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環境農林常任委員会(平成25年10月8日)
環境農林常任委員会 委員長 舘野 英一
舘野英一委員長
環境農林常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、付託議案についてでありますが、第116号議案「平成25年度群馬県一般会計補正予算」のうち、環境森林部関係では、再生可能エネルギー等導入推進基金事業に関して、今年度及び来年度以降の事業内容や、対象となる施設、外部評価委員会の構成員や今後の開催予定、設置の根拠、太陽光発電以外の風力・地熱発電及び小水力発電などについて質疑されました。
また、当局に対し、各団体から出される多くの要望をとりこみ、執行できずに残額を返還することのないよう、また、スピード感をもって取り組むよう求められました。
次に、きのこ振興対策に関して、国庫補助制度の改正内容について質された後、今後は生産者への支援が行き届くのではないかとの見解が示されました。
また、差額分の東電への賠償請求の状況や、オガ粉の高騰分への東電による賠償の可能性、団体要件などについても質疑され、県による支援が要望されました。
また、PM2.5測定機器整備事業における、機器設置箇所や移動測定器の運用について質疑された後、空白地域が生じないような対応が要望されました。
さらに、自然公園等整備事業における関東ふれあいの道の管理状況や歩道の改修方法等について質された後、財政状況が厳しい中、地域住民の協力が得られるような枠組みの検討が要望されました。
続いて農政部関係では、輸出対策食肉市場整備に関して、株式会社群馬県食肉卸売市場における施設整備内容や、当該整備により輸出要件がクリアされるのか、また、牛肉の輸出見込みや今後の輸出目標などについて質疑され、食肉卸売市場は、県の食肉の処理・流通・販売の大きな役割を担っているため、しっかり対応するよう要望されました。
また、6次産業化ネットワーク活動推進事業に関し、サポートセンターの設置・運営や補助先について質された後、6次産業化に向けて努力している農業者の支援体制について、当局の見解が質されました。
次に、第130号議案「群馬県水源地域保全条例の一部を改正する条例」について、「非常災害のために必要な応急措置を行う」場合の想定される状況について質されました。
以上の点を踏まえ採決した結果、本委員会に付託されました議案のうち、第134号議案及び第137号議案は多数をもって、その他の各議案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
また、引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
この他、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、環境森林部関係については、
- 「事務・事業見直し委員会」における事業選定方法や、事業見直し結果と「群馬県森林・林業基本計画」との整合性について
- PCB廃棄物処理における課題と、受入先への支援について
- ぐんま緑の県民税導入に関する県民・市町村への説明状況や使途の検討の進め方について
- 地球温暖化対策実行計画と県内の温室効果ガス排出量について
- 環境新技術の導入促進事業について
- 山づくりにおける少花粉スギの植林状況及び鳥獣害対策について
- 林業における担い手の確保・育成について
- 家庭や企業における地球温暖化対策について
- 台風18号による林業関係の被害状況について
- 小型家電リサイクル法の推進について
- 「群馬県森林・緑整備基金」の経営状況について
- 水質汚濁防止法の改正による県内事業所等の対応について
- 路盤材から基準を超える六価クロム等が検出された事案への対応について
- 安中市内に計画されている最終処分場設置計画への対応について
次に、農政部関係については、
- 県産農畜産物の輸出状況や県の取組等について
- 県出資法人と県との役割分担や、経営状況について
- ぐんまフラワーパーク、日本絹の里、馬事公苑の管理状況と今後の運営について
- 事務・事業見直し委員会における、グリーンツーリズム推進事業の判定結果について
- 蚕糸業の現状と企業参入について
- 「ぐんまの食材お試し便」の取組状況について
- 農林大学校の役割と現状、卒業後の進路について
- 台風18号による農作物の被害状況と救済制度について
- 「ぐんま農業はばたけプラン」における食料自給率目標の達成状況について
- 国家戦略特区への本県の対応について
- 水稲の放射性セシウム対策としてのカリウムの使用について
- ネオニコチノイド系農薬のミツバチへの影響について
- TPPによる牛肉への影響について
- 地産地消推進の取り組みと学校給食の現状について
- 県育成品種「やよいひめ」の海外展開について
- 「ぐんまフロントランナー養成塾」について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げて委員長報告といたします。