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【都市施設編・公共交通機関の施設】7-1移動等円滑化された経路を構成するエレベーター

更新日:2011年3月1日 印刷ページ表示

概要

  • エレベーターは、車いす使用者が円滑に乗降できる構造とするとともに、表示や音声による案内により聴覚障害者、視覚障害者等へも配慮した構造とすることが必要です。

整備基準

1 移動等円滑化された経路を構成するエレベーターは、次に定める構造とする。

イ かご及び昇降路の出入口の有効幅は、80センチメートル以上とする。

ロ かごの内法幅は140センチメートル以上、内法奥行きは135センチメートル以上とする。ただし、かごの出入口が複数あるエレベーターであって、車いす使用者が円滑に乗降できる構造のもの(開閉するかごの出入口を音声により知らせる設備が設けられているものに限る。)については、この限りでない。

ハ かご内に、車いす使用者が乗降する際にかご及び昇降路の出入口を確認するための鏡を設ける。ただし、ロのただし書に規定する場合は、この限りでない。

ニ かご及び昇降路の出入口の戸にガラスその他これに類するものがはめ込まれていることにより、かご外からかご内が視覚的に確認できる構造とする。

ホ かご内に手すりを設ける。

ヘ かご及び昇降路の出入口の戸の開扉時間を延長する機能を有したものとする。

ト かご内に、かごが停止する予定の階及びかごの現在位置を表示する設備を設ける。

チ かご内に、かごが到着する階並びにかご及び昇降路の出入口の戸の閉鎖を音声により知らせる設備を設ける。

リ かご内及び乗降ロビーには、車いす使用者が円滑に操作できる位置に操作盤を設ける。

ヌ かご内に設ける操作盤及び乗降ロビーに設ける操作盤のうちそれぞれ1以上は、点字がはり付けられていること等により視覚障害者が容易に操作できる構造とする。

ル 乗降ロビーの有効幅は150センチメートル以上、有効奥行きは150センチメートル以上とする。

ヲ 乗降ロビーには、到着するかごの昇降方向を音声により知らせる設備を設ける。ただし、かご内にかご及び昇降路の出入口の戸が開いた時にかごの昇降方向を音声により知らせる設備が設けられている場合又は当該エレベーターの停止する階が2のみである場合は、この限りでない。

要点

  • 出入口の有効幅は、車いす使用者が通過することができるよう80cm以上とすることが必要です。
  • スルー型や直角2方向出入口型以外のエレベーターは、原則として手動車いすが内部で180度転回できる大きさであるJIS規格の11人乗り(140cm(W)×135cm(D))以上のものとすることが必要です。
  • スルー型や直角2方向出入口型以外のエレベーターには、車いす使用者が後ろ向きでエレベーターを降りる際に出入口の状況が確認できるよう、内部に鏡を設置することが必要です。
  • 犯罪時や事故時の安全確保のため、出入口の戸にガラス窓を設けること等により、外部から内部が見える構造とすることが必要です。
  • お年寄りや足の不自由な方のため、かご内に手すりを設置することが必要です。
  • 手すりは、高さ80cm程度で、握りやすい形状で設置することが必要です。
  • ゆっくりとエレベーターの乗降ができるよう、出入口の戸の開扉時間を延長できるものとすることが必要です。
  • かごの内部には、到着予定階と現在位置を知らせる装置を設置します。
  • 視覚障害者に配慮し、到着階及び戸の閉鎖を音声で知らせる装置をかご内に設置することが必要です。
  • 操作盤は、点字標示などにより、視覚障害者が利用しやすいように配慮することが必要です。
  • 車いす対応の操作盤は、車いす使用者が利用しやすい高さ(100cm程度の場所)に設置することが必要です。
  • 乗降ロビーは、車いすが転回できるよう150cm×150cm以上の広さとすることが必要です。
  • 視覚障害者に配慮し、乗降ロビーには原則として昇降方向を音声で知らせる装置を設置することが必要です。

達成することが望ましい目標

* 出入口の有効幅は、車いす使用者が円滑に通行できるよう、90cm以上確保することが望まれます。

* 手動車いすが内部で転回でき、かつ介助者と同乗できる大きさであるJIS規格の15人乗り(160cm(W)×150cm(D))以上のものとすることが望まれます。

* 聴覚障害者も含めた緊急時への配慮として、以下のような設備を設けることが望まれます。

  • かごの内部が確認できるカメラを設ける。
  • 故障の際に自動的に故障したことが伝わるようにし、かご内にその旨の表示を行うか、又はかご内に故障を知らせるための非常ボタンを設ける。
  • 係員に連絡中である旨や係員が向かっている旨を表示する設備を設ける。

* 乗降ロビーは、電動車いすが転回できる広さとして、180cm×180cm以上の広さを確保することが望まれます。

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