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産経土木常任委員会が県外調査を実施しました(平成27年7月21日)
1 調査目的
閉会中の委員会活動として下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
- (1)「中小企業の振興について」
- (2)「観光物産の振興について」
- (3)「交通対策について」
- (4)「都市計画について」
2 調査期間
平成27年7月21日(火曜日)から23日(木曜日)まで
3 調査項目
(1)函館市役所(北海道函館市)
函館市は、北海道の南端部に位置し、道南地域の中核都市として、また、北海道と本州を結ぶ交通の要衝として発展を遂げています。平成27年度末には北海道新幹線の新函館北斗駅(北斗市)までの開業が予定されており、移動時間の大幅な短縮が図られることから、産業や文化など様々な分野での交流がより一層活発化し、地域経済に多大な効果をもたらすことが想定されています。
しかし、函館市内には新幹線の停車駅が設置されないことから、新函館北斗駅からの鉄道アクセスの確保やバス交通網の整備などの課題があります。
本県では、平成27年3月に北陸新幹線が金沢まで延伸されたことにより、北陸との移動時間が短縮され、交流が活発化する一方で、最速列車である「かがやき」が高崎駅に停車しないなど、新幹線の延伸による新たな課題も生じています。
ついては、新幹線開業に向けたまちづくりや地域交通整備等の観点から、函館市の取組事例等について調査しました。
函館市にて「北海道新幹線開業に向けた準備状況」について、担当者より説明を受ける
函館市議会前にて
(2)余市町役場(北海道余市郡余市町)
余市町は、気候風土がスコットランドによく似ており、日本のウイスキーの創始者として名高い竹鶴政孝が、ウイスキーづくりに最適な土地としてニッカウヰスキーを創業した地であり、竹鶴政孝とその妻のリタをモデルとしたNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」が平成26年に放映されたことから、改めて注目を集めています。
余市町では「マッサン」の放映に合わせ、町内の経済団体等で「連続テレビ小説『マッサン』応援推進協議会」を設立し、「マッサン」の撮影協力をするとするとともに、「マッサン」を通じた観光振興を図っています。
また、ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸留所は施設見学が可能であり、創業当時と同じ製法が引き継がれているウイスキーの製造方法や工程を学ぶことができ、産業観光施設として多くの見学者が訪れています。
ついては、本県ゆかりの人物が登場する平成27年の大河ドラマ「花燃ゆ」や平成28年の大河ドラマ「真田丸」の放映を通じた観光振興及び工場見学等の産業観光振興の参考とするため、余市町の取組事例等について調査しました。
余市蒸溜所前にて
余市蒸溜所の施設概要について、担当者より説明を受ける
(3)一般財団法人さっぽろ産業振興財団(北海道札幌市)
一般財団法人さっぽろ産業振興財団は、中小企業支援法に基づく指定法人及び中小企業新事業活動促進法に基づく中核的支援機関として、道内連携によるものづくりの促進と販路拡大に向けた支援、きめ細やかな中小企業支援と創業支援、IT産業の高度化と食・バイオ等の他産業との連携促進、コンテンツ産業と他産業との連携促進及び札幌コンテンツ特区の推進の事業執行方針のもと、「札幌市産業振興センター」「札幌市エレクトロニクスセンター」「札幌中小企業支援センター」及び「インタークロス・クリエイティブ・センター(ICC)」の4カ所の拠点の連携により、コーディネート、創業支援、人材育成、産業情報の提供などの事業を実施し、地域経済の活性化と札幌市の産業全体の活性化に寄与しています。
また、札幌市が設置した札幌市産業振興センター及び札幌市エレクトロニクスセンターの指定管理者として施設の管理運営も行っており、ソフト、ハードの両面から札幌市の産業振興に貢献しています。
ついては、中小企業支援、創業支援、人材育成、産業振興施設の管理運営及び各事業の連携の観点から、一般財団法人さっぽろ産業振興財団の取組事例等について調査しました。
産業振興センター内にあるICC(インタークロス・クリエイティブ・センター)について、担当者より説明を受ける
4 出席委員等
委員長:井下泰伸、副委員長:安孫子 哲
委員:腰塚 誠、委員:須藤昭男、委員:岩上憲司、委員:角倉邦良、委員:大手治之、委員:藥丸 潔、委員:本間惠治、委員:穂積昌信