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産経土木常任委員会(平成28年3月22日)
産経土木常任委員会 委員長 井下 泰伸
委員長 井下 泰伸
産経土木常任委員会に付託されました案件のうち、平成28年度関係議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
はじめに、第1号議案「平成28年度群馬県一般会計予算」に関して、まず、産業経済部の関係では、次世代産業振興費について、次世代産業分野の内容、及び選定方法が質されました。
また、群馬県の戦略の中で、次世代産業分野として林業振興を図ることについて、県の見解が求められ、林業と次世代産業を結び付けるなどして、その振興を図ることが要望されました。
次に、県土整備部の関係では、群馬県の全般的な県土整備のあり方について、県の見解が求められました。
続いて、道路整備費について、国直轄道路事業負担金の内訳、及び金額の算定根拠が質されました。
次に、第17議案「群馬県小規模企業振興条例」に関して、制定の目的、他県の状況、及び特色が質されるとともに、条例制定後の具体的な小規模企業の振興施策について、説明が求められました。
また、条例の制定により、特に拡充をする施策が質され、小規模企業に具体的なインセンティブを与える施策が要望されました。
次に、第65号議案「群馬県産業振興基本計画の策定について」に関して、計画の進捗状況の管理方法が質されるとともに、目標を達成し、計画の実効性を担保するための取組について、説明が求められました。
また、計画の進捗状況を予算に反映させる方策が、質されました。
次に第66号議案「新ぐんま経済社会ヴィジョン(e-VISION)の廃止について」に関し、計画廃止に係る、県の考え方が質されました。
次に第67号議案「群馬県観光振興計画の策定について」に関して、計画の目標値の設定根拠が質され、現実に達成が可能な数値であるのか、県の見解が求められました。
また、計画の指標であるホームページのアクセス数と、観光入り込み客数や観光消費額との関連性が質疑されました。
さらに、プレミアム宿泊券が観光入り込み客や観光消費額に与えた影響が質され、プレミアム宿泊券の効果を一過性に終わらせないことが必要との観点から、群馬ならではのストーリー性を持った観光戦略について、県の見解が求められました。
以上の質疑を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
続いて、意見書の発議についてでありますが、平成28年1月15日、スキーツアーバスが、国道18号碓氷バイパスの群馬県と長野県の県境付近において道路脇に転落し、15人が死亡、26人が重軽傷を負うという、大変痛ましい事故が発生しました。
国では、平成24年の関越道における高速ツアーバス事故を受け、安全性向上の取組を集中的に実施してきたところです。
しかし、今回の事故発生に関しては、様々な要因が挙げられています。
また、近年、貸切バスの事業者・車両数が増加し、安全性の低下や労働条件の悪化が指摘されています。従いまして、貸切バスの安全運行を確保するため、今般のスキーバス事故の原因を早期に究明し、事業者の法令遵守の意識徹底を図ることを、国に要望する「軽井沢スキーバス事故を踏まえた徹底的な再発防止策を求める意見書」の提案がなされ、採決の結果、全会一致をもって可決し、委員会から別途発議いたしました。
このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、産業経済部及び労働委員会関係でありますが、
- 雇用環境整備の具体的な取組について
- 外国人労働者活用の考え方について
- ジョブカフェぐんま利用者の就職後の定着率について
- マイナス金利導入後の制度融資の金利設定について
- 労使紛争の現状について
- ぐんま大使、及びぐんま観光特使を活用した観光PRについて
- 富岡製糸場を中心とした周遊観光について
- コンベンション関連産業振興の展望について
- ベトナムとの覚書締結を受けた今後の対応について
- ぐんま航空宇宙産業振興協議会について
- 群馬県中小企業支援センター設立のメリットについて
- 群馬イノベーションアワード受賞者等に対する県の支援について
- めざせ正社員・ぐんま若者就職応援プログラムの成果、及び今後の正社員就職に向けた取組について
- グッドデザインぐんま商品選定事業の成果、及び今後の産業デザイン振興について
- 今後の産業経済施策の考え方について
- 群馬の名物としての「おっきりこみ」の周知について
続いて、県土整備部関係ですが、
- 「花と緑のぐんまづくり2016inみどり」について
- 国道50号前橋笠懸道路整備の見通しについて
- PFI事業など、民間のノウハウや資金の活用ついて
- 7つの交通軸整備の今後の見通しについて
- 波志江スマートインターチェンジの周辺道路整備について
- 女性の技術者確保について
- 建築工事見積単価の公表に係る検討状況について
- B・C等級工事の発注について
- 道路照明設置に対する考え方について
- 敷島公園テニスコート、及びサッカー・ラグビー場の改修について
- 八ッ場ダム建設工事に関連した、新たな観光資源の活用、地すべり対策、及び鉄鋼スラグ調査などについて
- 県営住宅改修の方針について
- 県営住宅駐車場の活用について
- 景観行政の推進について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げて委員長報告といたします。