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産経土木常任委員会(平成27年3月12日)
産経土木常任委員会 委員長 井田 泉
委員長 井田 泉
産経土木常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、第1号議案「平成27年度群馬県一般会計予算」では、まず、新設並びに維持補修の道路予算について質された後、景気を下支えするためには、道路維持補修の予算を増やし、零細建設業まで届くようにすべきとの意見が述べられました。
さらに、活況を呈している所へ積極投資するのではなく、バランスを考えて、予算を組むべきとの問題提起がなされました。
また、新設された「流域関連公共下水道排水設備工事費補助」の事業効果や、「浄化槽対策事業」の減額理由が質された後、汚水処理人口普及率の目標達成に向けた、当局の見解が質されました。
続きまして、第11号議案「平成27年度群馬県中小企業振興資金特別会計予算」に関して、経営サポート資金の融資枠が、昨年度と比べ、減少していることについて、中小企業の経営安定の観点から、当局の見解が質されました。
次に、第56号議案、及び第57号議案「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の改定について」に関し、市街化調整区域に住むためには、最低限の居住環境整備が必要であるため、その規制緩和や、農政部との連携について、検討することが求められました。
次に、第72号議案「平成26年度群馬県一般会計補正予算」の産業経済部及び労働委員会関係でありますが、まず、「地域住民生活等緊急支援交付金事業」に関し、プレミアム付き宿泊券の県民の購入の可否や、予算額が質されたほか、本県は「すき焼き応援県」を宣言していることから、すき焼きをセットにした宿泊券の販売について、当局の見解が質されました。
また、交付金事業がバラマキ、一過性とならないよう、本県独自の仕掛けの必要性が求められるとともに、関連して、交付金事業においても、本県知名度アップのため、「ぐんまちゃん」の更なる活用について質されました。
さらに、「千客万来支援事業」に関し、事業の趣旨からして、緊急支援的な交付金事業によらず、当初予算に計上し、継続して実施すべきではないかとの意見が述べられました。
続きまして、「海外セールスプロモーション事業」について、外国人に対し、何を売り出していくのかが質された他、他県との差別化が必要であり、営業戦略を明確にしていくよう要望されました。
次に、同第72号議案の県土整備部関係でありますが、公共事業関係予算が、昨年度までの大型補正に比べ、激減していることから、予算の平準化と、疲弊している建設業界への対応策が質されました。
また、昨年の大雪被害への対応を踏まえ、県民の安心・安全を守るためにも、選択と集中による更なる整備に加え、河川の除草・伐木に対しても、しっかり対応するよう要望されました。
次に、第96号議案「群馬県流域下水道条例の一部を改正する条例」に関し、名称変更による、市町村への影響が質されました。
次に、第107号議案「権利の放棄について」に関し、貸付先の倒産は、やむを得ないものであったのか、また、貸付金の回収をどのように進めてきたのかなどが質疑されました。
以上の質疑を踏まえ、採決をした結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも全会一致をもって、原案のとおり可決・承認すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました、請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
この他、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、産業経済部及び労働委員会関係でありますが、
- 「群馬の地酒」の、すき焼きとのコラボレーションや、地産地消の視点での取組事例、SNSを活用したPRについて
- 本県の経済状況と、産業経済部としての認識について
- 「群馬がん治療技術総合特区」の推進と重粒子線治療施設の世界への展開、及び県内中小企業の医療産業分野への参入支援について
- 新設する「女性・若者就職支援室」について
- ジョブカフェの事業強化と、女性の活躍に関する新たな取組事例について
- 障害者雇用の拡大支援について
- すき焼き振興や、世界遺産の活用における他部局との連携について
- 7つの交通軸構想の経済波及効果と、観光消費額への影響について
- 資金面からの円安対策と、適正な為替水準への政策要望について
- 物流業への支援策について
- 免税店制度の活用について
続きまして、県土整備部関係でありますが、
- ゼロ県債事業のB・C等級業者への発注状況について
- 井野川や端気川における河川整備について
- 県に移管された国道145号の変形に係る補修費の負担について
- 八ッ場ダム周辺道路に関する拡幅工事、完成時期、通行規制解除の見通しなどについて
- 川場田園プラザに通じる市道・村道の県道への昇格について
- 県立敷島公園テニスコートの改修計画について
- 建築工事積算単価の公表に係る検討状況について
- 技術者の確保や、技術職員の採用・育成について
- 上信電鉄の経営努力を活かせる補助制度の検討について
- 公共交通の経済波及効果算定に対する検討状況について
- 改正品確法などの「担い手3法」成立を踏まえた、今後の取組について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。