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令和8年度 病害虫発生予察情報 第6号(9月予報)

更新日:2026年9月7日 印刷ページ表示

令和8年度 病害虫発生予察情報第6号(9月予報) (PDF:391KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生量

作物全般

アブラムシ類

栽培地帯全域

イネ

いもち病(穂いもち)

普通期栽培地帯

紋枯病

普通期栽培地帯

もみ枯細菌病

普通期栽培地帯

稲こうじ病

普通期栽培地帯

イネカメムシ

普通期栽培地帯

斑点米カメムシ類

(イネカメムシを除く)

普通期栽培地帯

ツマグロヨコバイ

普通期栽培地帯

セジロウンカ

普通期栽培地帯

ヒメトビウンカ

普通期栽培地帯

ごま葉枯病

普通期栽培地帯

白葉枯病

普通期栽培地帯

ダイズ

吸実性カメムシ類

栽培地帯全域

フタスジヒメハムシ

栽培地帯全域

マメシンクイガ

栽培地帯全域

紫斑病

栽培地帯全域

ダイズ野菜類花き類

ハスモンヨトウ

栽培地帯全域

果樹全般

果樹カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

栽培地帯全域

多い

ハダニ類

栽培地帯全域

リンゴ

斑点落葉病

栽培地帯全域

炭疽病

栽培地帯全域

スモモヒメシンクイ

栽培地帯全域

キンモンホソガ

栽培地帯全域

ハマキムシ類

栽培地帯全域

ナシ

黒星病

栽培地帯全域

黒斑病

栽培地帯全域

ナシヒメシンクイ

栽培地帯全域

ハマキムシ類

栽培地帯全域

野菜類花き類 オオタバコガ 栽培地帯全域 やや多い
キャベツ 黒腐病 山間高冷地帯
菌核病 山間高冷地帯
コナガ 高冷地栽培地帯
タマナギンウワバ 高冷地栽培地帯
夏秋ナス ハダニ類 栽培地帯全域
アザミウマ類 栽培地帯全域
ネギ 軟腐病 栽培地帯全域 やや多い
シロイチモジヨトウ 栽培地帯全域 やや多い
ネギアザミウマ 栽培地帯全域
レタス 軟腐病 山間高冷地帯 やや多い

主な病害虫の発生予報と防除対策

1)イネ

イネカメムシ

発生地域

発生量

普通期栽培地帯

1 予報の根拠

  1. 予察灯への誘殺数は、前橋市で平年並、館林市では平年に比べて少ない。
  2. 8月中旬の定期定点すくい取り調査の県平均は、水田内および「畦畔および休耕地等」ともに、調査を開始した過去2か年と比べて並であった。
  3. 向こう1か月の気象予報(9月3日発表)によると、平均気温は高い確率70%、降水量は多い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. イネへの嗜好性が高く、他の斑点米カメムシ類より水田に侵入する個体数が多い。
  2. 出穂の遅い水田では、被害が集中するので注意する。
  3. 水田への侵入を確認したら、次の防除適期に薬剤による防除を行う。
    1回目 出穂期
    2回目 出穂期から8日後頃
  4. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
斑点米カメムシ類(イネカメムシを除く)

発生地域

発生量

普通期栽培地帯

1 予報の根拠

  1. 8月中旬の定期定点すくい取り調査の結果、種別の県平均及び地域平均とも平年並であった。 ただし「畦畔および雑草地等」において中部地域でアカヒゲホソミドリカスミカメが、西部地域でアカスジカスミカメが平年に比べて多かった。 
  2. 向こう1か月の気象予報(9月3日発表)によると、平均気温は高い確率70%、降水量は多い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. イネの出穂期2週間前以降の、畦畔および雑草地等のイネ科雑草の除草を控える。
  2. この時期にイネ科雑草の除草を行うと、そこをエサ場にしている斑点米カメムシ類が、イネをエサにするため、水田に侵入し被害となるので、特に「畦畔および雑草地等」で平年に比べてやや多い斑点米カメムシ類が観測された中部地域、西部地域では注意する。
  3. 水田内への侵入を確認したら、次の防除適期に薬剤による防除を行う。
    1回目 穂ぞろい期
    2回目 1回目の防除の7~10日後
  4. イネカメムシとそれ以外の斑点米カメムシ類の防除適期が異なるため、両種がいた場合、イネカメムシの防除を優先する。
  5. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。

