球場など各地の野球施設を利用し、ソフトボール国際大会などを誘致することも可能であると考えている。いずれにしても、宿泊や買い物など多大な経済効果があると考えられることから、多方面で支援していきたい。
福重委員
県は、コンベンションを誘致するため、コンベンションビューローを設立した。スポーツイベントの誘致に関しては、どのような取組をしているのか。
藪原スポーツ振興課長
群馬県スポーツイベント誘致委員会がプロ野球公式戦の誘致を行っており、今年も開催し、7年連続の開催となった。今後も引き続き誘致活動を行っていく。
福重委員
群馬県スポーツイベント誘致委員会をさらに拡充する、例えばコンベンションビューローと抱き合わせにするなどの取組が必要と考えるがどうか。
藪原スポーツ振興課長
現在、スポーツイベントは開催地でのおもてなしや運営面という点から市町村が積極的に行っており、県としても県営施設の利用などの面で支援を行っている。コンベンションビューローと意見交換しながら出来ることを探っていくことが必要と考えている。
福重委員
スポーツイベントの開催は、市町村が頑張っているということだが、スポーツイベント誘致はオール群馬で積極的に取り組んでほしいと思うがどうか。
佐藤生活文化スポーツ部長
本県にはスポーツ施設として良い素材がある。また、例えば、前橋市がスポーツコミッションを創るなど市町村も熱心に取り組んでいる。県としてもスポーツイベント誘致委員会の見直しやコンベンションビューローとの連携なども検討する方向で考えていきたい。
安孫子委員
スポーツ産業を視野に入れたスポーツ大会の誘致について、県がスポーツ大会を誘致する時代から民間との連携による事業を推進する時代に代わってきていると思う。また、スマートベニューというスポーツ施設を中核にした街づくりというものがある。これからは、そういうことに官民が一緒に取り組む時代であると考えるがどうか。
藪原スポーツ振興課長
現在、整備を進めている稜線トレイルでも、行政が整備を行った後、民間の旅行会社にツアーを組んでもらうことなどにより、地元に経済効果を波及させたいと考えている。そうした取組が今後必要かと感じている。
安孫子委員
アオーレ長岡ではスマートベニューに取り組み成功している。民設共営のような手法での施設整備や民間企業と連携したスポーツ事業の実施も検討する必要があると考えるがどうか。
藪原スポーツ振興課長
ぐんまマラソンは、上毛新聞社と協力して実施しており、官民連携の事例について今後研究を深めていきたい。
(6)プロ野球西武対ロッテ戦について
岩上委員
今年のプロ野球西武戦について、多くの観客に来ていただき、大いに盛り上がった大会になったと思うが、総括はどうか。
藪原スポーツ振興課長
6月24日、西武対ロッテ戦を開催したが、雨天にもかかわらず満員に近い15,766人が観戦した。試合内容も充実し、地元出身の高橋光成選手が出場するなど大変盛り上がった。運営面も大きなトラブルはなく、西武球団からも好評で良いイベントだったと考えている。
岩上委員
課題はどうか。
藪原スポーツ振興課長
西武球団からの要望は特になかった。
岩上委員
大型映像装置にリプレイ映像を映せれば盛り上がると思うがどうか。映せないのか。
山口都市計画課長
大型映像装置等は西武球団側で操作していたが、カメラ等で撮ればリプレイ映像を映せる。
岩上委員
当日は降雨があったが、内野を覆うシートがマウンドとホームベースしかなかった。プロ野球球団を迎え入れる球場として、最低限、内野を全て覆うシートを用意するべきではないか。
山口都市計画課長
前向きに検討したい。
(7)スポーツ指導者の確保について
岩上委員
教員のスポーツ特別選考について、今年度は対象を全教科に広げたが、その結果はどうか。
野村学校人事課長
申込みの総件数は、昨年度とあまり変わらないが、対象を中学、高校の全教科に広げたことで、高校の政治経済、化学、商業で新たに申込みがあった。
岩上委員
結果の見通しはどうか。
野村学校人事課長
受験者に対しては、一般教養教職と実技試験を免除し、合格基準についても、昨年度から大幅に緩和した。その結果、一次試験の高校保健体育では今年度は17名合格させることができた。
岩上委員
スポーツ特別選考で合格した教員は、その専門性が生かせる学校に配置していくのか。
