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【平成23年度】家庭などから出されるごみの現状は?
【1】県民1人が1日あたりどのくらいのごみを出してるの?
県内で1年間に出されるごみの量は、788千トン(平成23年度)です。これを県民1人あたりに換算すると、県民1人ひとりが毎日1,076グラムのごみを出していることになります。この量は、全国平均の975グラム(平成23年度)と比べると、約10%多くなっており、全国でワースト2位です。
『1人1日当たりごみ排出量の推移』
1人1日あたりの家庭ごみの排出量については、674グラム(平成23年度)で全国でワースト1位というとても残念な結果です。
これを少なくすることが群馬県にとって大きな課題です。
【2】出されるごみはどんなものが多いの?
量的には、紙・布類が約半分を占めています。また、ちゅう芥類(生ごみなど)が約10%程度を占めていますが、生ごみは水分を含みやすいため、水分を含んだ重量比では高い割合を占めます。
『焼却施設(溶融施設含む)におけるごみ組成分析結果(群馬県、乾燥重量比)』
そのため、紙・布類やちゅう芥類(生ごみなど)を少なくすることが課題です。
【3】県内のごみは、どれくらいリサイクルされてるの?
平成23年度では、県内で出されたごみのうち14.9%がリサイクルされています。全国平均のリサイクル率は、20.4%となっており、群馬県は、47都道府県のうち40番目という結果です。
『ごみリサイクル率の推移』
排出量の多い紙・布類のリサイクルを進めることが課題です。
【4】ごみ処理にどれくらいのお金がかかっているの?
県内の市町村では、毎年たくさんのお金をかけてごみを処理しています。
ごみ処理経費は、ごみ処理施設の建設費を含めた総額になると、約231億6千万円(平成23年度)という膨大な額になります。この金額を県民1人あたりに換算すると11,574円になり、一般的なごみ1袋(45リットル)のごみ処理経費に換算すると、397円になります。
『ごみ処理経費の状況』
ごみを減らすことは、その分、他に必要な行政サービスに使えるお金を増やすことにつながります。ごみ処理については、環境の面からだけでなく、経費の面からも考えることが重要です。
【5】最後に、県の目標(平成27年度の目標値)は?
群馬県では、それぞれの数値について、平成27年度に向けての目標値を定めています。
- 1人1日あたりのごみ排出量については、全ての県民が覚えやすい明確な数値とするために、1,000グラム以下としました。この目標を達成するためには、1人1日あたりの家庭ごみの排出量を、616グラム以下に減らす必要があります。
『1人1日当たりごみ排出量の見込みと目標』
- リサイクル率については、全国平均に近づけるために、22%以上としました。
また、県民の皆さんの3Rの取組についても、目標値を定めています。
- 買い物をする際にレジ袋を受け取らない人の割合を20%以上としました。
- リサイクルショップを利用している人の割合を20%以上としました。
- リサイクル商品を優先して購入している人の割合を30%以上としました。
- ごみ出しのルールに注意して出している人の割合を100%としました。
これらの目標を達成するためには、県民の皆さんの協力が必要不可欠です。「塵も積もれば山となる」とよく言われますが、一人ひとりがちょっとだけごみを減らす心がけを実践するだけでも、多くの人がそれを実践すれば、大きな流れとなり、よい結果につながります。行政と県民が協働して目標達成のために頑張っていきましょう。