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厚生文化常任委員会(平成24年8月21日)
1 調査目的
閉会中の委員会活動として、下記事項について調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
- 保健・医療・福祉の総合調整について
- 保健医療対策の充実
- 芸術文化の振興と文化づくりの推進について
2 調査期日
平成24年8月21日(火曜日)
3 調査項目
(1)渋川市役所(渋川市)
~渋川総合病院と独立行政法人国立病院機構西群馬病院の再編統合について~
渋川総合病院は、渋川市の中核的な病院としての役割を担うため、2003年に旧国立渋川病院の移譲を受けて開院しましたが、医療制度改革などの影響で医師や看護師が不足し、さらに診療機能の拡充を図ることが困難なため経営難が続いております。一方、西群馬病院は、施設建設から約40年が経過し、老朽化が進んでいるほか、施設立地の地理的条件に起因したアクセス状況の悪さが課題となっております。また、渋川市、吉岡町、榛東村地域の渋川保健医療圏(二次保健圏域)では、圏域内に拠点となる病院がなく、前橋保健医療圏に依存関係が強い状況にあります。
そこで、渋川地区及び北毛地域における地域医療の一層の充実を図るため、西群馬病院の移転整備計画に合わせ、西群馬病院と渋川総合病院との再編による新たな拠点病院を整備しようとしており、2012年度に詳細設計、2013年度に本体工事に着手する予定であります。
新病院は、西群馬病院の診療機能に、渋川総合病院の持つ救急、災害、感染症医療の診療機能を統合した地域の中核的病院を目指すものであります。
ついては、両病院の再編・統合に係る計画の進捗状況や今後の予定等について「保健・医療・福祉の総合調整」、「保健医療対策の充実」の観点から調査しました。
渋川市福祉庁舎にて説明を受ける
(2)群馬県立歴史博物館(高崎市)
群馬県立歴史博物館は、昭和54年10月に近代美術館に隣接設置して開館し、以降、「人々のくらし」、「政治・経済のあゆみ」、「文化遺産」を柱に、各種実物資料や模型、写真・図表などを系統的に展示したり、考古遺物・古文書・生産生活用具などの資料収集や調査・研究を行い、その成果を展示や講演会、講座を通して発表しております。
また、昨年夏に展示ケース内の展示品に染みをつける事故が起こり、国宝や重要文化財を展示できる公開承認施設の承認が取り消されましたが、再び公開承認施設の承認を受けるため、今年度中に実施設計までを行い、来年度改修工事を行う予定で、現在、改修内容等についての検討を進めております。
なお、委員会において、この機に合わせて展示スペースの増改築等を行うことの可否や内容を検討する機会と捉える意見もあります。
ついては、当該施設における設備や展示物収蔵の状況等について「芸術文化の振興と文化づくりの推進」の観点から調査しました。
歴史博物館展示室にて調査
4 出席委員
委員長:星名建市、副委員長:岸善一郎
委員:中沢丈一、委員:田所三千男、委員:塚原仁、委員:橋爪洋介、委員:後藤克己、委員:吉山勇、委員:酒井宏明、委員:安孫子哲