野村学校人事課長
高校については、責任をもって専門性が活かせる学校に配置したい。また、中学については、市町村で配置を考えるが、できる限り専門性が活かせるよう市町村教委に働きかけていきたい。
(8)中体連における複数中学校で編成する合同チームのルールについて
岩上委員
中体連における複数中学校で編制する合同チームのルール、特に前橋市について、中体連との意見交換の状況を聞きたい。
高田健康体育課長
県中体連と各郡市中体連で統一ルールの制定等を含めて検討してもらった。その結果、県中体連は全国・関東大会に繋がる大会であるため、全国のルールに沿った現行の参加規程で実施し、郡市中体連は各郡市で実態に応じたルールを定めることとなった。前橋市は、合同部活動の規定を前橋市教育委員会が定めているが、規定が現状に合わない部分もあるので、今後見直しを検討していると聞いている。
岩上委員
前橋市で、合同チームが勝っても1試合だけで、マスコミにも提供されないというのはどういう理由か。
高田健康体育課長
前橋市中体連では合同チームの個別事案については理事会において対応を検討している。当該の中学校が当時のルールでは合同チームにはあたらないという判断をされ、オープン参加ということになった。このことについては、課題があるとの回答をもらっている。
岩上委員
こうした事例は郡市中体連ではなく、県が主導でルールを定めるべきではないか。
高田健康体育課長
子供たちの活動を保証するということであれば、枠を広げる必要があると思う。一方で、平日に子供たちが安全に移動して活動することができるなど、部活動を安全に実施するためのルールではないかとも思う。
岩上委員
やれる方法はいろいろとある。県から、もう少し強く言ってもらえないか。
高田健康体育課長
中体連それぞれが実情を考えての規定と思うが、御意見は県中体連にしっかり伝えたい。
(9)外部指導者の活用について
岩上委員
部活動で外部指導を活用するのであれば、少しでも外部指導者が指導しやすいような環境をつくるべきと考えるがどうか。
高田健康体育課長
外部指導者は、教員の専門的な指導力の向上や生徒の技能向上等に大きな意義があると考えている。一方で学校の方針と外部指導者の方針が合致していない例もあるため、本課で主催している研修会や校長会、中体連の会議等の場において外部指導者と学校が連携を密にし、外部指導者の資質を十分に発揮してもらえるような環境づくりに取り組むよう発信していきたい。
岩上委員
外部指導者を導入して満足するのではなく、もう少し活用方法を考えてほしい。そのことを学校に強く伝えてもらいたいが、どうか。
高田健康体育課長
校長会や中体連の会議などで、外部指導者の資質を十分に活用するよう伝えたい。
(10)県有スポーツ施設の老朽化について
安孫子委員
県有スポーツ施設の老朽化による破損等の状況はどうか。
藪原スポーツ振興課長
県有施設全体の状況は把握していないが、生活文化スポーツ部所管の施設では、老朽化に対する修繕の予算を当初予算等で個別に計上するほか、年度途中で発生する故障等には部で一括計上している特別維持整備費で対応している。他部も同様に特別維持整備の予算をもっており、随時対応している。
安孫子委員
県立高校の施設が老朽化している。高校の体育施設の老朽化について、現状はどうか。
高田健康体育課長
施設を所管する管理課によると、154の体育施設のうち、築30年以上を経過しているものは92施設であり、約6割が築30年以上という状況である。また、体育施設を含んだ県立学校施設では全体の約70%が築30年以上である。
安孫子委員
老朽化に伴い改修が必要な体育施設について、支障は生じていないのか。
高田健康体育課長
体育施設の老朽化に伴う不具合については、大小様々な修繕が必要であることは管理課も承知しており、緊急性の高いものから、個別に対策工事を行い対応していくと聞いている。また、管理課では今年度「県立学校施設長寿命化計画」を策定し、今後は計画的な修繕を進めていく予定である。
安孫子委員
一度、県有体育施設の状況を洗い出して現状を把握したうえで、対策を考えるべきではないか。
高田健康体育課長
学校体育を推進する健康体育課としては、よい施設で子供たちが伸び伸びとけがの心配なく活動できることは望ましいことであると考えている。御意見を担当課に伝えたい。
