こども未来・県民総活躍に関する特別委員会が県外調査を実施しました

1　調査目的

　下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。

1. 子育て支援に関すること
2. 発達障害児に対する支援に関すること
3. 若者の活躍推進に関すること
4. 女性の活躍推進に関すること
5. 高齢者の活躍推進に関すること

2　調査期間

　平成28年8月31日（水曜日）～9月1日（木曜日）

3　調査項目

（1）大学連携支援センター「Ｆスクエア」（福井県福井市）

　大学連携支援センター「Ｆスクエア」は、福井県内の全ての大学、短期大学、高等専門学校に通う若者が気軽に集い、学べる拠点として、福井市中心部の再開発ビル「アオッサ」に福井県が今年4月に整備した共通のサテライトキャンパスです。この「Ｆスクエア」には若者の交流を活発化させる目的があるほか、福井県内の大学等が連携して、若い世代の県内定着を促進するための活動に取り組むことも大きな目的の1つとしており、具体的には、福井の魅力や県内企業の特色を学ぶ共通講義及び県内若手社会人との交流会等を実施しています。
　ついては、本県における若者の活躍推進の参考とするため、当該施設における取組を調査しました。

大学連携支援センター「Ｆスクエア」にて説明を受ける

（2）福井県庁（福井県福井市）

　福井県は、合計特殊出生率が平成17年に全国2位となって以降、毎年全国上位を誇り、また、女性の就業率及び夫婦共働率も全国有数となっています。この流れを維持し、更に推進するため、福井県では、子育て世帯に対する経済的応援、子育てと仕事を両立する職場環境の整備、女性活躍推進・女性の就労支援等に資する各種事業を講じています。その主なものとしては、子育て世帯に対する経済的応援では、「ふくい3人っ子応援プロジェクト」、「子育てマイスター活動支援事業」、「ママ・ファースト運動推進事業」等があり、また、子育てと仕事を両立する職場環境の整備では、「ふくい子宝応援事業及び企業子宝率の普及」、「0歳児育児休業応援奨励金」等があります。さらに、女性活躍推進・女性の就労支援では、「ふくい女性活躍支援センター運営」、「ふくい女性活躍推進企業登録制度」、「ふくい元気女子応援事業」等があり、多岐にわたる効果的な独自事業を展開しています。
　ついては、本県における子育て支援及び女性の活躍推進の参考とするため、福井県における取組の現状等を調査しました。
　加えて、福井県では、発達障害の早期発見のため、福井県方式支援ツール「子育てファイルふくいっ子（評価・引継シート）」を法政大学等と共同開発し、県内全域への普及に努めていることから、本県における発達障害児支援の参考とするため、当該支援ツールの内容も調査しました。

福井県庁にて説明を受ける

（3）石川県庁（石川県金沢市）

　石川県は、未婚化・晩婚化の流れが止まらない状況を踏まえ、官民が一体となって結婚を希望する若者への支援を強化するため、市町や企業と一体となって結婚支援を推進する拠点として、「いしかわ結婚支援センター」を設置するととも、県や市町の結婚支援施策の情報提供や企業間の交流会等を担う企業を「いしかわ結婚応援企業」として認定する取組等を進めています。さらに、結婚に関心のある男女を取り結ぶ仲人役であるボランティア「縁結びist」を通じた結婚支援にも力を入れており、「縁結びist」数は平成27年12月現在で287名、「縁結びist」を通じた支援による成婚組数は、平成17年から平成27年9月までの累計で568組となっており、大きな成果が出ています。
　また、石川県では、結婚後もすべての子育て家庭が安心して子育てできる環境整備に資する事業として、「マイ保育園制度」、「三世代ファミリー同居・近居促進事業」、「在宅育児家庭通園保育モデル事業」、「プレミアム・パスポート」等、多くの独自事業も展開しています。
　ついては、本県における若者の活躍推進及び子育て支援の参考とするため、石川県における取組を調査しました。
　加えて、石川県では、高齢者の生きがいづくり推進の一環として、「いしかわ長寿大学」という取組を県社会福祉協議会と連携して実施していることから、本県における高齢者の活躍推進の参考とするため、当該事業も調査しました。

石川県議会にて

4　出席委員

委員長：中沢丈一、副委員長：臂泰雄
委員：岩井均、委員：織田沢俊幸、委員：伊藤祐司、委員：須藤和臣、委員：あべともよ、委員：中島篤、委員：大手治之、委員：藥丸潔、委員：大和勲、委員：本郷高明