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このたび、グッドデザインぐんまの審査委員長の職を仰せつかりました群馬県立女子大学の高橋綾です。この場をお借りしてご挨拶申し上げます。
2014年より審査員を引き受けてからグッドデザインぐんまとは何か?を考えてきました。グッドデザインぐんまの目的は、「県内のデザインに優れた工業製品等を選定・推奨し、本事業を通じて、本県産業の一層の発展と多彩で魅力的な商品開発の促進を図ること」です。しかし、それだけでは国のグッドデザインとの差別化ができていないように感じていました。では、群馬らしさとはなんでしょうか。
今回の審査で、グッドデザインぐんまの新たな方向性が少し見えてきました。それは格好悪くても一生懸命に己を追求している企業が群馬らしさではないかということです。「格好悪い=バッドデザイン」なのでは?と感じる人もいるかもしれません。しかし、追求することでオリジナリティが生まれ、面白い商品になっているデザインは数多くあります。この考えを踏まえ、群馬で頑張っている若手経営者やデザイナー、新しいことにチャレンジしている姿勢に着目し、評価基準を見直すことができました。
グッドデザインぐんまは今年で25回目の節目の年。その記念として表彰式の日に新たにシンポジウムを開催します。テーマは「群馬におけるデザインの未来」です。群馬で己を追求している起業家たちを迎え、群馬の未来について語り合います。
今回見えてきたこの方向性を示しつつ、さらなる25年を目指して、群馬のデザインとは何かを県民の皆様と共に考えていきたいと思います。
委員長 高橋 綾
高橋 綾(群馬県立女子大学 文学部 美学美術史学科 教授)
江本 聞夫(前橋工科大学 工学部 総合デザイン工学科 准教授)
大竹 夏紀(ろうけつ染めアーティスト)
桑原 一(プロジェクトK 代表/クリエイティブディレクター)
手島 彰(テシマデザインスタジオ 代表/プロダクトデザイナー)
手塚 千尋(東京福祉大学短期大学部 専任講師)
石井 富雄(特定非営利活動法人 北関東産官学研究会)
柿原 希望(羽鳥国際特許商標事務所 弁理士)
笛田 浩行(公益財団法人 群馬県産業支援機構 専務理事)
宮崎 信雄(ぐんま総合情報センター 所長)
鬼形 尚道(群馬県産業経済部工業振興課 課長)