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鳥獣害対策特別委員会(平成25年10月18日)
1.開催日時
平成25年10月18日(金曜日)8時58分~9時41分
2.開催場所
403委員会室
3.出席委員
委員長:関根圀男、副委員長:織田沢俊幸
委員:黒沢孝行、委員:須藤昭男、委員:狩野浩志、委員:福重隆浩、委員:岩上憲司、委員:あべともよ、委員:臂泰雄、委員:清水真人
4.欠席委員
委員:大林俊一
5.主な質疑
(1)民間委託事業について
狩野委員
民間に委託することについて、県猟友会との間で事前に協議し、理解が得られているか。
下田自然環境課長
赤城山頂のシカ捕獲については、これまでも自然環境研究センターと猟友会とシムックスとでやってきており、県猟友会長には、生態系被害については自然環境研究センターと民間企業へ委託すると話をしてあった。今後は緊密に連携をとり、理解が得られるまで何度でも調整をさせていただきたいと考えている。
狩野委員
鳥獣被害を減らすために設置された委員会で、根本的なことを話さず、議会との信頼関係が損なわれたことについては、どう考えるか。
下田自然環境課長
私の至らなさが招いたことであり、被害を減少させるという目標は同じであるので、今後は各委員と緊密に情報交換していきたい。
黒沢委員
委員会の翌日に答弁がなかった警備会社名が報道されたが、当日の委員会の審議については、どう考えているか。
石井環境森林部長
質問に対して一部躊躇し、発言が足らなかった。鳥獣害対策を専門に審議する委員会に対して説明が足りず、反省している。
福重委員
詳細を詰める前にオープンにできないとの課長判断も理解できるが、部内・知事との調整や、予算措置などはどうであったのか。
下田自然環境課長
知事までは報告していなかった。また、当初予算では想定されておらず、赤城山における対策費のなかでやりくりしている。
福重委員
議会との信頼関係を損なうことについてはどう考えるか。
石井環境森林部長
記事の内容は、独自取材もあるが、記者とのやりとりがあったことは、委員会で言うべきであり、不適切であった。委員会ですべてを示して審議してもらうのが、本来の姿と考えている。
福重委員
事前に議会に示されなければ、いいか悪いか、県民のための議論ができないので、今後情報管理をしっかりし、こういうことが二度と起こらないよう、しっかりとした体制を築いてもらいたいがどうか。
石井環境森林部長
二度とこういうことがないよう、部内で調整したい。
岩上委員
議会・行政・猟友会が同じベクトルであるべきなのに、行政だけ違う方向に見えるが、どう改善をはかるか。
下田自然環境課長
委員会という公式の場で申しあげなかったのは不徳の致すところであり、今後はきちんと議会で議論し、伝えるべきことは伝えていきたい。
岩上委員
部内では承知していたのだろうから、隣りにいる部長などから、助言があってもよかったのではないか。
石井環境森林部長
気が回らなかった。部内の調整が不十分であったのは、指摘のとおりである。
(2)有害鳥獣捕獲の民間委託契約について
黒沢委員
来週にも契約するとのことであるが、委託金額及び期間はどうなるか。
田中鳥獣対策専門官
確定はしていないが、契約額はおよそ200万円で、半分が人件費、残りは資材費と考えている。契約期間は3月末までを予定しており、実施にあたっては降雪の状況を見極めて行うことになる。
織田沢副委員長
お金を払って民間委託する時点で捕獲がビジネスになり、ステージが変わることを理解しているか。
下田自然環境課長
将来的には民間に任せる方向であり、これは全国的な動きである。これまでも狩猟者には狩猟と有害捕獲の両方で貢献していただいているが、それでも被害が減少せず、ビジネスというステージに変化すると認識している。
(3)組織の一元化について
狩野委員
自然環境課は、適正管理計画や野鳥の森、傷病鳥獣救護などを担当し、捕獲については一元化したらどうか。
石井環境森林部長
組織、人員についてよく検討し、担当部局と調整していきたい。
織田沢副委員長
シカは自然環境課が本格的に捕獲するとのことであるが、イノシシはどうするのか。
下田自然環境課長
農林業地域のイノシシは市町村の実施隊で対応をお願いすることになる。動物の種類ではなく、場所で捕獲の担当が異なると考えている。
織田沢副委員長
鳥獣被害対策支援センターはどのような役割を果たすことになるのか。
須川鳥獣被害対策支援センター所長
対策のコーディネイトを行うことだけになると思われる。
織田沢副委員長
一般質問において、知事は対策機能を鳥獣被害対策支援センターに一元化していくと答えていたが、今は全く反した状態であると、心配しているが、対策を実施する組織の一元化を検討する必要があると思うがいかがか。
石井環境森林部長
知事からは、センターを充実させたので、そこを中心に対策を進めてほしいといわれており、農政部と調整してやっていきたい。