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チャイルドシートの種類
更新日:2011年3月1日
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チャイルドシートは、大きく分けて次の3種類があります。それぞれ、子供の発育状況に合わせて使いましょう。
≪画像は一例であり、実物が必ずしもこの形状 であるとは限りません≫
≪月齢・年齢、身長・体重の表示はおよその目安です≫
乳児用シート
- 適応時期…新生児から1歳頃まで
身長70センチメートル以下 体重10キログラム以下
おおむね、腰がすわるまでが使用時期の目安です。 - 進行方向と平行に取り付けるシートタイプと、横向きに取り付けるベッドタイプがあります。
- 背もたれの角度が 立ちすぎると、子供の首が前傾し、窒息するおそれがあるので気を付けてください。シートタイプの場合、背もたれの角度は45度で、後部座席に後ろ向きで取り付けます。
- キャリーやベビーラック、ベビーバギーの座席部分と兼用のタイプもあります。
幼児用シート
- 適応時期…1歳頃から4歳頃まで
身長100センチメートル以下 体重9から18キログラム - 固定方法が3点固定式、2点固定式、など数種類あるので注意が必要となります。3点固定式の物は、2点式座席ベルト(後部中央席に多い座席ベルト)では固定できません。現在、製造・販売されているものの多くは3点固定式です。
- 2点固定式の場合は、必ず固定金具(一般的に「ロッキングクリップ」と呼ばれる物)を使用し、座席ベルトが緩まないようにします。販売され ているものは少なくなりましたが、レンタルやお下がりでは出回っています。
学童用シート
- 適応時期…4歳頃から10歳頃まで
体重15から36キログラム - 座高の高さを補い、座席ベルトの高さを調整し、座席ベルトで身体とシートを同時に固定します。
- 背もたれ付きのハイバックタイプと、座面だけの座いすタイプがあります。(左図は、座いすタイプの物です)
- ハイバックタイプは、2点式座席ベルトでは使えない場合もあるので注意してください。
- 年齢が6歳に達していても、車の座席ベルトが使える身長(およそ 135から140センチメートル)に成長するまでは、安全を考えると学童用シートが必要となります。
基本的には、上の3種類に分けられますが、そのほかに次のような種類があります。
着衣型
ベスト状の物で、背面に座席ベルトを通し、身体を固定します。
長期使用型
- 乳児期・幼児期兼用 幼児用のチャイルドシートにリクライニング機能を付けたり、内側に保護用のクッションを付けるなどして、身体の不安定な新生児期から使えるように作られています。
- 幼児期・学童期兼用 インパクトシールドや背もたれを外すなどして、チャイルドシートからジュニアシートに移行できるタイプ。
- 乳児期・幼児期・学童期兼用 上の2種類の機能を持った、新生児期からジュニアシートを卒業するまで使い続けることができる物です。
内蔵型
車の後部座席に、あらかじめチャイルドシートが組み込まれているもの。
取り付けの必要がない分、ミスユース(誤使用)の可能性は低くなります。
このタイプのシートの多くは、学童用シートであるため、適応する年齢や体格に注意してください。
次世代チャイルドシート
最近、数社の自動車で採用され始めているのが、次世代のチャイルドシート統一規格になるとも言われる「ISOFIX(アイソフィクス)」。
車の座席に付けられた取り付け金具(アンカー)に、専用のチャイルドシートを差し込み、ワンタッチで固定する方式です。
現在、国内外の多くの自動車メーカーで採用されています。
※上の画像は、トヨタのISOFIXの台座部分です。