(11)シニアスポーツについて
安孫子委員
シニアスポーツに対する県の取組状況はどうか。
藪原スポーツ振興課長
シニアの方は生涯スポーツとしてスポーツを楽しまれている。スポーツ振興課では、県スポーツ協会と連携して健康スポーツ指導者バンクを運営し、指導者の登録・養成や派遣等を実施しているほか、総合型地域スポーツクラブの活動支援等により、生涯スポーツの活性化を図っているところである。
安孫子委員
国体の公開競技で12年後にグランドゴルフを実施する場合、選手は今の40代と想定されるが、グランドゴルフが公開競技であることなどは知られていない。「公開競技であるグランドゴルフを取り入れて健康寿命を延ばそう。」というような取組をしてもらいたいがどうか。
藪原スポーツ振興課長
今後、2巡目の国体でのデモンストレーションスポーツの実施競技についても研究を重ねていきたい。
(12)ぐんまマラソンについて
清水委員
ぐんまマラソンにおける障害者への対応について、車いすの参加者は何人か。また、障害のある方の駐車場や動線には配慮されているのか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
今回は41名の申込みで、例年50名前後の申込みがある。障害のある方の駐車場は会場近くに用意し現状では足りている。動線も見直しを図り、なるべくスムースに移動できるように工夫している。
穂積委員
ランナーの位置情報サービスはどのような内容なのか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
ランナーのゼッケン番号をスマートフォンに入力すると現在のコース上の位置が分かるシステムである。
穂積委員
複数の人を調べることもできるのか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
可能である。
穂積委員
ポケモンGOのように、歩きスマホでの事故は起きないか。また、ランナーを追いかけるということはないか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
番号を入力すると画面に表示されるというシンプルなものであり、歩きながら操作し続けることはないため、事故は起こらないと考えている。また、仕組み自体が異なるため、ランナーを追いかけることもないと考えている。
井田(泰)委員
昨年と比較し今年のトイレの設置状況はどうか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
昨年少なかった反省を踏まえ、拡充した。設置場所を8箇所増やし、便器数も昨年39基だったが、91基に増やした。
井田(泰)委員
男女比も加味して設置を考えたか。エントリーされた男女比を教えてほしい。
内田スポーツプロジェクト推進室長
フルマラソンについては男女比8対2である。
井田(泰)委員
車いす対応のトイレを設置とあるが、仮設トイレを設置するのか。これはコース上のみということか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
車いすの方が参加するのはリバーサイドジョギングであるが、今までコース上に仮設トイレがなかったため、今回1か所設置することとした。コース上の障がい者用仮設トイレは1箇所だが、スタジアムのメイン会場では障がい者用トイレが13箇所ある他、大人のおむつ交換のための簡易ベッドもある。対象者には事前に見取図を送付し周知している。
(13)障害者スポーツについて
清水委員
平成40年国体の後に実施される全国障害者スポーツ大会についての県の関与はどのようなものか。また、国体検討懇話会においてはどのような配慮がされているのか。
藪原スポーツ振興課長
国体を開催した県では全国障害者スポーツ大会も併せて実施することになっており、国体招致にあたっては、全国障害者スポーツ大会についても常に意識しながら検討を進めていく。懇話会にも障害者スポーツ団体の代表者にも加わってもらい、意見交換をしていく。
清水委員
平成40年全国障害者スポーツ大会の実施に向けて、まちづくりや施設の面でも障害のある方への配慮が必要である。懇話会にもそれに対応できるような人を加える検討をしてもらいたいがどうか。
