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環境農林常任委員会が県内調査を実施しました(平成28年8月25日)
1 調査目的
閉会中の委員会活動として、下記事項について県内調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
- 食料・農業・農村振興・林業振興対策について
2 調査期間
平成28年8月25日(木曜日)
3 調査項目
(1)カワウ被害現地調査(みどり市)
カワウは、近年の生息数の増加に伴い、全国的に内水面漁業への被害の増加や、ねぐら・コロニーにおける生活環境被害・景観悪化が問題となっています。
県内でも、各地の河川湖沼において、飛来したカワウによるアユやマス類等の水産資源への食害が大きな問題となっており、養殖場では飼育魚の食害やその対策に伴う生産量の減少など大きな被害を受けています。また、生息地付近では糞や鳴き声による生活環境被害、営巣木の枯損による斜面崩壊も報告されています。
みどり市の高津戸ダムは、カワウの定着コロニーとなっており、県では「群馬県カワウ適正管理計画」に基づいた対策を実施するとともに、今年度は、シャープシューティングによる捕獲実証を行うなど、新たな取組も実施しています。
ついては、高津戸ダムにおいて、カワウによる被害の状況及び対策について、調査しました。
高津戸ダムのカワウ営巣地にて
(2)クマ剥ぎ被害現地調査(みどり市)
ツキノワグマは、スギやヒノキなどの樹皮を剥皮する「クマ剥ぎ」と呼ばれる被害を与え、皮剥された樹木は材が変色するなどして商品価値が著しく低下するとともに、大きく皮剥された場合には樹木が枯死し、倒木等による災害が発生することも考えられます。
県では、防除対策を重点的に実施したことから、被害額は減少したものの、利根沼田地域、桐生地域では依然として被害が多く深刻な状況が続いています。
野生動物による森林被害は、被害を受けたことによる経済的損失に加え、森林所有者の経営意欲の低下により、森林管理の放棄にもつながりかねず、森林の持つ公益的機能への影響が懸念されます。
ついては、みどり市東町内の森林において、クマ剥ぎ被害の状況について、調査しました。
杉のクマ剥ぎ被害場所にて
4 出席委員
委員長:金井康夫、副委員長:高橋正
委員:関根圀男、委員:黒沢孝行、委員:須藤昭男、委員:新井雅博、委員:星名建市、委員:伊藤祐司、委員:金子渡、委員:井田泰彦