2)果樹類全般

果樹カメムシ類

発生地域

発生量

栽培地帯全域

多い

1 予報の根拠

  1. 1月に実施した越冬量調査では、本年の越冬量は平年より多い。
  2. 県内に設置したフェロモントラップへの8月4半旬又は5半旬の誘殺数は、平年と比較できる6地点のうち5地点で平年を上回った。
  3. 沼田に設置した果樹害虫用の予察灯への8月5半旬の誘殺数は、平年を上回った。
  4. 向こう1か月の気象予報(9月3日発表)によると、平均気温は高い確率70%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 果樹カメムシ類の飛来状況は園によって差があるので、園内をこまめに見回り早期発見に努め、飛来を認めたら早急に防除を行う。特に、夜間の最低気温が高くなると飛来する可能性が高くなるので注意する。
  2. 8月に飛来の少なかった地域でも、スギ・ヒノキ林で増殖した第1世代が今後、飛来する可能性があるので注意する。
  3. 果樹カメムシ類は夜行性であるため、活動の鈍い早朝に薬剤散布を行うと効果的である。

3)野菜類・花き類

オオタバコガ

発生地域

発生量

栽培地帯全域

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並である。
  2. 県内のフェロモントラップ調査の誘殺数は、7地点中4地点で平年に比べて多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(9月3日発表)によると、平均気温は高い確率70%、降水量は多い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 幼虫は生長点付近の茎葉・蕾・花・幼果に食入する。組織内に入り込まれてからでは防除が困難になるため、ほ場をよく見回り、幼虫は見つけしだい捕殺する。薬剤防除を行う場合は、発生初期に実施する。
  2. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  3. 施設開口部は防虫ネット等(目合い4.0ミリメートル以下)で被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  4. 今後、発生量が増加しやすい高温傾向の気象が予報されているため、県が発表するトラップ調査結果や情報を確認し、ほ場での発生に注意する。

4)ネギ

シロイチモジヨトウ

発生地域

発生量

栽培地帯全域

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並であるが、一部地域でやや多い。
  2. 県内のフェロモントラップ調査の誘殺数は、2地点とも平年に比べて多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(9月3日発表)によると、平均気温は高い確率70%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場をよく観察し、早期発見に努める。卵塊や若齢幼虫の集団を見つけた場合は、速やかに取り除き、ほ場外で処分する。
  2. 中老齢幼虫では薬剤感受性が低下し、葉の内部に潜り込むと防除効果も低下するため、薬剤による防除は若齢期に行う。
  3. 気温が高いと世代期間が短縮し、防除適期が例年と異なる可能性がある。また、発生回数の増加に伴い、発生量や被害が多くなる可能性があるため、ほ場をよく観察し、防除適期を逃さないように注意する。
  4. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  5. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  6. 今後、発生量が増加しやすい気象が続くと予報されているため、県が発表するトラップ調査結果や情報を確認し、ほ場での発生に注意する。
軟腐病

発生地域

発生量

栽培地帯全域

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並である。
  2. 向こう1か月の気象予報(9月3日発表)によると、平均気温は高い確率70%、降水量は多い確率50%、日照時間は少ない確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 発病後の防除効果は低いため、予防的な防除を重点に行う。発病が懸念される場合には、土寄せ前に地際部を中心に適用薬剤を散布する。
  2. 感染は、降雨等により飛散した病原菌がネギの傷口や土壌との接触部分から侵入することで起こる。土寄せ及び管理作業、ネギアザミウマ及びネギハモグリバエによる傷口は、病原菌の侵入を助長するので注意する。
  3. 降雨後に高温多湿条件が続く場合や、曇雨天が長く続いた後に高温となる場合は発病が助長されるため、予防的防除を徹底する。
  4. 薬剤感受性の低下を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  5. 雨水がたまりやすいほ場は排水溝を掘り、ほ場の排水に努める。
  6. 被害残さは感染源となるため、発病株は速やかに抜き取り、ほ場の外に持ち出して適切に処分する。
  7. 栽培管理作業では、葉等に傷をつけないようにし、特に降雨前後には注意する。
  8. 窒素肥料を多用すると生育が軟弱になり発病を助長するため、適正な施肥を行う。

