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決算特別委員会環境農林分科会が県内調査を実施しました(平成28年10月17日)
1 調査目的
決算特別委員会環境農林分科会所管事項より、「平成27年度の群馬県一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算の認定に関すること」について調査し、今後の委員会審査に役立てます。
2 調査期間
平成28年10月17日(月曜日)
3 調査項目
(1)農業技術センター中山間地園芸研究センター(沼田市)
農業技術センターは、農業生産に寄与できる技術開発の拠点として、「ぐんま農業研究基本計画」に基づき、基礎的な知見に立脚した実用化技術の開発について、その技術移転を速やかに実現できるよう、普及組織や生産現場と連携して研究に取り組んでいます。
中山間地園芸研究センターは、中山間地域の特性を活かした園芸作物の品種育成、栽培技術の開発、研究を目的として設置されており、果樹部門では、リンゴ、ブルーベリーの品種育成及び安定的生産技術の確立、野菜部門では、ウド、ミョウガの品種育成、夏秋トマトの温暖化対策技術の確立等の試験研究に取り組んでいます。
ついては、決算特別委員会環境農林分科会の審査を行うにあたり、農業技術センター中山間地域園芸研究センターの取組を調査しました。
あいあいりんご園にて
(2)水産試験場川場養魚センター(利根郡川場村)
水産試験場は、県内水産業の振興を図るため、近年においては、「ギンヒカリ」をはじめとしたマス類の研究開発、アユ漁獲量の復活を目指した優良種苗の供給、不漁原因の究明、放射性物質に関する調査研究等に取り組んでいます。
川場養魚センターは、冷水性魚類の研究拠点として、ヤマメ・イワナの系統保存、四年成熟系ニジマスの固定化試験、遊漁用ニジマス「ハコスチ」の実用化試験、放流効果の高い種苗開発等の研究に取り組んでおり、本県の水産業にとって重要な役割を担っています。
ついては、決算特別委員会環境農林分科会の審査を行うにあたり、水産試験場川場養魚センターの取組を調査しました。
参考:現地調査の昼食について
ジビエカレーによる野生鳥獣肉の活用及び群馬県の野生鳥獣肉の出荷制限解除に向けた取組について
現在、原子力発電所事故の影響により、群馬県の野生鳥獣肉は出荷が制限されています。一方、野生鳥獣による農林業に対する被害を軽減するために、捕獲した野生鳥獣の活用方法が課題となっています。
今回、決算特別委員会環境農林分科会現地調査では、昼食に野生鳥獣肉の出荷制限が一部解除されている栃木県那珂川町のイノシシ肉を利用したジビエカレーを用意し、今後の野生鳥獣肉の活用について調査するとともに、群馬県の野生鳥獣肉の出荷制限解除に向けた取組を調査しました。
水産試験場川場養魚センターで説明を受ける
4 出席委員
主査:金井康夫、副主査:高橋正
委員:関根圀男、委員:黒沢孝行、委員:須藤昭男、委員:新井雅博、委員:星名建市、委員:伊藤祐司、委員:金子渡、委員:井田泰彦