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令和6年度病害虫発生予察情報 第8号(11月予報)

更新日:2024年11月9日 印刷ページ表示

令和6年度 病害虫発生予察情報第8号(11月予報)(PDF:241KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

野菜類・

花き類

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

ハスモンヨトウ

施設栽培地域全域

 

やや多い

トマト・

キュウリ

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

多い

キュウリ

褐斑病

施設栽培地帯全域

 

べと病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

イチゴ

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

ハダニ類

施設栽培地帯全域

 

ネギ

さび病

栽培地帯全域

 

ネギアザミウマ

栽培地帯全域

 

シロイチモジヨトウ

栽培地帯全域

 

やや多い

 (発生時期の空白は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)野菜類・花き類

ハスモンヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地域全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は、トマト・イチゴでやや多い。
  2. 県内のフェロモントラップ調査では、4地点中3地点で誘殺数が平年を上回っている。
  3. 向こう1か月の気象予報(11月7日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率50%、日照時間は少ない確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 老齢幼虫になると昼間は株元に隠れて夜間に這い出して食害するようになる。このため薬剤がかかりにくくなるので、若齢期防除に努める。
  2. 施設開口部は防虫ネットで被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。

2)トマト・キュウリ

コナジラミ類

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

 

多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はトマトでやや多く、キュウリでは多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(11月7日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率50%、日照時間は少ない確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. タバココナジラミは、トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)*1、ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)*2を伝搬するので注意する。本年はトマト黄化葉巻病の発生は平年並、キュウリ退緑黄化病の発生がやや多い。発病株を発見した場合は直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。
  2. 施設の開口部は全て防虫ネット(目合い0.4ミリメートル以下が望ましい)を設置して、施設内への侵入を防止する。
  3. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  4. 黄色粘着板を設置し、成虫の発生状況を把握しながら適期防除を行う。
  5. 薬剤散布は幼虫が寄生している葉裏に薬液が充分かかるように行う。また薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  6. 抑制キュウリの栽培終了後はすべての株を速やかに枯死させる。株の枯死後、雑草が無い状態で施設を密閉(1カ月程度)して、コナジラミ類成虫を餓死させる。

*1 トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)によるトマトの病害名:トマト黄化葉巻病

*2 ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)によるキュウリの病害名:キュウリ退緑黄化病

3)ネギ

シロイチモジヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. フェロモントラップ調査では、10月の総誘殺数が2地点とも平年よりやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(11月7日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率50%、日照時間は少ない確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場をよく見回り、葉の先端部のかすり状の症状や白変葉、若齢幼虫の発見に努め、早期防除を行う。
  2. 卵塊や若齢幼虫の集団を見つけたら速やかに取り除き、ほ場外で処分する。
  3. 中老齢幼虫が葉の内部に食入した後は農薬の効果が低下するので、若齢期の防除適期を逃さないよう注意する。
  4. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  5. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

野菜類・

花き類

アブラムシ類

 

各種トラップへの誘殺数は平年並。

キュウリ

褐斑病

 

現在までの発生量は平年並。

べと病

 

現在までの発生量は平年並。

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。多発してからの薬剤散布では防除効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。抑制キュウリの栽培終了後はすべての株を速やかに枯死させる。株の枯死後、雑草が無い状態で施設を密閉して、アザミウマ類を餓死させる。

イチゴ

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。多発してからの薬剤散布では防除効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。発生量が多くなると防除が困難になる。天敵導入前の防除を徹底し、天敵導入後には影響のない薬剤を選択する。

ネギ

さび病

 

現在までの発生量は平年並。

ネギアザミウマ

 

現在までの発生量は平年並。

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