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産経土木常任委員会(平成28年10月12日)
産経土木常任委員会 委員長 安孫子 哲
委員長 安孫子 哲
産経土木常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、付託議案について第139号議案「平成28年度群馬県一般会計補正予算」のうち、産業経済部関係では、働き方改革推進についてアドバイザーの認定数や活用方法が質されました。
次に、IoT(アイオーティー)導入支援事業について、研究会の設置時期や人数、会議の実施予定や同事業にどのような専門家を人選するのか質疑されました。
続いて、自動運転車関連技術開発推進について、説明会の実施時期や富士重工業と県内の中小企業とのマッチングの進め方が質されました。また、産業経済部として理工系人材をどのように確保するのか。また、群馬大学との連携については、大学への支援や学生への奨学金支援について質されるとともに、同大学で学ぶメリットを前面に出して理工系離れを防ぐよう要望がありました。
さらに、魅力ある観光地づくりについて、雇用するDMO(ディーエムオー)専門人材の人選や人数、また、人選後の県のフォローについても質疑されました。
次に、県土整備部関係では、単独橋りょう予防保全事業の工事箇所と長寿命化計画における対応が行われているか質疑されたほか、堤防の天端舗装と浸透対策についても質されました。
次に、補正予算の県負担について質疑されるとともに、どのような事業が優先されるのか質されました。
続いて、補正予算の「21世紀型のインフラ整備」は、どの地域をどのように競争力強化を図るのか。また、補正予算の防災対応予算とはどのようなものか。さらに、補正予算における河川工事の事業箇所の考え方についても質疑されました。
また、第155号議案「請負契約の締結について」では、群馬県水位雨量テレメータシステム改修工事の工期や市町村、住民からの意見聴取の実施について質されました。
次に、第159号議案「和解について」では、平成23年度事業での東京電力ホールディングス株式会社との和解について、平成23年度事業以降での風評被害の有無についても質疑されました。
以上の質疑を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました、請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
続いて、「八ッ場ダムの早期完成と道路整備を推進するための予算確保を求める意見書」の発議についてでありますが、首都圏の一角を担う群馬県は、首都圏と北陸、東北を結ぶ交通の結節点になっており、防災や物流、観光等から大きな役割が期待されている。
こうした状況の中、最近の気象災害は激甚化しており、そのため首都圏の治水・利水のために、本県に建設している八ッ場ダムの早期完成が望まれるところである。また、ダムに翻弄され続けた地元住民の生活再建のためにも一日も早く完成することが必要である。また、本県では「7つの交通軸」整備を重点的に進めており、「吾妻軸」の地域高規格道路である上信自動車道路は、地元の生活再建としても重要なことから、ダム完成に併せて部分開通を目指しているところである。さらに、「東毛軸」の、特に整備が急がれる国道50号前橋笠懸道路や、「西毛軸」の西毛広域幹線道路などの事業を進めていることから国に対して平成29年度予算編成にあたり、これらに十分配慮するよう強く要望する本意見書について多数をもって可決し、本委員会から発議するものであります。
この他、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、産業経済部及び労働委員会関係でありますが、
- 旧三洋電機敷地のパナソニックによる活用状況について
- 工場立地動向調査結果について
- 若者の就職活動に係る経済的支援について
- 非正規雇用・働き方改革に対する県の取組について
- 東京事務所等の企業誘致の活動状況について
- コンベンション現場視察in富山について
- 国際観光県ぐんまの推進について
- 武尊牧場スキー場について
- 地域経済の状況について
- アベノミクスと県の成長戦略について
- インバウンドについて
- 水ビジネスの展開について
- 創業支援について
- テレワークについて
次に、県土整備部関係については、
- 道路に伸びた枝への対応について
- 入札参加資格について
- 工事段階での電柱移設について
- 道路除草について
- 利根川新橋について
- 県営住宅の長寿命化について
- 民間の空き家の活用について
- 建設積算について
- 運輸事業者対策について
- 西毛広域幹線道路の進捗状況について
- 道路除雪について
- 建設技術者の確保・育成について
- 県道長久保郷原線歩車道共存道路について
- 県道前橋玉村線バイパスについて
- 水防待機について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。