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文教警察常任委員会が県外調査を実施しました(平成25年9月3日~5日)
1 調査目的
閉会中の委員会活動として下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
- 教育体制の確立について
- 社会教育の推進について
- 警察体制の確立について
- 交通事故防止対策について
2 調査期間
平成25年9月3日(火曜日)~5日(木曜日)
3 調査項目
(1)大阪府教育委員会(大阪府大阪市)
大阪府では、これまで、府教育委員会が策定した「教育改革プログラム(平成11年4月)」や「「大阪の教育力」向上プラン(平成21年1月)」等に基づき、少人数学級編成や少人数・習熟度別指導の実施、府立高校の特色づくりや再編整備など、全国に先駆けた取組を進めてきました。また、平成24年3月に「大阪府教育行政基本条例」及び「大阪府立学校条例」が制定され、府民のニーズを踏まえた教育の振興や府民の信頼に応えられる学校づくりに向けた一層の取組が行われています。
また、大阪府教育委員会では、本年5月、子供たちが世界の学生と渡り合える英語力の育成を目的に「英語教育改革プロジェクトチーム」を設置するなど、英語教育改革にも力を入れています。
そこで、大阪府の教育改革に係る先進的な取組について調査を行いました。
取組について説明を受ける
(2)洛南高等学校・洛南高等学校附属中学校(京都府京都市)
洛南高等学校・洛南高等学校附属中学校は、京都市南区に所在し、併設型中高一貫教育を提供する男女共学の私立学校です。設置者は学校法人真言宗洛南学園で、平安時代に弘法大師空海が設立した綜芸種智院をルーツとしています。
洛南高等学校は、類別の進路指導の下、全国でもトップクラスの大学進学実績を誇る一方、部活動も盛んで、陸上100メートル日本歴代2位の記録を持つ在学中の桐生祥秀選手をはじめ、バスケットボール、バレーボール、体操、吹奏楽などの活動は、全国的に有名であり、文武両道の成功例として、同学園に学ぶべき点は多くあります。
そこで、洛南高等学校・洛南高等学校附属中学校を訪問し、教育方針や教育内容等について調査を行いました。
学校について説明を受ける
(3)京都府警察本部(京都府京都市)
京都府警察本部では、平成24年4月、亀岡市内において発生した「小学校登校中の児童らの列に軽自動車が突っ込み、計10人が死傷した交通事故」を受けて、平成25年3月1日、無免許運転や飲酒運転などを常習的に繰り返す悪質ドライバーを、尾行や張り込みの内偵捜査で取り締まる「無謀運転検挙チーム」を発足させ、交通死亡事故抑止対策に取り組んでいます。また、京都市の「京都市自転車安心安全条例」(平成23年4月1日施行)に基づき、教育機関と連携しながら、市内の小・中・高校の先生が自転車運転時のマナー等を生徒にわかりやすく指導できるようマニュアルを作成するなど「自転車交通安全教育プログラム」を策定し、若者による自転車の交通事故防止対策に取り組んでいます。
そこで、同警察本部の交通安全対策に係る先進的な取組について調査を行いました。
取組について説明を受ける
(4)立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所(京都府京都市)
文化勲章受賞者で立命館大学名誉教授の故・白川静博士は、甲骨文字など中国の古代文字の研究を通じ、漢字の成り立ちを解き明かす「白川文字学」の体系を作りました。
立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所は、白川博士の研究成果を基に、東洋文字文化について広く社会一般を対象とした教育と普及を行うとともに、学術研究の分野において東洋文字文化研究の振興と高度化を図ることを、設立目的としています。
白川文字学は、小学校の漢字教育にも応用されており、白川博士の故郷である福井県教育委員会は、同研究所との連携の下、白川文字学に関する独自の教材や副読本を作製し、字に込められた意味や背景を学び、漢字に親しんでもらう国語の授業を実践するなど独自の漢字教育に取り組み、成果をあげています。
そこで、白川文字学の概要や小学校の漢字教育への応用事例等について調査を行いました。
朱雀キャンパスにて
4 出席委員
委員長:須藤和臣、副委員長:清水真人
委員:塚越紀一、委員:松本耕司、委員:星野寛、委員:大沢幸一、委員:新井雅博、委員:福重隆浩、委員:井下泰伸