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香りに関する相談が寄せられています
更新日:2024年5月24日
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洗濯用洗剤、柔軟仕上げ剤、芳香剤など香料が使われている製品は身の回りに多くあります。特に柔軟仕上げ剤は、2000年代後半から香りの強い海外製品がブームになったのをきっかけに、芳香性を工夫した商品の品ぞろえが増え、現在は、消費者が香りの強さや種類を選択できるよう様々な商品が販売されています。
ご家庭や人の集まるところで、強い香りを感じたことはありませんか。香りの感じ方には個人差があり、香りにより頭痛や吐き気などを発症することもあります。国民生活センターや消費生活センターには、香りでお困りの方からの相談が寄せられていますのでお知らせします。
相談情報の概要
- 国民生活センターには、「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談情報が毎年一定程度(年間130件~200件程度)寄せられています。
- 相談は6月~9月にかけて比較的多く寄せられています。
- 危害があったという申し出情報の内訳をみると、30歳代~60歳代の女性が多くを占めています。また、その発生場所は「家庭」が大半を占めています。
相談事例
- 周囲の方が使用している柔軟剤の香りが自身の衣服に移り、洗濯しても落ちない。香りの影響で体調不良になって困っている。
- マンションに住んでいるが、隣人が使用している柔軟仕上げ剤のにおいがきつくて頭が痛くなる。管理会社から量を控えるよう言ってもらい、一時は弱まったが最近また強くなった。
- 隣家が使用している柔軟仕上げ剤のにおいで自分と娘に頭痛やめまい、吐き気が起きた。メーカーにこういう事例があると伝えてほしい。
- 5,6年ほど前から、客の衣類から洗剤や柔軟仕上げ剤の強い香りが漂ってくると、呼吸が苦しくなり鼻水が出るようになった。退店を促すこともできずに我慢している。
- いつもとは違う柔軟仕上げ剤を使用したところ、頭痛、吐き気、涙目になり、気分が悪くなった。今までこのようなことはなかったが、柔軟仕上げ剤の香りのせいで気分が悪くなることはあるか。
市販されている商品に関するテスト・表示の調査
- 国民生活センターで商品に関するテストを行ったところ、香りの強いタイプの柔軟仕上げ剤を表示の2倍量使用すると、表示量どおりに使用した場合と比較して、総揮発性有機化合物(TVOC)は顕著に上昇しましたが、臭気判定士により調べたにおいの強さに明らかな差は認められませんでした。
- 調査した銘柄には「香りに関する注意喚起」が表示されていました。自社の評価方法で評価した「香りの強さの目安」が商品のパッケージに表示されている銘柄が複数ありました。
消費者の皆さまへのお願い
- 柔軟剤や香水などの香りの感じ方には個人差があります。化学物質過敏症やアレルギー体質のため、柔軟仕上げ剤や香水等の香りに敏感に反応し、不快に感じたり、「せきが止まらない」「頭痛や吐き気がする」など体調を崩してしまう人もいることを認識しておきましょう。
- 使用量の目安を参考に、過度な使用は避けましょう。
- 学校や公共施設、公共交通機関など、人が集まるところでは、洗剤、柔軟仕上げ剤、香水などの香りが過度にならないように配慮しましょう。また、発生場所が家庭である相談が多いことから、自宅内や隣家などへの影響にも配慮しましょう。
- 商品を選択する際は、商品の表示を参考にしましょう。
啓発ポスター
群馬県では、香りでお困りの方がいることを知っていただくためポスターを作成しました。
啓発ポスター(群馬県作成)「知っていますか?香りのエチケット」(PDF:435KB)
参考
- 「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供(2020年)」(国民生活センター)<外部リンク>
- 「柔軟仕上げ剤~知っておきたい香りのマナー~」(日本石鹸洗剤工業会)<外部リンク>
- 認定NPO法人化学物質過敏症支援センター<外部リンク>