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文教警察常任委員会(警察本部関係・平成24年度分)平成25年3月1日
1.開催日時
平成25年3月1日 13時02分~14時08分
2.開催場所
302委員会室
3.出席委員
委員長:井田泉、副委員長:臂泰雄
委員:中村紀雄、委員:須藤昭男、委員:大沢幸一、委員:狩野浩志、委員:大手治之、委員:金井康夫、委員:藥丸潔、委員:小川晶
4.欠席委員
なし
5.主な質疑
(1)第53号議案「平成24年度群馬県一般会計補正予算」について
大沢委員
平成24年度末の警察職員の退職者数と平成25年4月の採用予定者数について伺いたい。
細田警務部長
平成24年度末における警察職員の退職者数は、警察官112人、一般職員5人の予定である。平成25年4月の採用予定者数は、警察官約140人、一般職員約20人であるが、今後採用辞退者が出る可能性もあり現時点では確定していない。
(2)自転車事故の特徴及びその対応状況について
中村委員
本県の自転車事故の特徴について伺いたい。
木村交通部長
高校生の事故の割合が高いことである。
中村委員
自転車事故の対応状況について伺いたい。
木村交通部長
自転車は道路交通法では軽車両であり、警告・指導を実施するとともに、酒酔い運転や信号無視など悪質なものについては検挙している。併せて自転車専用道路の拡張整備を進めるなど、交通環境の整備に努めている。
(3)自転車に対する警告件数及びそのうちの高校生が占める割合について
須藤(昭)委員
平成24年中、自転車に対する警告をどのくらい実施したのか。また、そのうちの高校生の割合はどのくらいか。
木村交通部長
約13万8千件の警告を実施しており、そのうち約6割が高校生となっている。
(4)高校生の自転車事故防止に係る県警察と県教育委員会との連携について
須藤(昭)委員
高校生の自転車事故の割合が、3年連続で全国ワースト1位と聞いているがいかがか。
木村交通部長
そのとおりである。
須藤(昭)委員
該当の生徒が通う高校に自転車警告の件数を伝える等の対応をすべきと考えるがいかがか。
木村交通部長
学校には、警察署長名等で個別に提供しているが、低調であり今後取り組むべき課題と考えている。
須藤(昭)委員
教育委員会と連携した対応が必要と考えるがいかがか。
木村交通部長
県警で主催する事故調査委員会で作成した資料等を提供するなど、連携を強化していきたい。
(5)変死体の取り扱い件数及び検視体制の現状について
大沢委員
警察の変死体取扱い件数の現状について伺いたい。
正田刑事部長
平成24年中の警察における死体取扱い件数は、2,613体で1日当たり約7体となっている。ここ10年を見ると、平成14年は約2,000体であったが、平成19年に2,600体を越え、現在まで高い状態が続いている。
大沢委員
検視体制の現状について伺いたい。
正田刑事部長
検視官の体制は、平成19年の時津風部屋の事件を受け、全国的に充実強化が進められている。本県では、現在、検視官室長以下検視官6人、補助者9人の計15人により、当番制を取り、24時間即応できる体制となっている。
(6)脱法ドラッグへの対応状況について
中村委員
全国的に脱法ドラッグの使用による事件発生の報道がなされているが、県内の発生状況はどうか。
関組織犯罪対策統括官
現在までに県内の脱法ドラッグによる事件は発生していないが、県内には脱法ドラッグを販売している4店舗を把握しており、県薬務課と連携し、定期的に立入り調査を実施している。
(7)いじめ問題に対する警察の対応状況について
中村委員
いじめについて、最近、警察が関わった事案はあったのか。
大平生活安全部長
平成24年中、いじめによって検挙・補導した件数は2件あり、1件は中学校、もう1件は小学校で、いずれも暴行事案である。
中村委員
いじめ問題に対する警察の対応について伺いたい。
大平生活安全部長
昨年のいじめ相談は81件で、前年比プラス33件を受理しており、大津のいじめ事件報道以降に急増した。対応としては、教育委員会等への連絡や直接の指導助言を行っており、その中で事件化に結び付くものは事件化している。
(8)育児休業を取得する女性警察官の定員外措置の必要性について
須藤(昭)委員
女性警察官が育児休業を取得し、現場に女性警察官がいなくなることによって、現在、どのような不都合が生じているか。
細田警務部長
現在は35人の育児休業取得者がおり、18人が欠員となっている。欠員により女性警察官がいなければ、男性警察官が対応することとなるため、女性からの相談の対応等に障害が出る可能性があるほか、欠員が生じることで、今後進めていく女性警察官の採用・登用計画にも支障が生じている。
(9)信号機の計画的な整備について
大手委員
信号機設置の現状について伺いたい。
木村交通部長
当初予算分の60基、補正予算分の8基を合わせて、群馬県全体で今年度中に3,973基となる。
大手委員
信号機設置要望箇所は400基と聞いているがいかがか。
木村交通部長
住民等からの要望は約400あるが、すべてに設置できるものではなく、現地調査等を行い、実際に設置可能な場所で、かつ、危険度の高い交差点、通学路の有無、交通事故の発生状況などから必要性を総合的に検討して対応している。
(10)狩猟事故と銃砲所持許可者に対する更新時における今後の対応について
大手委員
狩猟事故が発生しているが、これを受けて、今後、講習等が厳しくなるのか伺いたい。
大平生活安全部長
銃砲刀剣類所持等取締法により、銃砲所持許可者は、3年に1回、許可の更新を受ける義務があるが、講習や検定については、法令に基づいて行っており、今回の事故により、更新時に講習等が厳しくなるというものではない。
(11)ラウンドアバウトに対する当局の見解について
金井委員
長野県でラウンドアバウトを実施しているが、群馬県警としてはどのように考えているか。
木村交通部長
ラウンドアバウトとは、いわゆる「ロータリー」のことであり、群馬県内では草津町に1箇所あり、全国では10箇所あると承知している。今後、全国の実験結果などを参考にしながら、道路管理者と協議していきたい。