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令和3年度動物愛護ポスターの応募状況と審査結果について
「動物愛護週間」(9月20日~26日)の行事の一環として、動物愛護ポスターを広く県内の小・中学校及び特別支援学校の小学部、中学部の児童生徒から募集し、その創作過程を通じて動物愛護思想の普及啓発や生命尊重、友愛及び平和の情操のかん養を図ることを目的としています。
主催
群馬県
後援
群馬県教育委員会、公益社団法人群馬県獣医師会、NPO法人群馬県動物愛護協会
応募者
県内の小学校、中学校及び特別支援学校の小学部、中学部に在籍している児童、生徒
応募総数
応募作品数:5,757点
テーマ
犬や猫等を飼うには、毎日の世話だけでなく、犬猫等の飼い主が誰であるかがわかるような個体識別や不妊去勢手術も含めた健康管理も必要です。そして、飼い始めたら最後まで面倒を見ることが重要であることから、今年度も「終生飼養」をコンクールのテーマとしました。
総評
今回も厳正な審査に臨みました。特に今回、審査の中で「文言を工夫している作品が増えたね。」や「楽しい雰囲気がよく出ている。」「しっかりとした構図や画面の色合いの調和、背景の工夫がある。」など、特に「家族としての絆を大事にした表現を意識しているよね。」の声が絵を見ながら口々に出されました。また、獣医師会、愛護協会、県担当課の皆様からは「明るい感じがどれも出ている。」「細かく丁寧に描けている。」「優しい笑顔(人も動物も)がとても良いね。」の声もたくさん聞かれ、動物愛護、終生飼養のテーマについての表現が増々向上してきていると感じました。応募作品全体では、レベルの差こそありますが、動物達への温かい思いや願いの込められた作品ばかりでした。来年度のコンクールにも大いに期待しているところです。今回応募した、たくさんの児童、生徒の皆さんにも感謝しています。また来年も挑戦してください。
令和3年度入選作品
全入選作品数:57点
最優秀作品賞
入選作品数:1点
玉村町立玉村小学校 2学年 新井 奏良
広い野原を犬と一緒にかけまわる姿を画面いっぱいに描いています。青い空のもと、犬も男の子もとても楽しそうです。2年生の子どもらしく動物との関わりを素直に絵に表すことができ、とても元気のよい作品に仕上げることができました。この絵を見た人は思わず笑顔になってしまいます。
「ずっといっしょかぞくだよ」と書かれた言葉は、このような動物との関わりから発せられたメッセージとして受け取れます。いつまでも野原をかけまわれる家族でいてほしいですね。
群馬県議会議長賞
入選作品数:1点
群馬大学共同教育学部附属中学校 1学年 吉井 瑠菜
人も動物も、自分が安心して帰る場所があるということは、本当に幸せなことです。飼い主の見守るなか、広々とした野原で十分に遊んできたのでしょうか。飼い主のもとへ帰るワンちゃんの嬉しい幸せそうな様子が、見る人にストレートに伝わってきます。ワンちゃんと飼い主との強い絆もうかがえます。きれいなお花畑、ワンちゃんを受け入れる優しい手、こちらに向かって嬉しそうに走ってくるワンちゃん、そしてやわらかな字体の文字を適切に配置しながら、丁寧に描き込まれており、作者の絵に対する愛情まで感じられるポスターに仕上がっています。
群馬県教育長賞
入選作品数:1点
高崎市立塚沢小学校 6学年 佐藤 輝空
パッと見た時、子犬のクリクリとした、かわいい目が心の中に飛び込んできました。そして、子犬を大切にふれる手からは、男の子の優しさが伝わってきます。男の子は、軽く目を閉じて、子犬との楽しい思い出や、これからどんな遊びをしようかなど考えているのでしょうか。「家族だよ長生きしてね」の言葉のとおり、暖かで幸せな男の子と子犬の様子が伝わってきます。このポスターの良さは、子犬と男の子の気持ちが見る人に直接届き、動物をいつまでも大切にして飼っていこうという思いが伝わってくることです。子犬を絵の中央に配置し、子犬を大きく包み込むように男の子を描き、パステルのやわらかな線を使って輪郭を描くことで、男の子の優しさや、子犬のかわいさを表現しています。また、配色も工夫され、子犬の色、男の子の服の明るい黄緑色、バックの青色そして文字のオレンジ色が上手く組み合わされ、印象に残るポスターになっています。
その他の各賞について
- 優秀賞:計9点(各学年1点)
- 公益社団法人群馬県獣医師会長賞:計9点(各学年1点)
- NPO法人群馬県動物愛護協会理事長賞:計9点(各学年1点)
- 金賞、銀賞、銅賞:計27点(各賞とも各学年1点)
作品については各賞をクリックするとご覧になれます。