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議第14号議案(平成26年10月7日)
森林整備加速化・林業再生基金事業の延長・拡充を求める意見書
森林は、木材の生産はもとより、国土の保全、水源のかん養、二酸化炭素の吸収・固定による地球温暖化防止など多面的な機能を有しており、安心・安全な暮らしの実現に不可欠な緑の社会資本として、その重要性が増している。また、戦後、先人達が植栽した人工林を中心として本格的な利用時期を迎え、豊富な森林資源を循環利用することが課題になっているところである。
このような中、本県では、森林整備加速化・林業再生基金事業を使い、木材生産に必要な路網整備や高性能林業機械の導入、人材育成などを実施するとともに、新たな加工施設として、県産材センターの整備やペレット工場の設置、さらに県産材の需要拡大として公営住宅や幼稚園等の木造化、木質燃料ボイラーなどの整備を実施し、林業の再生が図られてきたが、林業を成長産業とするためには、さらにこれらを進める必要がある。
本事業は、地域の課題に応じて創意工夫により木材の生産から加工・流通、利用までを総合的かつ一貫した施策を実現できる制度であることから、平成26年度末に終了すると、林業・木材産業のみならず、地域経済に多大な影響を及ぼすことが懸念されるので今後も総合的な対策を強力に推進するために、本事業の延長・拡充について、特段の措置を講じられるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成26年10月7日
群馬県議会議長 須藤 昭男
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
農林水産大臣
内閣官房長官 あて