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私たちの身の回りには、様々なマーク(サイン)があります。
表示されているマークには、それぞれ意味があり、国際的に定められたものや各障害者団体等が独自に提唱しているものもあります。
これらのマークが持つ意味を正しく理解して、心のバリアフリーに努めましょう。
このマークは障害者が利用できる建築物、施設であることを明確に示す世界共通のシンボルマークです。
1969年に国際リハビリテーション協会の総会で採択されたもので、国際的に認知されています。
使用については、日本障害者リハビリテーション協会の「国際シンボルマーク使用指針」に沿ったものとします。
関係機関等:公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
このマークは、世界盲人連合が1984年に採択したもので、国際的に認知されています。
このマークは、手紙や雑誌の冒頭に、あるいは歩行用に自由に使用することができ、色はすべて青にすることとしています。
関係機関等:社会福祉法人日本盲人福祉委員会
このマークは、世界ろう連盟が1979年に制定したもので、国際的に認知されています。
定期刊行物やポスターに使用されており、また、ろう者が通訳その他のサービスを受けられる場所でも使用されています。
関係機関等:世界ろう連盟
身体障害者標識(上のマーク)は、肢体不自由であることを理由に免許に条件を付されている方が自動車を運転する場合に表示するものです。
また、聴覚障害者標識(下のマーク)は、一定程度の聴覚障害のあることを理由に免許に条件を付されている人が自動車を運転する場合に表示するものです。
いずれも道路交通法で定められており、これらのマークをつけた自動車に対する幅寄せや割り込みは禁止されています。
関係機関等:各都道府県警察本部交通部・各都道府県交通安全協会
このマークは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせるためのものです。
もとは東京都が平成24年に作成したもので、平成29年7月20日にJIS Z8210(案内用図記号)に追加されました。
ヘルプマークについては、こちらのページもご覧ください。ヘルプマークについて
関係機関等:東京都福祉保健局障害者施策推進部
このマークは、厚生労働省が作成した、身体障害者補助犬の同伴を啓発するためのものです。
補助犬とは、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の総称です。
身体障害者補助犬法の施行により、スーパーや飲食店などの一般的な施設にも補助犬が同伴できるようになりました。
関係機関等:厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
このマークは、妊産婦にやさしい環境づくりを進めるために厚生労働省が定めたものです。
妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保することを目的として、妊産婦がこのマークを身につけることにより、周囲からの配慮を得やすくするものです。
関係機関等:厚生労働省子ども家庭局
このマークは、公益社団法人日本オストミー協会が独自に提唱しているもので、多目的トイレにオストメイト(人工肛門・人工膀胱造設者)のための設備があることを示しています。
外見上、身体障害者であることがわかりにくいオストメイトが、多目的トイレなどを利用しやすくするため、トイレの入口に表示します。
関係機関等:公益社団法人日本オストミー協会
このマークは、特定非営利活動法人ハート・プラスの会が独自に提唱しているもので、「身体内部に障害を持つ人」を表しています。
身体内部(心臓、呼吸機能、じん臓、免疫機能など)に障害を持つ方は、外見上わかりにくいため、このマークによって周囲からの理解を求め、内部障害者、内部疾患者が快適に暮らせる環境を整備しようとするものです。
関係機関等:特定非営利活動法人ハート・プラスの会