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環境農林常任委員会(平成25年6月13日)

環境農林常任委員会 委員長 舘野 英一

写真:舘野英一委員長
舘野英一委員長

 環境農林常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
 はじめに、付託議案についてでありますが、第87号議案「群馬県土砂等による埋立て等の規制に関する条例」に関して、条例の制定に至る経緯と制定後の運用に関する全般的な質疑がなされました。
 質疑においては、条例に基づく許可申請の見込み件数、県と市町村の役割分担、市町村条例の制定に向けた県の働き掛けなどが質され、当局の考え方が示されました。
 また、埋立て等に供される土地の所有者の責務について質されたほか、条例の運用にあたっての事務処理体制の強化が要望されました。
 次に、第92号議案「群馬県立森林公園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」に関して、利用料金制の導入により、当初見込みを下回った場合の補填について質疑があり、関連して、民間の発想を活かした指定管理の必要性について、当局の見解が質されました。
 次に、承第2号「専決処分の承認」に関して、造林種苗費及び治山費などの減額理由や林道費の増額理由について、質疑されました。
 以上の点を踏まえ採決した結果、本委員会に付託されました議案のうち、第92号及び第102号は多数をもって、その他の各議案は、全会一致をもって原案のとおり可決・承認すべきものと決定いたしました。
 また、引き続き行いました請願の審査結果でありますが、環境農林第14号から第19号の請願について、取下げ願いを全会一致で承認したことなど、お手元に配付の報告書のとおりであります。
 続いて、意見書の発議についてでありますが、富岡市内に業者が計画するアスベスト無害化処理施設の設置は、県民の理解が十分ではなく、県民の健康に対する不安が増すばかりであることなどから、建設に反対し、国に認定しないことを求める、「アスベスト無害化処理施設の建設反対に関する意見書」及び、環境農林第20号の請願を採択したことに伴い、「TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加に関する意見書」の提案がなされ、採決の結果、いずれも全会一致をもって可決し、委員会から発議いたしました。
 この他、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
 まず、環境森林部関係については、

  • 「群馬県の生活環境を保全する条例」改正後の指導等の状況について
  • キノコ農家に対する東電の損害賠償の状況と生産者支援について
  • 漁場保全の森づくり事業について
  • 本県の一般廃棄物の減量化やリサイクルの状況等について
  • 産業廃棄物モデル処分場の現状と成果について
  • 新規林業就労者の定着率を上げるための取組及び人材育成について
  • 自動車充電インフラの整備方針と今後の普及策等について
  • 林業公社の未解約分収林に係る資金の返済見込みについて
  • 指定管理者制度活用の実施方針について
  • ナラ枯れ被害の状況とその対応について
  • 「ぐんま緑の県民税」の周知状況や使途について
  • クマによる剥皮被害対策について
  • 本県の地球温暖化対策と成果について
  • 過去のグリーンニューディール事業との相違点等について

 次に、農政部関係については、

  • 本県農業の多様な担い手の現状とその支援策について
  • 女性起業家の支援について
  • 畜産バイオマス発電について
  • コクチバスの駆除について
  • 水不足の影響について
  • 旧境町トレーニングセンターなどの 未利用地の利活用について
  • 「ぐんま農業はばたけプラン」の数値目標について
  • 農業における生産工程管理「GAP」について
  • 耕作放棄地対策と農地の集積について
  • 放射性物質の検査体制について
  • 中山間地域等直接支払制度について
  • 学校給食における県産のコメ・麦・米粉の利用状況について
  • 企業による農業への参入について
  • 農業技術センター等における低コスト・省力化の研究について
  • 農畜産物の輸出促進対策について
  • 遺伝子組み換えカイコについて
  • TPP参加による影響額の試算について

 これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
 以上、申し上げて委員長報告といたします。


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