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総務企画常任委員会が県内調査を実施しました(平成26年4月25日)
1 調査目的
閉会中の委員会活動として、下記事項について調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
- 新たな重要施策の企画・立案について
- 世界遺産登録の推進について
2 調査期間
平成26年4月25日(金曜日)
3 調査項目
(1)株式会社IHIエアロスペース富岡事業所(富岡市)
(株)IHIエアロスペースは、平成22年(2010年)6月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の回収カプセルを設計、製造のほか、12年ぶりの国産新型ロケットとして開発され、かつ、世界初の試みであるモバイル管制と呼ばれる革新的打ち上げシステムによって、平成25年(2013年)9月14日に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた新型ロケット「イプシロン」の開発に携わっています。しかし、本県にこうした最先端の科学技術に携わっている企業があることはあまり知られていません。
ロケット技術の中には、耐火スクリーンや消火布、自動車用エアバッグ、建築免震用積層ゴムなどにも応用され、身近なところに活かされているものもあります。
ついては、本県における科学技術振興などの参考とするため、その取り組みについて「新たな重要施策の企画・立案」の観点から調査を行いました。
担当者より 打ち上げロケットの構造について説明を聞く
IHIエアロスペース富岡事業所M-Vロケットモニュメント前にて
(2)富岡製糸場(富岡市)
群馬県は、世界の絹産業の発展に大きく貢献した技術交流と技術革新を示す富岡製糸場をはじめとした絹産業遺産を保全継承するため、ユネスコ世界遺産登録に向け積極的に取り組むとともに、それらを活用した地域づくりを推進しています。中でも富岡製糸場は、4つの構成資産の中心です。
しかし、本年2月の歴史的な豪雪により、乾燥場、揚げ返し場付属屋、検査人館で雪の重みで屋根が抜け落ちるなどの被害が生じたほか、20ヶ所程度で軽微な破損や瓦の落下が確認されたところです。
世界遺産の登録を決定する世界遺産委員会を間近に控えていることから、その復旧状況等について「世界遺産登録の推進」の観点から調査を行いました。
平成26年2月の豪雪被害に係る復旧状況等について説明を聞く
富岡製糸場前にて
富岡製糸場(富岡市)について
明治5年(1872年)に明治政府が設立した官営の器械製糸場で、民営化後も一貫して製糸を行い、製糸技術開発の最先端として国内製糸業を世界一の水準に牽引しました。また、田島家、荒船風穴、高山社などと連携して、蚕の優良品種の開発と普及を主導しました。和洋技術を混交した工場建築の代表であり、長さ100メートルを超える木骨レンガ造りの繭倉庫や繰糸場など、主要な施設が創業当時のままほぼ完全に残されています。
4 出席委員等
委員長:萩原渉、副委員長:大手治之
委員:腰塚誠、委員:黒沢孝行、委員:織田沢俊幸、委員:岩上憲司、委員:後藤克己、委員:臂泰雄