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文教警察常任委員会(平成27年3月12日)
文教警察常任委員会 委員長 星名 建市
委員長 星名 建市
文教警察常任委員会に付託された案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
はじめに、第1号議案「平成27年度群馬県一般会計予算」について、教育委員会関係では、「偲ぶ毛の国」群馬の魅力発掘・発信事業について、埋蔵文化財調査において、事前に、古文書との関連などの調査を行うかなど調査・分析の状況が質されました。
次に、キャリア教育推進について、キャリア教育の課題解決に向けた新年度の取組が質されたほか、特別支援学校職業自立推進事業について、これまでの評価とともに、新年度の取組が質されました。
続いて、警察本部関係では、女性警察官の採用・登用拡大について、現状並びに、職場環境や育児休業取得に伴う定員外措置の状況などが質疑されました。
また、人身安全対策について、新年度の拡充内容が質されました。
次に、老朽化した信号柱等について、現状と予算の状況及び更新等の計画が質疑されました。
さらに、教育委員会、警察本部ともに、新年度予算に込めた思いが質されたほか、人件費の比率の高さから、教職員や警察官一人ひとりが、能力を最大限に発揮することや、そのための環境づくりに対し、当局の見解が求められました。
次に、第13号議案「群馬県いじめ問題等対策委員会及びいじめ再調査委員会の設置等に関する条例」に関して、委員選任の手続きや現在の見通しが質疑され、県民から信頼される委員を選任すべきとの意見が述べられました。また、対策委員会の調査方法や調査対象、並びに、調査の強制力等について質疑されたほか、対策委員会に対する調査の依頼方法などが質疑されました。
次に、第45号議案「群馬県立学校職員定数条例及び群馬県市町村立学校職員定数条例の一部を改正する条例」に関して、退職や新規採用に伴う教職員数と学級数とのバランス及びそれを補うための臨時的任用職員の処遇などについて質疑されました。
次に、第46号議案「群馬県公立学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」に関して、「特に中心的な役割を果たす学校及び極めて困難な課題を抱える学校」をどう判断するか、判断基準が質されました。
以上の質疑を踏まえ、付託議案について採決した結果、本委員会に付託されました議案は、すべて全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
次に、意見書の発議についてでありますが、文教警察第28号及び第29号の請願を一部採択したことに伴い、「少人数学級を推進すること」と「教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため、義務教育費国庫負担制度の国負担割合を2分の1に復元すること。」の2点を、国に対して要望することを旨とした「少人数学級の推進などの定数改善と、義務教育費国庫負担制度の国負担割合を2分の1に復元することを求める意見書」発議の提案がなされ、採決の結果、全会一致をもって発議することを決定いたしました。
この他、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、教育委員会関係でありますが、
- 新里東小学校女子児童の自死に係る検証等について
- 川崎市の中1生徒殺人事件を教訓とした学校と教育委員会との連携状況について
- 郷土の先人について学ぶことの重要性について
- 教育委員会として感じる「学校・警察児童生徒健全育成推進制度」の効果等について
- 家庭教育支援の取組について
- 教員採用試験に対する工夫等について
- 高校教育改革について
- 命の大切さを理解させる取組について
- 大学入試改革への対応について
- 上野国分寺跡整備事業について
- 児童・生徒を危険な状況から守る体制について
- 北群馬郡の誘拐未遂事件に係る教育委員会の対応について
続いて、警察本部関係でありますが、渋川警察署員による未成年者誘拐未遂事件を受けた、
- 人物を重視した警察官の採用について
- 警察学校における道徳教育について
の質疑があったほか、
- 運転免許証の即日交付の現状と今後の予定について
- 警察本部として感じる「学校・警察 児童生徒健全育成推進制度」の効果等について
- 空き交番対策について
- 群馬町三ツ寺一家3人殺人事件捜査の進捗状況について
- 通学路における子どもの安全対策について
- 高崎北警察署(仮称)の整備計画について
- 少年非行の現状と再非行防止対策について
- 警察と学校や教育委員会との連携状況について
- 夜間の交通死亡事故防止対策について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。