藪原スポーツ振興課長
現在、庁内の検討部会においても障害者の関係部署も入っている。障害のある方への配慮をしっかりと議論していきたい。
清水委員
全国障害者スポーツ大会やパラリンピックの競技の中には、県内に競技団体がないものがある。このような競技に関しても、競技の紹介や用具の整備等の環境づくりが重要であると考えるがどうか。
見城障害政策課次長
群馬県障害者スポーツ協会に委託し、障害者スポーツに関する情報収集や紹介等を行っているが、まだ不十分な面もあるので、今後、協会と連携し更に充実に努めたい。ふれあいスポーツプラザに様々な用具があるが、パラリンピック種目などのすべてをカバーしきれていない。今後、どのような用具が必要なのか、関係者の意見を聞きながら、環境づくりに取り組みたい。
清水委員
障害者スポーツの側から、障害者が集まる場に出かけて、紹介するような活動も必要だと考えるがどうか。
見城障害政策課次長
障害者スポーツに触れる機会として、ふれあいスポーツプラザの教室などを開催してきたが、まだ取組の弱い競技などがあり、今後は、競技関係者の意見も踏まえて情報提供のあり方を検討したい。
清水委員
障害者スポーツ大会では、サポートをする人達が必要である。ボランティアの育成が重要となるが、県としての取組はどうか。
見城障害政策課次長
ボランティアの重要性については十分認識している。県では、大会開催の都度、ボランティアを募集している。また、ふれあいスポーツプラザでは、イベント開催時などにボランティアが参加しており、今後も確保・充実に努めていきたい。
(14)東京オリンピック・パラリンピックに向けたキャンプ地誘致について
小川委員
東京オリンピック・パラリンピックに向けたキャンプ地誘致について、現在の取組状況はどうか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
前橋市は、ハンガリーの柔道について誘致活動を実施している。高崎市はポーランドのバレーボールチームが合宿を行った後、オリンピック委員会が視察に来ている。沼田市はフェンシングについてドイツで誘致PRを行った。具体的に把握しているのは以上の3市である。
小川委員
3市以外の市町村については誘致活動を行っていないのか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
個別に話を伺う他、定例的な会議の場で意見交換を行っているが、施設や宿泊の問題から現実的には難しいという声が多い。
小川委員
県でのキャンプ地誘致については3市を中心に支援や情報発信を行うのか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
現状では3市であるが、他の市町村についても呼びかけ等を行っていく。
小川委員
自治体の規模によっては、自治体だけで誘致するのが難しい例もある。今後小さな自治体でも誘致できるよう、県が主体的に働きかける必要があると思うがどうか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
広域的な取組も重要であると考えている。宿泊は市町村で、施設については県有施設を使用するといった提案や、国が行っているホストタウン制度は連名での申請も可能なため、希望する市町村と一体となって取り組んでいきたい。
小川委員
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が発表した事前キャンプ候補地ガイドでは、群馬県の紹介施設として、前橋市内の5つの施設しか掲載がないが、他の施設は基準に適合していないということか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の事前キャンプ候補地ガイドでは、要件として国際規格を満たす施設のみとなっている。前橋市の他にも高崎市が現在申請中である。また、組織委員会とは別に、全国知事会が「スポーツ合宿マッチングサイト」を開設しているが、国際規格等の制約はなく、県内8市の施設が掲載されている。
小川委員
他にもすばらしい施設があることを伝えるために、発信方法を工夫してもらいたいがどうか。
内田スポーツプロジェクト推進室長
