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文教警察常任委員会が県外調査を実施しました(平成28年7月26日~28日)
1 調査目的
閉会中の委員会活動として下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
- 教育体制の確立について
- 文化財の保護管理について
- 交通事故防止対策について
2 調査期間
平成28年7月26日(火曜日)~28日(木曜日)
3 調査項目
(1)兵庫県教育委員会(兵庫県神戸市)
兵庫県教育委員会では、全県立高等学校・中等教育学校がこれまでの魅力・特色づくりを基盤に、発展的な教育内容を展開する創意工夫を積極的に支援し、生徒が成就感や達成感をもって学びたいことが学べる魅力ある学校づくりを推進する「県立高校特色づくり推進事業「インスパイア・ハイスクール」」を実施しています。
当該事業では、理数教育、外国語教育、人文社会教育、技能・技術教育、海外との国際交流などの研究指定校や、芸術文化、特色ある特別活動等の推進指定校を設けるなどして、県内の各学校における魅力ある学校づくりの取組を支援しています。
ついては、今後の魅力・特色のある高校づくり推進にあたっての参考とするため、当該教育委員会における取組の状況等について調査しました。
兵庫県教育委員会にて説明を受ける
(2)大阪府立中央聴覚支援学校(大阪府大阪市)
大阪府立中央聴覚支援学校は、1900年開設の私立大阪盲唖院を始まりに、その後の市立移管などを経て、1948年には大阪市立聾学校、2009年(平成21年)には大阪市立聴覚特別支援学校と改称され、さらに平成28年4月には大阪府に移管されて現在の中央聴覚支援学校となりました。
学校には聴覚障害を持つ児童・生徒への教育のため、府内で唯一、幼児部・小学部・中学部・高等部を設置するとともに、高等部には専攻科も併設されています。また、高等部には、アパレル情報科、インテリア科、普通科の3科が設置されているほか、各学科には特進コースも設けています。
ついては、今後の聴覚支援学校に関する対策推進にあたっての参考とするため、当該校における取組の状況等について調査しました。
大阪府立中央聴覚支援学校にて説明を受ける
(3)堺市博物館(大阪府堺市)
堺市博物館は、生涯学習と市民文化の向上のため、市の歴史、美術、考古などに関する博物館として昭和55年に開館されました。
平成23年10月には、ユネスコが賛助する「アジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI)」が館内に開設されており、センターと連携して、アジア太平洋地域の無形文化遺産の保護・継承を中心とする民族芸能・音楽公演や展覧会、国際シンポジウム・セミナー・ワークショップなどの事業を実施しています。
この地域では、巨大な前方後円墳と多くの中小の古墳を擁する古墳群を形成しており、堺市では、この遺産の保全とまちづくりへの活用のため、大阪府や羽曳野市、藤井寺市と連携し、「百舌鳥・古市古墳群」として世界文化遺産への登録を目指し取り組んでいます。
ついては、今後の古墳群等の保護やその利活用にあたっての参考とするため、博物館の取組等について調査しました。
堺市博物館を視察
(4)大阪府警察本部(大阪府大阪市)
大阪府警察本部では、自転車の交通秩序の整序化と規範意識の高揚を図り、自転車関連事故を減少させるため、平成27年4月に全国初となる「自転車対策室」を設置しました。
大阪府内での自転車関連事故件数は、平成17年以降は減少傾向で推移し、平成27年は、12,222件(前年対比マイナス1,006件)、負傷者数は、12,110人(前年対比マイナス1,119人)となったが、死者数は50人(前年対比プラス16人)と増加しています。また、全交通事故に占める割合は全国平均18.4%に対し、大阪府は30.1%、全死者数も全国平均13.9%に対し、25.5%となるなど依然として厳しい状況にあります。
平成28年には、自転車関連事故を様々な角度から分析し、その特徴を捉えて自転車利用者に対する交通ルールの周知及び交通安全教育、自転車利用者に対する交通指導取締り及び自転車通行環境整備を重点とした自転車総合対策を推進することとしています。
ついては、今後の自転車運転に係る交通安全対策推進にあたっての参考とするため、大阪府警における取組の状況等について調査しました。
大阪府警察本部にて
4 出席委員
委員長:清水真人、副委員長:山崎俊之
委員:腰塚誠、委員:織田沢俊幸、委員:井田泉、委員:臂泰雄、委員:藥丸潔、委員:加賀谷富士子