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令和4年度動物愛護ポスターの応募状況と審査結果について

更新日:2022年9月26日 印刷ページ表示

 「動物愛護週間」(9月20日~26日)の行事の一環として、動物愛護ポスターを広く県内の小・中学校及び特別支援学校の小学部、中学部の児童生徒から募集し、その創作過程を通じて動物愛護思想の普及啓発や生命尊重、友愛及び平和の情操のかん養を図ることを目的としています。

主催

 群馬県

後援

 群馬県教育委員会、公益社団法人群馬県獣医師会、NPO法人群馬県動物愛護協会

応募者

 県内の小学校、中学校及び特別支援学校の小学部、中学部に在籍している児童、生徒

応募総数

 応募作品数:5,199点

テーマ

 犬や猫等を飼うには、毎日の世話を始め、犬猫等の飼い主が誰であるかがわかるような個体識別や不妊去勢手術も含めた健康管理も必要です。そして、飼い始めたら最後まで面倒を見ることが重要であることから、今年度も「終生飼養」をコンクールのテーマとしました。

総評

 今年も一次審査、本審査において出品作品をじっくりと観させていただきました。例年以上に表現のレベルも向上しており、素晴らしい作品ばかりでした。特に「家族」「一緒」「終生」の意を子どもや生徒なりの温かく優しいことばで表していて、ポスターとしての文言の役割りがとても良く活かされていることに目を引かれました。肯定的に語りかけることばは、描かれた絵と調和して、作者の思いとして伝わってきます。さらに文字のレタリングや大きさ、配置、配色等を工夫している作品も増えてきました。もちろん絵そのものの描写力の高さに驚くことは言うまでもありません。
 たくさんの素晴らしい作品の応募に感謝して、総評といたします。審査員一同、来年度の出品に大いに期待しています。

令和4年度入選作品

 全入選作品数:57点

最優秀作品賞

 入選作品数:1点

前橋市立城南小学校 6学年 高橋 莉久斗

最優秀作品の画像

 ポスターで大切なことは、何を伝えたいのかがしっかりと伝わることです。このポスターからは、男の子が飼い犬のことを本当に大事に思っていることが伝わってきました。まずは、表情が素晴らしいです。男の子も愛犬も笑顔があふれています。そして、ギュッと抱きしめている様子もよく表現できています。「大好きだよ」という心の声が聞こえてきそうです。
 応募された、たくさんの作品の中で目を引いたのが表現方法です。水彩絵の具やポスターカラーを用いて描いた作品が多い中で、高橋君の作品は、主に「パス」を用いて描いています。たくさんの色を使い、男の子の髪の毛や顔、犬の毛並みを線で表しており、とてもインパクトがあります。また、オレンジ色に白で縁取った「ずっと仲良し」の文字も絵の様子を端的に表しており、とても効果的です。最優秀賞に相応しい、素晴らしい作品だと思います。おめでとうございます。

群馬県議会議長賞

 入選作品数:1点

高崎市立車郷小学校 1学年 小菅 蒼真

群馬県議会議長賞の画像

 毛の色がそれぞれ異なる2匹のネコが窓際にすわって、こちらをじっと見ています。大きな瞳がとても印象的な作品です。飼い主とネコとの信頼関係が瞳から伝わってくる感じを受けます。そえられた言葉にも、2匹への愛情が込められていて、大切に育てていきたいという想いがしっかりと表現されています。
 また、文字のふちどりには、いろいろな色が使われていたり、ネコの瞳の色が黄色と青色だったりと、色彩も豊かで見る人を楽しませてくれる素晴らしい作品です。
 2匹のネコへの「大切にするよ。」という気持ちをいつまでも持ち続けてほしいですね。

群馬県教育長賞

 入選作品数:1点

群馬大学共同教育学部附属中学校 2学年 林 優衣花

群馬県教育長賞の画像

 インパクトあるフレンチブルドッグの子犬が画面の中心に大きく描かれています。優衣花さんが、お父さんかお兄さんのお腹の上に座っているところをよく見て描いたのでしょうか?子犬の顔が丁寧にかわいく描かれ、思わずさわりたくなります。また、子犬が落ちないようにやさしく手をそえて、温かさを出しています。
 人間の服は、青系統の寒色を使い、文字と背景は対照色の暖色にしてお互いを目立たせていますね。その背景も橙から黄色へと少しずつグラデーションにし、より一層温かい感じがでています。角を丸くした丸ゴシック体で仕上げた文字も温かさを出すのにピッタリです。

その他の各賞について

参考

 本事業は、昭和50年度から44年間継続実施されており、応募数の累計は657,579点となっています。