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総務企画常任委員会(平成25年3月19日)
総務企画常任委員会 委員長 舘野 英一
舘野英一委員長
総務企画常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
第1号議案、「平成25年度群馬県一般会計予算」については、各事業について各般の議論が交わされました。
はじめに企画部関係です。
コンベンション施設整備推進について、まず、平成25年度の取り組み、競馬場跡地の民有地の地権者との交渉状況及び場外馬券発売所の扱いが質されました。
次に、自然エネルギーの活用予定や、避難所など災害時の施設利用、基本計画に記載されている従来整備方式とPFI事業方式のメリット・デメリットなどが質疑され、今後整備を進めるにあたり、コンベンション推進協議会においては、群馬らしさも含め協議を行い、専門分野に精通した人物などからも意見を聴きながら実施していくことが要望されました。
また、議案の質疑の後に行われた所管事項の質疑の中でも、今後の組織体制や競馬場跡地の民有地の買収に関する取り組みについて質疑され、さらに高崎市の都市集客施設との連携や展示会の誘致における地元企業の需要の掘り起こしの重要性、施設整備基本計画策定におけるコンサルタントの選定や活用状況など、活発な議論が交わされました。
次にぐんまのイメージアップについて、昨年のゆるキャラグランプリ3位入賞以降のぐんまちゃんの活用状況やデザインの利用申請、平成25年度の新規の取り組みが質疑され、取り組みにおける体制強化や着ぐるみの適正な管理が要望されました。
次に、世界遺産登録推進については、全国巡回展のキャッチコピーの検討予定、4つの構成資産のひとつである荒船風穴の崩落の復旧工事の状況、アクセス道路など、周辺地域の整備の状況及び今後のスケジュールについて質疑されました。
続きまして総務部関係です。
はじめに、地方公務員の給与削減について、国からの給与削減要請に関して現在どのような議論がされているのか当局の見解が求められ、給与削減によって生じる財源を地域の復興や元気づくりのために充てることを前向きに検討することが要望されました。
続いて、地域振興調整費については、今年度の利用状況等が質疑され、各地域の政策課題に対応するため、県民局から市町村・団体等に制度の周知を図るよう要望されました。
また、消防学校の食堂給食については、業者の選定方法や希望した業者の数が、質疑されました。
次に、来年度から新規事業として実施する消防救急無線デジタル化推進事業について、整備費用とスケジュール、共同整備と単独整備の内訳、指令センターの設置場所、活動波と共通波の整備及び予算の内容について質疑され、市町村と協議しながら、しっかりとした体制を構築するよう要望されました。
また、同様に新規事業として実施する消防団員確保対策事業については、事業内容や実施にあたっての家庭・事業所の理解の検討状況が質され、今後も更なる改善を図るよう要望されました。
次に、県庁舎の運営管理費については、前々年度・前年度と比較して、少しずつ予算が減少している理由、機械式駐車場の現状及び機械式駐車場の廃止を含めた県庁舎整備の検討状況について質疑され、県庁舎や駐車場棟などを含めた将来へのランニングコストの縮減を検討するよう要望されました。
続いて、新規事業として実施予定の「チャレンジウィズぐんま」については、事業の内容や雇用する障害者を支援するジョブコーチの設置予定、県庁における経験を活かした民間企業等への就労について当局の見解が求められました。
以上が第1号議案についての審議状況です。
続いて、第19号議案「群馬県職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」については、条例案に対する意見を人事委員会が適当とした根拠について質されました。
また、関連して第22号議案「群馬県職員の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例」については、これが人事委員会勧告に基づかないで行われたものか質され、さらに人事委員会勧告制度や人事委員会の役割、職員が安心して働くことができることへの認識について質疑され、人事委員会勧告の影響は群馬県経済へ与える影響が大きいので、任務と役割を認識して、勧告を行うよう要望されました。
最後に、第47号議案「平成25年度群馬県工業用水道事業会計予算」及び第48号議案「平成25年度群馬県水道事業会計予算」について、放射性物質を含む浄水発生土の保管状況や最終処分場確保の見通しについて質疑され、今後も処分に係る費用を東京電力に対して賠償請求し、浄水発生土の保管については、引き続き安全に管理していることを住民に伝えることが要望されました。
以上の質疑を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案はいずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
なお、議案に対する質疑のほかにも、委員会の所管事項について、各般の議論が交わされましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
はじめに、総務部関係です。
- 公平委員会の状況について
- 地方公務員給与の削減要請にかかる問題点について
- 政策、予算、人員配置のバランスについて
- 地震防災戦略について
- 収入証紙による納付方法の見直しについて
- 職員のメンタルヘルス対策について
- 職員の特定健康診査及び特定保健指導について
- 職員のがん検診について
- 前橋市元総社町の東芝南県有地について
- 未利用地等活用・処分の検討状況における旧高崎競馬場の扱いについて
- 公会計制度改革について
- 社会保障と税の一体改革における地方単独事業について
次に、企画部関係です。
- 企業誘致係の東京事務所への移管について
- 電力の安定供給について
- Wi-Fiスポットについて
- 小水力、太陽光、風力発電、地中熱などの新エネルギーへの取り組みについて
- 渡良瀬遊水地を活用した地域振興について
- 富士山、鎌倉の審査にかかる「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録への影響について
- イコモス調査の受入体制について
- 新町屑糸紡績所の世界遺産への追加登録について
- 来年度の総合的な国際戦略について
などが質疑されました。
最後に企業局関係です。
- 産業団地の在庫と分譲実績及び今後の見込みについて
- 県央第一水道の浄水からのジアルジア検出について
これらの事項につきましても、活発な議論が交わされました。
以上、申し上げて委員長報告といたします。
第83号議案及び第84号議案の審査について
総務企画常任委員会に付託されました議案の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
第83号議案「平成24年度 群馬県一般会計補正予算」及び第84号議案「群馬県病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例」について、審査が行われ、第84号関係では病院管理者を置かないことに伴う、平成25年度予算の執行について、質疑されました。
以上の質疑を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案はいずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、申し上げて委員長報告といたします。