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スポーツ振興に関する特別委員会が県外調査を実施しました
1 調査目的
下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
- 競技スポーツに関すること
- オリンピック・パラリンピックに向けての選手強化に関すること
- スポーツ環境の整備(指導者及び審判員の育成等を含む)に関すること
- 国民体育大会の誘致に関すること
2 調査期間
平成28年9月6日(火曜日)~8日(木曜日)
3 調査内容
(1)味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)
ナショナルトレーニングセンター(現「味の素ナショナルトレーニングセンター」)は、我が国におけるトップレベル競技者の国際競技力の総合的な向上を図るトレーニング施設として、平成20年1月に全面供用が開始されました。
当センターは、競技別の専用トレーニング施設である「屋内トレーニングセンター」、「陸上トレーニングセンター」、「屋内テニスコート」及び宿泊施設の「アスリートビレッジ」から構成され、競技者が同一拠点において集中的・継続的に強化活動を行うことが可能となっています。また、ジュニア競技者の育成等、長期的な強化事業への活用も期待されています。
当センターの管理・運営は、隣接する国立スポーツ科学センターを運営する独立行政法人日本スポーツ振興センターが一体的に行い、これにより選手や競技団体は、両センターのトレーニング施設と国立スポーツ科学センターのスポーツ医学・科学・情報サポートを十分に利活用しながら、高質なトレーニングを実施することができます。
ついては、競技力向上の観点から、味の素ナショナルトレーニングセンターの施設及び取組について調査を実施しました。
屋内トレーニングセンターで柔道の説明を受ける
(2)スポーツ庁(東京都千代田区)
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会やラグビーワールドカップ2019を前に、我が国のスポーツ振興の機運はますます高まっており、スポーツを通じた健康増進など、スポーツをより一層社会の発展に活用する必要性も高まっています。このような中、平成27年10月、スポーツに関する施策を総合的に推進するため、文部科学省の外局としてスポーツ庁が発足しました。
スポーツ庁は、スポーツ基本法の基本理念である「スポーツを通じて『国民が生涯にわたり心身とも健康で文化な生活を営む』ことができる社会の実現」を目指し、スポーツに関する基本的な政策の企画及び立案並びに推進や、関係行政機関の事務の調整を行うことにより、政府のスポーツ施策の中核に担うことが期待されています。また、国際競技力の向上や学校体育の振興などに加え、スポーツを通じた健康増進や地域・経済活性化、国際交流・協力といった新たな分野の施策に、関係省庁や民間企業等の専門的な知見を活用しつつ積極的に取り組むこととしています。
ついては、スポーツに関する施策の総合的な推進の観点から、スポーツ庁の取組について調査を実施しました。
スポーツ庁にて
(3)和歌山県庁(和歌山県和歌山市)
「紀の国わかやま国体」は、平成27年9月26日~10月6日、「躍動と歓喜、そして絆」のスローガンの下、和歌山県内全30市町村及び県外4市において、正式競技37競技、特別競技1競技、公開競技4競技、デモンストレーションスポーツ27行事が開催されました。
和歌山県では、「紀の国わかやま国体」の開催にあたり、「和歌山を元気にする国体」、「国体を契機としたスポーツの振興」、「活力に満ちたふるさとづくりに寄与する国体」、「和歌山の魅力を全国に発信する国体」という4つの基本目標を設定して国体の開催準備を進め、競技力向上、スポーツ環境の整備・充実を図るとともに、国体の開催を通じた地域活性化の取組などを推進してきました。
ついては、国体招致の観点から、和歌山県の国体開催に向けた取組について調査を実施しました。
和歌山県議会で説明を受ける
(4)紀三井寺公園陸上競技場(和歌山県和歌山市)
紀三井寺公園陸上競技場は、昭和39年に完成し、昭和46年に開催された第26回黒潮国体のメイン会場として使用された県営の競技場で、その後も、全国高等学校総合競技大会、全国スポーツ・レクリエーション大会など、多くの大会が開催されました。
平成27年の「紀の国わかやま国体」開催にあたり、改修工事が行われ、平成25年3月に完成しました。
400メートル×9レーンの全天候型ウレタン舗装のトラック、天然芝フィールド、大型電光掲示板、夜間照明設備、約19,200席の観覧席を有する第1種公認の陸上競技場です。
「紀の国わかやま国体」では、メイン会場として開・閉会式が行われるとともに、陸上競技全種目の会場となりました。
ついては、国体の招致、スポーツ環境整備の観点から、紀三井寺公園陸上競技場の施設整備及び管理・運営について調査を実施しました。
紀三井寺公園陸上競技場にて
(5)秋葉山公園県民水泳場(和歌山県和歌山市)
秋葉山公園県民水泳場は、昭和41年に完成し、昭和46年に開催された第26回黒潮国体の水泳競技会場として使用された県営の水泳場で、老朽化が激しくなり、また、耐震性にも問題があったこと、国際公認プールがなかったことなどから、再整備が必要となっていました。平成27年の「紀の国わかやま国体」の開催にあたり、建て替え工事が行われ、平成25年9月に完成しました。
屋内には、国際公認の50メートルプール、2,070席の観覧席、25メートルプールなど、屋外には、ウォータースライダー付きプールや流水式遊泳プールなどを設けています。また、屋根には紀州材と鉄のハイブリット材を用いるなど、建物全体に紀州材をふんだんに使用し、秋葉山の緑とも調和した水泳場となっています。
「紀の国わかやま国体」では、水泳(競泳・水球)会場として使用されました。また、本年6月にはリオ五輪競泳日本代表の強化合宿が行われ、2020年東京五輪では、競泳カナダ代表の事前合宿予定地となっています。
ついては、国体の招致、スポーツ環境の整備の観点から、秋葉山公園県民水泳場の施設整備及び管理・運営について調査を実施しました。
秋葉山公園県民水泳場にて
4 出席委員
委員長:須藤昭男、副委員長:星名建市
委員:南波和憲、委員:狩野浩志、委員:福重隆浩、委員:岩上憲司、委員:安孫子哲、委員:清水真人、委員:小川晶、委員:荒木恵司、委員:穂積昌信、委員:井田泰彦