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猫の飼い方・しつけ方
ねこの(正しい)飼い方
環境省告示第37号「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」より
私たちは日々、様々な人々と接点を持ちながら生活を営んでいます。ねこを飼うということは、知らないうちにまわりにいろいろな影響を与えてしまいます。
適切でない飼養を行うと、近所だけでなく地域の多くの方々に迷惑をかけることにもなってしまいます。
飼い主は、ただかわいがるだけではなく、まわりの人に迷惑をかけないようマナーを守りましょう。
そして家族の一員として終生飼養するという責任感と命を預かるという自覚を持ちましょう。
家庭動物等の飼養及び保管に関する基準 (PDF:173KB)
飼い主の気をつけること
ねこのトラブルの多くは、ねこを屋外で自由に行動させることに起因しています。飼いねこを屋外に放つことは、自分本意の身勝手な行為と言わざるを得ません。
ねこは屋内飼養が基本です。
「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」でも、ねこの屋内飼養を指導しています。屋内飼養が責任ある飼い主への第一歩と言えます。
ねこの本能、習性、行動などを正しく理解し学びましょう
- 飼い主が、その動物の習性などを勉強するのは当然の義務といえます。
- 動物由来感染症など正しい知識を持ち、ねこと飼い主両方の健康にも注意をはらいましょう。
- ねこにとってごく当たり前の自然な行動が、あなたの住む地域では迷惑な行為になっているかもしれません。
動物が好きな人ばかりではないことを知っておきましょう
- あなたの近所にもねこの嫌いな人はいます。
- 嫌いでなくても、アレルギーなどで動物に近寄れない、触れられない人もいるはずです。
- ご近所への配慮やコミュニケーションを怠らないようにしましょう。
- 野良ねこにエサを与えるだけの行為は慎みましょう。
自分の飼いねこは識別できるように工夫をしましょう
- 万一屋内から逃げ出しても、あなたの大切なねこがすぐに発見されるのにきっと役立ちます。
- 屋内飼養でも迷子札を着けましょう。
終生飼養は基本中の基本。飼う前に、10年先を考えて
きちんと飼えば、ねこは10年以上は生きます。
「10年後も飼い続けていられるか?」、10年後のねこと10年後のあなたのことを考えてから飼いましょう。
動物を捨てることは、「動物の愛護及び管理に関する法律」で禁止されています。終生飼養は飼い主の責務です。
必ず不妊・去勢手術を行いましょう
ねこはとても繁殖力のある動物です。自宅で繁殖させる計画でもない限り、必ず不妊・去勢手術を行いましょう。
猫は一度の出産で5~6匹生みます。一度でも生まれてしまうと今まで通り飼うことは難しくなるでしょう。
困ったことはあれば、動物病院に相談してみましょう
動物病院(獣医師)はあなたのよきパートナーです。健康面はもちろん、飼い方についても分からないことは相談してみましょう。
ねこを迎える日
ねこは、自分のにおいがあると安心します
ねこを初めて家に連れて帰る時にも、それまで使っていたタオルなどの敷物をキャリングバッグ等に一緒に入れてやると、ストレスが軽減されます。
トイレのしつけは、ねこが来た初日が勝負
最初のオシッコやウンチをどこでするかが重要です。ねこが床のにおいをかぎながらウロウロしはじめたら、「トイレかな」と、とりあえずトイレの中に入れてやります。ねこは2~3回トイレを使えば覚えます。
ねこが「何をしたがっているか」もっと分かって!
ひざに乗ってきたり、頭をこすりつけてきたりするときは、飼い主を母ねこだと思って甘えてきたときです。体をさわるとかみついてきたり、手にじゃれついたりするときは、飼い主を兄弟だと思って「一緒に遊びたい」ときです。ねこの気分を理解して、答えてあげてください。