ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 環境森林部 > 森林保全課 > 治山事業実施方針(令和元年度~令和5年度)

本文

治山事業実施方針(令和元年度~令和5年度)

更新日:2020年6月9日 印刷ページ表示

1 実施方針とは

 この方針は、森林法第4条第5項に基づく国の森林整備保全事業計画(令和元年5月28日閣議決定)を踏まえ、この計画期間中において、県が実態に即した治山事業の実施方針を定めるものです。

2 実施方針

基本方針

 群馬県は、県土面積636,228ヘクタール、そのうち森林面積は425,326ヘクタールと約67%を占めている。

 森林のうち、保安林面積は234,179ヘクタール(うち1号から7号保安林は232,358ヘクタール)となっている。

 県内の森林は、地形が急峻で、地質が脆弱な箇所が多数存在し、近年の気候変動が要因と考えられる集中豪雨の増加や台風等により山地災害が激甚化、多様化する傾向にある。

 また、山地災害危険地区は県内民有林に4,466箇所あるが、治山事業等を着手した割合は約70%に止まる。

 このため、群馬県における令和元年度~5年度(5カ年間)の計画目標については、国が策定した「森林整備保全計画」に則し、次のとおりとする。

安心を支える社会基盤整備

 山地災害による被害を軽減し、県民の生命・財産を守るため、緊急に復旧を要する荒廃箇所の早期着手に加え、危険度や緊急性の高い山地災害危険地区について、優先して予防対策を実施する。また、巨石・流木対策など現地の状況に応じて複合的に組み合わせた治山対策を推進する。

 以上のことから、次のとおり目標を設定する。

(1)周辺の森林の山地災害防止機能が適切に発揮された集落の数を現状の1,200集落から1,252集落に増加させる。

(2)地域森林計画に掲載されている、集落や市街地周辺に存する山地災害危険地区等における治山対策を285箇所で実施する。

豊かな水を育む森林づくり

 利根川の最上流部に位置する群馬県は、下流都県の重要な水源地域となっている。このため、水源涵養機能等、森林の持つ多面的な公益的機能が高度に発揮される森林の維持造成を図り、荒廃地等を再生するための施設設置や森林整備を面的かつ総合的に推進する。

他事業との関連

砂防事業との連携

 安全で安心して暮らせる県土づくりを目指すため、「群馬県砂防・治山連絡調整会議」を毎年開催し、砂防事業と連携し、効率的な事業実施に努める。

その他

緑の国土強靭化の推進

 山地災害による被害を防止、軽減する事前防災・減災に向けた総合的かつ効果的な治山対策を推進する。また、既存施設の点検・診断に基づく維持補修、機能強化、更新を計画的に実施し、「緑の社会資本」としての森林を適切に保全することにより、国土の強靭化を図る。

コスト縮減

 コストと品質の両面を重視する取組を進め、総合的なコスト構造の改善を推進する。

木材利用の推進

 「林業県ぐんま県産木材利用促進条例」に規定する基本理念にのっとり、県産木材の利用の促進に関する施策を総合的かつ計画的に実施するものとする。

他計画等の調整

 県総合計画及び、群馬県森林・林業基本計画の計画事項と整合を図り、誰もが安心して暮らせる持続可能な地域づくりに資する。

治山事業へ戻る