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総務企画常任委員会(平成24年9月3日~5日)
1 調査目的
閉会中の委員会活動として下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
- 公有財産の維持管理について
- 市町村の振興について
- 地域づくりの推進について
- 世界遺産登録の推進について
2 調査期間
平成24年9月3日(月曜日)~5日(水曜日)
3 調査項目
(1)斜里町役場(北海道斜里郡斜里町)
斜里町では、まちづくりを将来にわたって持続、発展させるため、平成21年度から「斜里町まちづくり基本条例(仮称)」の制定に向けた取り組みがスタートしました。
まちづくり基本条例とは、一般的に自治体運営に関わる基本的な理念や原則を定めるとともに、地域の課題やまちづくりに関して、誰がどんな役割を担い、どのような方法で取り組んでいくかを明らかにしたものです。また、以前から取り組みを進めている情報公開、参加、協働に向けた様々な仕組みを原則化し、町民主体のまちづくりを実現しようとするものです。
ついては、群馬県の市町村においては未だ3市町のみの制定であるため、今後制定の動きが広まると予想されることから市町村の最も基本となる条例の町民主体による素案の検討、多くの町民との関わり、議会との関わり等、策定までの過程について、調査を行いました。
斜里町役場にて
(2)知床世界遺産センター(北海道斜里郡斜里町)
知床は、北海道の北東端に位置し、地名はアイヌ語の「シリエトク」に由来し、地の果てを意味します。2005年7月に南アフリカ共和国のダーバンで開催された第29回ユネスコ世界遺産委員会で世界遺産に登録されました。
知床世界遺産センターは、ヒグマやエゾシカなど知床に住む動物の実物大の写真や、ヒグマの爪痕など動物の痕跡の模型を展示し、知床の自然の素晴らしさと利用にあたって守るべきルール・マナーを伝え、知床世界遺産の見どころや自然のリアルタイムの情報、管理について最新の情報を提供するため、環境省により設置され、2009年4月に開館しました。
本県では、富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産登録を目指しているところですが、世界遺産登録は観光拠点としての魅力が向上するとともに、その意義を知るよい機会となります。
ついては、知床の玄関口に位置し、情報発信の拠点である当センターについて、その現況等について調査を行いました。
知床世界遺産について説明を受ける
(3)釧路市湿原展望台(北海道釧路市)
釧路市湿原展望台は、湿原に群生する球形植物「ヤチボウズ」をモチーフとした古風な西欧の城を思わせる建物で、昭和59年1月にオープンしました。平成19年4月にはリニューアルを行い、釧路湿原の生い立ちや、湿原の動植物などの視覚的な展示が設置され、屋上からは、四季折々の湿原の変化を見ることができます。
当該施設は、公共施設の管理運営に外部の能力やノウハウを活用するため、本年4月1日から社団法人釧路観光協会が指定管理者として運営しています。
ついては、本県を含む4県にまたがる渡良瀬遊水地が国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録されたことにより、行政改革の観点からの指定管理者による運営、今後期待される観光振興、周辺地域の整備等、地域づくりの観点からも調査を行いました。
展望台について説明を受ける
4 出席委員
委員長:舘野英一、副委員長:井下泰伸
委員:関根圀男、委員:黒沢孝行、委員:村岡隆村、委員:福重隆浩、委員:萩原渉、委員:茂木英子、委員:原和隆