諸外国と接触する際にはそういったことも考慮していきたい。
(15)トップアスリートの活用について
小川委員
民間のスポーツ教室や学校でのトップアスリートの活用について。県内の状況はどうか。
藪原スポーツ振興課長
民間のスポーツ教室については全体を把握していない。
高田健康体育課長
トップアスリート活用について、学校の取組であるが、「ぐんまの子どもの体力向上推進事業」として、県内の小・中学校からモデル校7校を指定しており、事業の一環として、トップアスリートを招聘し、体育の授業や特別活動において指導してもらっている。オリンピックや世界選手権に出場した経験のある有名選手、地元のトップチームの選手等から指導を受けることにより、子供たちは優れた選手の生の動きを観ることができる。
小川委員
学校の反響はどうか。
高田健康体育課長
学校から寄せられた感想は、オリンピックや実業団の選手に接することにより、子供たちが運動に関心を持ち、教員の部活動指導や体育授業に対する自信が深まり、子供たちが将来の夢や希望を持つことにもつながっているとのことである。
小川委員
7校のモデル校だけではなく、もう少し広めていっていただきたいが、今後の事業についての考えはどうか。
高田健康体育課長
この事業は当面、平成29年度までの3カ年計画である。モデル校の拡充等は、事業の伸展を見ながら前向きに検討していきたい。
(16)市町村のスポーツ大会について
小川委員
市町村のスポーツ大会について、県はどのように把握しているか。
藪原スポーツ振興課長
県から市町村に照会し、取りまとめて県ホームページにて発信している。今年度からはアクセスしやすいように「ぐんまちゃんナビ」にリンクを作成した。
小川委員
今年は榛名ヒルクライムと妙義ビューライドが同日開催だった。県として調整はできないのか。
藪原スポーツ振興課長
大会の実施時期は市町村で検討した上で計画されているため、県が調整を行うのは難しい。県ホームページで情報を発信しているため、各市町村も他大会の状況が把握しやすく、意図しない重複は避けられるのではと考えている。
小川委員
参加者にとって、上毛三山でレースがあるのは魅力的である。来年度実施する際には、調整を促せないか。
藪原スポーツ振興課長
各市町村のスポーツ担当者会議等があるので、伝えたい。
(17)審判員について
荒木委員
ボランティアで審判を行っている審判員について、高齢化等で人員不足と聞いている。審判員の養成講習会等はどのように行われているのか。
藪原スポーツ振興課長
県は直接行っておらず、各競技団体が独自に行っている。
荒木委員
群馬県で関東大会や全国大会が行われる場合に、県内の審判員はどの程度配置されるのか。
藪原スポーツ振興課長
大会の際には、開催県が審判を集めるが、公平性の観点からも他県の審判の派遣を求めることがあると聞いている。
荒木委員
審判員の確保を県が積極的に行う必要がある。例えば、競技に関わらず共通する事項について講習や士気を高めるために新たな表彰制度を設けるなどをしたほうが良いと思う。また、審判員の全体的な資質向上のため県が働きかけるべきだと考えるがどうか。
藪原スポーツ振興課長
県スポーツ協会が指導者に対して、指導者として共通する基本的な心構えなどの講習会等を行っていることから、審判員に対しても同様のことができないか、スポーツ協会とよく相談して取り組んでいきたい。
荒木委員
プレーヤー側から見た場合、審判員のジャッジがいろいろである。講習等を行う中で判定の見解を一致させることはできないのか。
藪原スポーツ振興課長
例えば、野球に関して言えば、競技団体が県内で4回講習を行っており、判定の基準についての話もあると聞いている。講習を受けた者がさらに各支部で講習をするので、より周知できるよう促していく。
(18)アウトドアスポーツPRのためのシンポジウムについて
井田(泰)委員
9月補正予算で要求しているアウトドアスポーツPRのためのシンポジウムとはどのようなものか。
藪原スポーツ振興課長
アウトドアスポーツによる地域活性化をテーマとして、アウトドアスポーツに精通した有識者や関係者とともに、講演会やパネルディスカッションを行い、アウトドアスポーツの魅力や地域への効果を周知するものであり、アウトドアスポーツの本格シーズン前である3月に行う予定である。