本文
手口と現状
侵入の手口
侵入の手口は空き巣が大半を占めていますが、忍び込みや居空きにも注意が必要です。
- 空き巣…家人の留守に泥棒に入ること
- 忍び込み…家人が就寝中に泥棒に入ること
- 居空き…家人が在宅中に泥棒に入ること
泥棒の多くは、犯行前に下見を行い、「入りやすく逃げやすいか」、「留守がちの家か」などをチェックしています。留守の確認方法は、「インターホンを押す」、「家の出入りを見る、動きを見張る」、「電話をかける」などがあります。
※平成30年に群馬県内で発生した住宅対象侵入窃盗の手口の内訳
侵入の方法
住宅を対象とした空き巣、忍び込みなどの侵入盗難は、一戸建住宅に多く、その手口は無締まり箇所からの侵入、次いでガラスを割り鍵を開けて侵入するものが多くなっています。防犯対策は、まずは、「鍵を掛ける」が基本です。短時間の外出でも必ず鍵をかけましょう。
※平成30年に群馬県内で発生した住宅対象侵入窃盗の侵入手段の内訳
泥棒が犯行をあきらめる時間と理由
ガラスを破ったり、鍵を開けるのに時間がかかるほど、侵入をあきらめる率は高くなります。侵入に5分以上かかると約70%の泥棒が侵入をあきらめ、10分以上では約90%があきらめる、という調査結果が出ています。防犯対策は、「最低5分間は持ちこたえる対策」が必要です。
泥棒が嫌がる4要素として、「目(顔や姿を見られる)」、「光(明るく照らされる)」、音(警報音などの大きな音を出す)」、「時間(侵入に時間がかかる)」があります。ある調査によると、泥棒が犯行をあきらめたときの理由で最も多かったのは「声をかけられた」(63%)というものです。これは、2番目に多かった理由の「補助錠」(34%)や3番目に多かった理由の「犬を飼っていた」(31%)・「セキュリティシステム」(31%)の約2倍となっています。
※出典:(財)都市防犯研究センターJUSRIレポート別冊NO.17防犯環境ハンドブック