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令和6年度 病害虫情報 第7号(ハスモンヨトウ)
更新日:2024年11月13日
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令和6年度 病害虫情報 第7号(ハスモンヨトウ)(PDF:624KB)
施設野菜類:ハスモンヨトウ
平年より遅い時期まで飛来しています。
開口部を防虫ネットで被覆し侵入を防ぎましょう。施設内で見つけたら、早期防除を行いましょう。
発生状況
- 平年では、10月以降フェロモントラップへの飛来数が少なくなる時期です。
- しかし本年は、10月下旬以降の飛来数は平年より多く、平年には見られない飛来のピークが観察されます(図1)。
- すでに施設内に侵入している事例が報告されており、県内の発生量は「やや多い」です。
- 今後1か月の気象予報(11月7日気象庁発表)によると、気温が高いことが予報され、引き続きハスモンヨトウの飛来が予想されます。
図1 トラップ調査結果(左:前橋 右:富岡)
矢印:例年は、飛来数の減少が見える時期に飛来のピークが見られる。
注:平年値は過去10ヵ年の調査結果の平均値
防除方法
- 開口部を防虫ネットで被覆し、侵入を防ぎましょう。防虫ネットの目合いは2.0~4.0ミリメートルが望ましいです。
- ハスモンヨトウが防虫ネット上に産卵して、ふ化幼虫が施設内に侵入する場合があるため注意しましょう。
- 卵塊やふ化したばかりで集団になっている幼虫を見つけたら取り除き、処分しましょう。
- 老齢幼虫になると薬剤の効果が低下するため、ほ場をよく見回り、若齢幼虫の発見に努め、早期防除を徹底しましょう。
- 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避けてください。
図2 卵塊(サトイモ)
図3 集団で加害する幼虫(サトイモ)