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自転車の消費者事故等の傾向-乗車前には点検を!-
更新日:2020年7月9日
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自転車の消費者事故等(消費者庁の報告から)
概要
- 平成29年6月から令和2年5月末までの3年間では、自転車の消費者事故等は7月に最も多く発生しています。
- 治療期間及び傷病内容が明らかな事故のうち、治療期間は「1か月以上」aが約3割を占め、重症となりやすいことが分かりました。
- 事故内容はチェーン外れ等の製品破損が最も多く、定期的な整備・点検が必要なことが分かります。
事故事例
事例1
ネット通販で購入した折り畳み自転車のチェーンが切れ、転倒し擦過傷を負った。
事例2
坂道で電動自転車のブレーキが利かなくなり、坂下にあったガードレールに激突し、がけ下に落下し、全身を打ち付けられ大けがをした。
事例3
自転車に乗っていて緩やかな坂で曲がるときに自転車ごと転倒した。ヘルメットを装着しておらずコンクリートに後頭部を打撲した。
事例4
年上の子の自転車の後部座席に座っていた子どもの足が後輪に巻き込まれて骨折した。
事例5
自転車で子供を前に抱っこして走行中に、前籠に入れておいた荷物が前輪に引っ掛かり、自転車ごと転倒し、頭部を打撲した。左後頭部に血腫あり、頭蓋骨を骨折した。
事例6
「一発二錠」の製品で走行中、ハンドルがロックし、転倒、右足を負傷した。
事故を防ぐために
乗車前の点検
- 乗車前には自転車に異常がないか点検しましょう。
- お使いの自転車及び付属品がリコール対象でないか確認し、対象であればすぐに使用を中止してください。→「リコール情報サイト」(消費者庁)<外部リンク>
- ブレーキ、車輪、ペダルやチェーンのゆるみ、がたつきが大きな事故につながることがあります。
- 破損している部品がある、変な音がするなどの異常があれば販売店等に相談し、必要に応じて点検を受けましょう。
- ハンドルロック「一発二錠」(ハンドルロックと後輪錠を組み合わせた錠前システム)のケースが破損している場合は、すぐに自転車の使用を中止してください。
子どもを乗せるとき
- 大人用の自転車の荷台に子どもを乗せて走行中に、車輪に子どもの足が巻き込まれ、骨折などのけがをする事故が発生しています。子どもを自転車の荷台に乗せないようにしましょう。
- 子どもを前に抱っこして自転車に乗らないようにしましょう。
- 幼児用座席を使用する場合も、金属製の足載せ部が度重なる使用により破損して事故が発生し、リコールされている製品もあります。お手持ちの製品を確認しましょう。→「リコール情報サイト」(消費者庁)<外部リンク>
「自転車安全利用五則」を守りましょう
- 自転車は、車道が原則、歩道は例外
- 車道は左側を通行
- 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
- 安全ルールを守る(飲酒運転・二人乗り・並進の禁止、夜間はライトを点灯、交差点での信号遵守と一時停止・安全確認)
- 子どもはヘルメットを着用
自転車損害賠償責任保険等への加入
自転車乗車中に相手にけがをさせてしまった場合に備えて「自転車損害賠償責任保険等」へ忘れずに加入しましょう。
外部リンク
「自転車に関する消費者事故等の傾向について-乗車前の点検を確実に行いましょう!-(消費者庁)<外部リンク>
「リコール情報サイト」(消費者庁)<外部リンク>
「安全に自転車を乗りこなそう」(消費者庁)<外部リンク>