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令和6年度病害虫発生予察情報 第7号(10月予報)概要版
令和6年度 病害虫発生予察情報第7号(10月予報) 概要版 (PDF:568KB)
気象の1か月予報(令和6年10月3日発表気象庁発表)
平均気温は、平年より高い確率80%です。降水量は、平年並または多い確率ともに 40%です。日照時間は、平年並または少ない確率ともに40%です。
10月の病害虫予報 注目ポイント
施設果菜類 コナジラミ類…発生量:やや多い
現在までの発生量は抑制キュウリでやや多くなっています。トマト黄化葉巻病やウリ類退緑黄化病のウイルスを伝搬します。県内の一部でキュウリ退緑黄化病が発生しているので注意しましょう。
野菜類・花き類 オオタバコガ…発生量:やや多い
現在までの発生量は夏秋ナス(露地ナス)でやや多くなっています。フェロモントラップ調査では、伊勢崎と藤岡で平年より多くなっています。施設栽培では、施設の開口部に防虫ネットを張り、侵入を防ぎましょう。
野菜類・花き類 ハスモンヨトウ…発生量:やや多い
フェロモントラップ調査では、前橋と館林で平年より多くなっています。施設栽培では、施設の開口部に防虫ネットを張り、侵入を防ぎましょう。
ネギ シロイチモジヨトウ…発生量:やや多い
フェロモントラップ調査では、2地点中1地点で平年より多くなっています。中老齢幼虫が葉の内部に食入した後は農薬の効果が低下するので、若齢期の防除適期を逃さないよう注意しましょう。
果樹類 チャバネアオカメムシ…発生量:やや多い
フェロモントラップ調査では、7~8月に比べ減少傾向ですが、すべての地点で平年を上回っています。リンゴへの被害は平年よりやや多く、ナシへの被害は平年並~やや多いです。今後、果樹園へ飛来する可能性がありますので注意しましょう。
その他の病害虫
作物名 |
病害虫名 |
発生量 |
特記事項 |
---|---|---|---|
果樹全般 |
ハダニ類 |
並 |
現在までの発生量は平年並。 |
リンゴ |
斑点落葉病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。 |
炭疽病 |
やや多い |
被害果が伝染源となるので、ほ場から持ち出し適切に処分する。 |
|
輪紋病 |
やや多い |
被害果は、ほ場から持ち出し適切に処分する。病原菌は枝のイボ皮病斑で越冬するので、来季の発生を減らすため、冬期の剪定時にイボを削り取る。イボの多い枝は切り取り処分する。 |
|
スモモヒメシンクイ |
並 |
現在までの発生量は平年並。フェロモントラップ調査では、誘殺数は平年並だが一部でやや多い。 |
|
キンモンホソガ |
並 |
現在までの発生量は平年並。フェロモントラップ調査では、誘殺数は平年並。 |
|
ハマキムシ類 |
並 |
現在までの発生量は平年並。 |
|
野菜類 ・ 花き類 |
アブラムシ類 |
並 |
トラップ調査による有翅アブラムシ飛来数は平年並~やや少ない。 |
キュウリ |
べと病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。草勢の衰えや、多湿管理下で発生量が増加するため、適切な肥培管理と湿度管理を行う。 |
うどんこ病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。多発してからの薬剤散布では防除効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。 |
|
褐斑病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。高温多湿条件下で発生が急激に増加するため、適切な湿度管理を行う。 |
|
アザミウマ類 |
並 |
現在までの発生量は平年並。ミナミキイロアザミウマはキュウリ黄化えそ病の原因となるため、発生に注意する。 |
|
ネギ |
軟腐病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生が助長されるので注意し、予防に努める。 |
さび病 |
並 |
現在までの発生量は平年並。秋が比較的低温で降雨が多いと多発する恐れがある。肥料切れにより発生が助長されるため、適正な肥培管理を行う。 |
|
ネギアザミウマ |
並 |
現在までの発生量は平年並。秋の乾燥条件で発生が多くなるので注意する。 |