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厚生文化常任委員会が県外調査を実施しました(平成25年7月23日~25日)
1 調査年月日
平成25年7月23日(火曜日)~25日(木曜日)
2 調査目的
厚生文化常任委員会所管事項より「スポ-ツ振興について」「保健・医療・福祉の総合調整について」「保健医療対策の充実について」「県立病院の充実について」及び「芸術文化の振興と文化づくりの推進について」を調査し、今後の委員会審査の参考に資するものです。
3 調査内容
上記調査目的により、次のとおり調査します。
(1)公益財団法人 福岡県スポーツ振興センター(福岡県福岡市)
福岡県スポーツ振興センターは、1989年3月に体育・スポーツの振興を図り県民の健康増進と福祉の向上に寄与することを目的に設立され、地方公共団体から指定管理を受けたスポーツ施設の維持管理・運営や、体育・スポーツの振興、スポーツ競技団体の育成強化、スポーツの普及啓発を図るための広報などを財団の事業としています。
現在、財団の事務局は、福岡県の体育・スポーツ振興の中核的役割を果たすことを目的に設置された「福岡県立スポーツ科学情報センター(アクシオン福岡)」内にあり、当該施設の指定管理を受けて維持管理・運営等にあたるとともに、県内のスポーツ振興に係る各種事業にも積極的に取り組んでいます。
ついては、本県におけるスポーツ振興施策の参考とするため、取り組みの現状等について調査しました。
福岡県スポ-ツ振興センタ-にて
(2)佐賀県庁(佐賀県佐賀市)~救急搬送システム及び重粒子線がん治療の取り組みについて~
佐賀県では、救急現場における医療機関と消防機関との情報共有に係る課題を解消すべく、「医療現場の見える化」を推進するために、平成23年4月からタブレット端末を活用した「佐賀県医療機関情報・救急医療情報システム(愛称:99さがネット)」を稼働させ、搬送時間の短縮と救命救急センターへの搬送の分散化を実現させています。
また、本年5月に国内では4カ所目、九州では初となる重粒子線がん治療施設「九州国際重粒子線がん治療センター(愛称:サガハイマット)」を鳥栖市内に開設し、6月からは既に診療も開始されているなど、がん治療に関しても先進的な取り組みを行っています。なお、当該施設の運営に関しては、「公益財団法人佐賀国際重粒子線がん治療財団」により行われています。
ついては、本県における救急医療やがん治療等の医療施策の参考とするため、これらの取り組みの現状等について調査しました。
救急医療等にについて説明を受けている様子
(3)公立八女総合病院企業団 みどりの杜病院(福岡県八女市)
公立八女総合病院企業団は、福岡県が保健医療計画で定める二次医療圏である八女筑後医療圏に属し、病院事業と介護老人保健施設事業の2事業を行っており、病院事業としては、地域がん診療拠点病院の指定を受けて急性期医療を提供する「公立八女総合病院」と、緩和ケア医療を専門的に行う「みどりの杜病院」の2病院を運営しています。
みどりの杜病院は、平成23年5月に開設された全国でも数少ない完全独立型のホスピス緩和ケア病院であり、地域において緩和医療の中心的役割を果たすとともに、今後、在宅医療も考慮に入れた緩和医療の更なる発展への貢献を目指しています。
また、同病院では、がんに対する積極的な治療を行うのではなく、患者さんとご家族が穏やかな日々を送れるために、痛みや身体的・精神的苦痛などからの全人的な苦痛に向き合い、その緩和に努めています。
ついては、本県における緩和ケア施策の参考とするため、取り組みの現状等について調査しました。
病室を見学している様子
(4)熊本県立装飾古墳館(熊本県山鹿市)
熊本県内には数多くの古墳群が存在し、中でも装飾古墳(内部の壁や石棺に浮き彫り・線刻・彩色などの装飾のある古墳)は、全国の約4割近い186基が見つかっています。
装飾古墳館は、これらの古墳から出土した豊富な資料に関して、実物・模型の展示や、映像等によって紹介する全国初の古墳専門の博物館であり、実際の古墳が点在する地域に建設された施設は、前方後円墳を模して現代の古墳をイメージしたものとなっています。
また、参加型の博物館として各種の古代体験のための教室を実施したり、県内の装飾古墳の見学モニターバスツアーを企画するなど、様々な取り組みも行っています。
ついては、本県における文化振興施策の参考とするため、取り組みの現状等について調査しました。
装飾古墳について説明を受けている様子
4 出席委員
委員長:井田泉、副委員長:原和隆
委員:岩井均、委員:橋爪洋介、委員:伊藤祐司、委員:あべともよ、委員:高田勝浩、委員:小川晶