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地域活性化・魅力発信に関する特別委員会(令和5年3月10日)
地域活性化・魅力発信に関する特別委員会 委員長 星野 寛
委員長 星野 寛
地域活性化・魅力発信に関する特別委員会における審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
本委員会は、移住促進、リトリートの推進、ぐんまの魅力ある観光づくり、多様な移動手段・MaaS(マース)、デジタル田園都市構想及びぐんまの魅力発信に関することについて、一体的、横断的、集中的に審査を行うことを目的に、昨年5月に設置されました。
以来、委員会においては、付議事件に関し、活発な議論を行ってまいりました。
また、県外調査では、鹿児島県において、かごしま黒豚のブランド化、自然環境を生かした観光振興、世界自然遺産や国立公園の保全と活用などの取組について調査を行い、今後の取組への参考にすべく認識を深めてまいりました。
こうした取組の結果、今定例会をもって本委員会における付議事件の審査を終了するとともに、知事あてに提言書を提出することを確認いたしました。
提言書については、これまでの審議や調査などにおける議論を踏まえ、全26項目からなる「地域活性化・魅力発信に関する提言」を取りまとめ、賛成多数をもって決定したところであります。
以下、主な項目を申し上げます。
はじめに、移住促進に関することでは、
・ワーケーションについて、本県の売りである「温泉+(プラス)アクティビティ」など本県の良さを積極的に発信し、推進を図ること。また、本県の売りに「リトリート」を加えることができるよう、リトリートの定着を図ること。
次に、公共交通に関することでは、
・「自動車大国」と言われ、自家用車の利用率が高い本県では、免許返納後の高齢者や首都圏からの移住者など、自家用車を利用しない生活を選んだ途端、困難に直面する。今後は行政も住民も共に「公共交通機関を育てる」という意識をもって、公共交通機関を積極的に活用する生活スタイルを推進すること。
次に、リトリート推進に関することでは、
・前回のデスティネーションキャンペーンと同様に、地域の観光資源を磨き上げて、地域ごとに特色を生かしたコンテンツづくりや商品化を行い、持続的に観光資源として活用できるよう取り組むこと。また、県の広報などで効果的な情報発信に努めること。
次に、ぐんまの魅力ある観光地づくりに関することでは、
・本県の世界遺産である「富岡製糸場及び絹産業遺産群」の4資産周遊及び県外遺産との連携と、世界の記憶である「上野三碑」のPR等にしっかり取り組むこと。
次に、デジタル化推進に関することでは、
・MaaS(マース)社会実装支援事業について、いままで公共交通機関等を利用していた人がより便利になることだけでなく、交通弱者にも重点を置いたシステム構築に努めること。
次に、ぐんまの魅力発信に関することでは、
・本県のブランドを県民や県外の方に分かりやすく示すためにも、県全体のブランドイメージをデザインして、各所属が共通認識をもって発信するよう努めること。
次に、県立赤城公園の活性化に向けた基本構想に関することでは、
・基本構想について、第1段階である拠点施設の整備をしっかり行い、自然と調和のとれた形で、赤城山(やま)の開発を進めること。また、外部資金を導入するためにも、民間事業者を巻き込んで、良い関係を築きながら地域の活性化に取り組むこと。
次に、登山道・山岳観光に関することでは、
・主要な登山道や多くの方が使用する登山道を、今後の維持管理のために、できるところから把握するよう努めること。また、データやデジタルを活用して、登山道の整備をしっかり行い、コロナ収束後に登山客を迎え入れることができるよう準備を進めること。
最後に、eスポーツに関することでは、
・eスポーツの大会開催がより経済効果をもたらすよう、会場でのイベント開催などコロナ後を見据え、集客につながるような企画を検討すること。
以上のとおりであります。
なお、審査終了に伴う委員会報告書につきましても、内容審査を行い、全会一致をもって決定し、過日、議長あてに提出したところであります。
以上、申し上げまして、委員長報告といたします。