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令和6年度病害虫発生予察情報 第8号(11月予報) 概要版

更新日:2024年11月9日 印刷ページ表示

令和6年度 病害虫発生予察情報第8号(11月予報) 概要版(PDF:577KB)

気象の1か月予報(令和6年11月7日発表気象庁発表)​​

期間の前半は、気温がかなり高くなる見込みです。平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率50%、日照時間は少ない確率50%です。

11月の病害虫予報 注目ポイント

トマト・キュウリ コナジラミ類…発生量:多い

現在までの発生量は、トマトでやや多く、キュウリで多くなっています。トマト黄化葉巻病やウリ類退緑黄化病のウイルスを伝搬します。キュウリ退緑黄化病の発生がやや多い~多くなっているので注意してください。

野菜類・花き類 ハスモンヨトウ…発生量:やや多い

現在までの発生量は、トマトとイチゴでやや多くなっています。フェロモントラップへの誘殺数は、4地点中3地点でやや多くなっています。施設では、開口部を防虫ネットで被覆し、成虫の侵入を防いでください。施設内で幼虫を確認した場合は、防除を徹底しましょう。

ネギ シロイチモジヨトウ…発生量:やや多い

10月のフェロモントラップへの総誘殺数は、2地点ともやや多くなっています。
若齢幼虫の発生に努め、早期防除を行いましょう。

コラム〈抑制キュウリ〉

コナジラミ類が多くなっています。現在の栽培で発生している害虫を次作に持ち越さないために栽培終了後の対策を行いましょう。

  • 栽培作物の地際部の切断、適用薬剤による処理などで全ての株を枯死させます。
  • その後、施設を密閉し蒸し込み処理を行います。気温が低い11月~12月頃は、1カ月程度、施設を密閉しましょう。
  • 施設内に雑草が残っていると効果が劣るため、処理前に除草を行います。

タバココナジラミ成虫の写真

タバココナジラミ成虫

その他の病害虫

その他の病害虫の発生予測の一覧

作物名

病害虫名

発生量

特記事項

野菜類・

花き類

アブラムシ類

各種トラップへの誘殺数は平年並。

キュウリ

褐斑病

現在までの発生量は平年並。

べと病

現在までの発生量は平年並。

うどんこ病

現在までの発生量は平年並。多発してからの薬剤防除では防除効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

アザミウマ類

現在までの発生量は平年並。抑制キュウリの栽培終了後はすべての株を速やかに枯死させる。施設内の除草を行い、施設を密閉し餓死させる。

イチゴ

うどんこ病

現在までの発生量は平年並。多発してからの薬剤防除では防除効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

ハダニ類

現在までの発生量は平年並。発生量が多くなると防除が困難になる。天敵導入前の防除を徹底し、天敵導入後には影響のない薬剤を選択する。

ネギ

さび病

現在までの発生量は平年並。

ネギアザミウマ

現在までの発生量は平年並。

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