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令和2年度動物愛護ポスターの応募状況と審査結果について
「動物愛護週間」(9月20日~26日)の行事の一環として、動物愛護ポスターを広く県内の小・中学校及び特別支援学校の小学部、中学部の児童生徒から募集し、その創作過程を通じて動物愛護思想の普及啓発や生命尊重、友愛及び平和の情操のかん養を図ることを目的としています。
主催
群馬県
後援
群馬県教育委員会、公益社団法人群馬県獣医師会、NPO法人群馬県動物愛護協会
応募者
県内の小学校、中学校及び特別支援学校の小学部、中学部に在籍している児童、生徒
応募総数
応募作品数:2,940点
テーマ
犬や猫等を飼うには、毎日の世話だけでなく、犬猫等の飼い主が誰であるかがわかるような個体識別や不妊去勢手術も含めた健康管理も必要です。そして、飼い始めたら最後まで面倒を見ることが重要であることから、今年度も「終生飼養」をコンクールのテーマとしました。
総評
多くの出品された作品を審査員でよく見させていただきました。今回、新型コロナウイルスの影響で出品点数が昨年より少なくなったものの、意欲的に取り組んだ力作が多いと感じました。上位入賞者の作品はテーマに沿った作品にするための発想や画面全体の構想が学年に応じて表現されていました。作者の思いがよく表れている作品が多かったと思います。また、伝えたい思いがよく考えられた「ことば」を画面にバランスよく配置するなどの工夫により、よく伝わってきました。
審査を終え今後に期待したいことをあえて申し上げるとすれば、意欲を持って取り組み、伝えたいメッセージを自分の力で画面にまとめ、作品として仕上げることです。思いが伝わる作品づくりに心がけてください。
本年も審査員一同、楽しく審査に臨めたこと、また多くの素晴らしい作品に出会えたことに感謝し、総評といたします。
令和2年度入選作品
全入選作品数:57点
最優秀作品賞
入選作品数:1点
共愛学園小学校 3学年 二階堂 芙叶
画面中央に描いた本人でしょうね。女の子と2頭の愛犬を大きく配置して、それぞれの仲良く嬉しそうな笑顔がとても明快に描かれています。そんな絵の表情がきちんと下段の「えがおでいようね」のことばにつなげられている工夫もされていますね。
背景の暖色によるグラデーションも絵全体に温かみをさらに与えてくれています。さらに文字の縁取りや文字の色を寒色の青系にした背景色との対比効果で、ハッキリ目立たせています。また、背景に木々を入れたことで、空間が間延びせず、画面全体を引き締めています。
小学3年生ですが、様々な工夫がされており、最優秀賞に相応しい素晴らしい作品となっています。今後の更なる上達に期待しています。最優秀賞おめでとうございます。
群馬県議会議長賞
入選作品数:1点
伊勢崎市立三郷小学校 5学年 須田 有加里
ヒマワリの花が一面に広がる美しい風景の中に、女の子がかわいいねこを抱きかかえています。そのねこの顔をみると片目がありません。どうしたのでしょうか。不安そうな顔をしたねこを、ひと筆、ひと筆、丹念に描き込んでいます。そして、そのねこを大切に抱きかかえた女の子がしっかりと前を見て「どんな姿でもずっと一緒だよ」と決意した心の強さや優しさをうまく表現しています。どんなことがあっても最後まで動物を飼おうとすることの大切さを伝えるポスターになっています。
群馬県教育長賞
入選作品数:1点
前橋市立第七中学校 1学年 齊田 和
淡く彩色した水彩画で、さっと仕上げたように見える絵画です。色の選び方もうまく、暖色と寒色を効果的に使っています。文字のインパクト「君の方が歩みは速いけどずっと一緒に大きくなろう」が強く、終生飼養を十分感じさせる作品です。背景には齊田くんと君(ねこ)の写真が3枚置かれ、時間の積み重ねを感じます。前面に大きく、心やすらかに眠っている君(白いねこ)を描いています。齊田くんは、ねこに背を向けているけど、おだやかな時間が流れています。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、学校はしばらく休校だったので、君と過ごす時間も増えたのではないでしょうか。
その他の各賞について
- 優秀賞:計9点(各学年1点)
- 公益社団法人群馬県獣医師会長賞:計9点(各学年1点)
- NPO法人群馬県動物愛護協会理事長賞:計9点(各学年1点)
- 金賞、銀賞、銅賞:計27点(各賞とも各学年1点)
作品については各賞をクリックするとご覧になれます。
参考
本事業は、昭和50年度から45年間継続実施されており、応募数の累計は646,623点となっています。