5)レタス

軟腐病

発生地域

発生量

山間高冷地帯

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(9月3日発表)によると、平均気温は高い確率70%、降水量は多い確率50%、日照時間は少ない確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 発病後の防除効果は低いため、予防的な防除を重点に行う。
  2. 降雨による土壌のはね上がりなどによって病原細菌がレタスに付着し、傷口などから感染する。降雨後に高温多湿条件が続く場合や、曇雨天が長く続いた後に高温となる場合は発病が助長されるため、予防的防除を徹底する。
  3. 薬剤感受性の低下を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  4. 雨水がたまりやすいほ場は排水溝を掘り、ほ場の排水に努める。
  5. 被害残さは感染源となるため、発病株は速やかに抜き取り、ほ場の外に持ち出して適切に処分する。

 その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧

作物名

病害虫名

発生量

特 記 事 項

作物全般

アブラムシ類

各種トラップ調査による有翅アブラムシの飛来数は平年並。

イネ

いもち病(穂いもち)

現在までの穂いもちの発生量は平年並。葉いもちの発生量も平年並である。

葉いもちが少発生であっても、穂いもちが発生する場合があるので注意する。

紋枯病

現在までの発生量は平年並。

紋枯病の防除適期は穂ばらみ期から出穂期前であるが、出穂後も高温多湿条件が続く場合には病斑の上位進展を抑制するため追加防除を実施する。

稲こうじ病

現在までの発生量は平年並。

もみ枯細菌病

現在までの発生量は平年並。

ツマグロヨコバイ

現在までの発生量は平年並。

8月中旬のすくい取り調査の結果および8月の予察灯による誘殺数は一部地点で多いが、平年並。

これから発生のピークを迎えるので引き続き注意する。

セジロウンカ

現在までの発生量は平年並。

8月中旬のすくい取り調査の結果および8月の予察灯による誘殺数は平年並。

これから発生のピークを迎えるので引き続き注意する。

ヒメトビウンカ

現在までの発生量は平年並。

8月中旬のすくい取り調査の結果は平年並。イネ縞葉枯病感受性品種栽培地帯では、イネ縞葉枯ウイルス保毒虫率を低減するため収穫後は速やかに耕起し、ひこばえを発生させないようにする。

ごま葉枯病

現在までの発生量は平年並。

白葉枯病

現在までの発生量は平年並。

ダイズ

吸実性カメムシ類

現在までの発生量は平年並。

フタスジヒメハムシ

現在までの発生量は平年並。

マメシンクイガ

現在までの発生量は平年並。

紫斑病

現在までの発生量は平年並。

ダイズ野菜類花き類

ハスモンヨトウ

現在までの発生量は平年並。

高温条件で発生が助長されるため注意する。

果樹全般 ハダニ類 現在までの発生量は平年並。
リンゴ 斑点落葉病

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件で発生しやすく、連続した雨などの短期間の気象条件で急増することがあるので注意する。

炭疽病

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件で発生しやすく、特に果実の濡れ時間が長いと感染しやすいので注意する。

スモモヒメシンクイ

現在までの発生量は平年並。

フェロモントラップ調査による誘殺数は平年並。

キンモンホソガ

現在までの発生量は平年並。

フェロモントラップ調査による誘殺数は一部の地点でやや多い。

ハマキガ 現在までの発生量は平年並。
ナシ 黒星病 現在までの発生量は平年並。
黒斑病 現在までの発生量は平年並。
ナシヒメシンクイ

現在までの発生量は平年並。

フェロモントラップ調査による誘殺数は一部の地点でやや多い。

ハマキガ 現在までの発生量は平年並。
キャベツ 黒腐病

現在までの発生量は平年並。

やや低温で降雨が多いと発生が助長されるため注意する。

菌核病

現在までの発生量は平年並。

発生適温は15~20度。多湿条件で発生が助長されるため注意する。

コナガ

現在までの発生量は平年並。

ほ場をよく見回り、若齢幼虫のうちに防除を行う。

タマナギンウワバ

現在までの発生量は平年並。

ほ場をよく見回り、若齢幼虫のうちに防除を行う。

夏秋ナス ハダニ類

現在までの発生量は一部地域でやや多いが平年並。

発生量が多くなると防除が困難になるので早期発見・早期防除に努める

アザミウマ類 現在までの発生量は平年並。
ネギ ネギアザミウマ 現在までの発生量は一部地域でやや多いが平年並。

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