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令和6年度病害虫発生予察情報 第7号(10月予報) 

更新日:2024年10月9日 印刷ページ表示

令和6年度 病害虫発生予察情報第7号(10月予報) (PDF:303KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

果樹全般

カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

栽培地帯全域

 

やや多い

ハダニ類

栽培地帯全域

 

リンゴ

斑点落葉病

栽培地帯全域

 

炭疽病

栽培地帯全域

 

やや多い

輪紋病

栽培地帯全域

 

やや多い

スモモヒメシンクイ

栽培地帯全域

 

キンモンホソガ

栽培地帯全域

 

ハマキムシ類

栽培地帯全域

 

野菜類花き類

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

ハスモンヨトウ

平坦地域

 

やや多い

オオタバコガ

栽培地帯全域

 

やや多い

施設果菜類

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

やや多い

キュウリ

べと病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

褐斑病

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

ネギ

軟腐病

栽培地帯全域

 

さび病

栽培地帯全域

 

シロイチモジヨトウ

栽培地帯全域

 

やや多い

ネギアザミウマ

栽培地帯全域

 

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)果樹類全般

カメムシ類 (チャバネアオカメムシ)

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. フェロモントラップ調査では、9月の誘殺数は7~8月に比べ減少傾向にはあるが、7地点とも平年を上回っている。
  2. リンゴへの被害は平年よりやや多い。ナシへの被害は平年並~やや多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(10月3日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 果樹カメムシ類の飛来状況は園によって差があるので、園内をこまめに見回り早期発見に努め、飛来を認めたら早急に防除を行う。特に、夜間の最低気温が高くなると飛来する可能性が高くなるので注意する。
  2. 9月までに飛来の少なかった地域でも、スギ・ヒノキ林で増殖した第1世代が今後、飛来する可能性があるので注意する。
  3. カメムシ類は夜行性であるため、活動の鈍い早朝に薬剤散布を行うと効果的である。

2)リンゴ

炭疽病

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年よりやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(10月3日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 被害果は伝染源となるので、ほ場から持ち出し適切に処分する。
  2. 発生しやすい気象が予報されているので注意する。
輪紋病

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年よりやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(10月3日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 被害果は、ほ場から持ち出し適切に処分する。
  2. 病原菌は枝のイボ皮病斑で越冬するので、来季の発生を減らすため、冬期の剪定時にイボを削り取る。また、イボの多い枝は切り取り処分する。

3)野菜類・花き類

ハスモンヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

平坦地域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. フェロモントラップ調査では、9月の総誘殺数が4地点中、前橋と館林で平年よりやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(10月3日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 老齢幼虫になると昼間は株元に隠れて夜間に這い出して食害するようになる。このため薬剤がかかりにくくなるため、若齢期防除に努める。
  2. 施設栽培では、施設の開口部に防虫ネットを張り、成虫の侵入を防ぐ。また、施設内で幼虫を確認した場合は、初期防除を徹底する。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
オオタバコガ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は夏秋ナス(露地)で平年よりやや多い。
  2. フェロモントラップ調査では、9月の総誘殺数が7地点中、伊勢崎と藤岡で平年よりやや多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(10月3日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 幼虫は生長点付近の茎葉・花蕾・花・果実を食害する。果実や花蕾、結球の内部に食入されると農薬がかかりにくくなる。ほ場をよく見回り、幼虫を見つけしだい捕殺する。薬剤防除を行う場合は、若齢幼虫のうちに防除を行う。
  2. 施設開口部は防虫ネットで被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  3. 果菜類の被害果、レタスや花き類等の被害株は、内部に幼虫が生息している場合があるので、必ずほ場外へ持ち出して適切に処分する。
  4. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  5. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。

4)ネギ

シロイチモジヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. フェロモントラップ調査では、9月の総誘殺数が2地点中1地点で平年より多い。
  2. 現在までの発生量は平年並であるが、一部やや多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(10月3日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場をよく見回り、葉の先端部のかすり状の症状や白変葉、若齢幼虫の発見に努め、早期防除を行う。
  2. 卵塊や若齢幼虫の集団を見つけたら速やかに取り除き、ほ場外で処分する。
  3. 中老齢幼虫が葉の内部に食入した後は農薬の効果が低下するので、若齢期の防除適期を逃さないよう注意する。
  4. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  5. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。

5)施設果菜類

コナジラミ類

発生地域

発生時期

発生量

施設栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は抑制キュウリでやや多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(10月3日発表)によると、期間の前半は気温がかなり高くなる見込みであり、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 抑制キュウリではキュウリ退緑黄化病が発生しているため、原因となるタバココナジラミの防除に気をつける。またタバココナジラミはトマト黄化葉巻病の原因にもなる。発病株を発見した場合は直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。
  2. 施設の開口部は全て防虫ネット(目合い0.4mm以下が望ましい)を設置して、施設内への侵入を防止する。
  3. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  4. 黄色粘着板を設置し、成虫の発生状況を把握しながら適期防除を行う。
  5. 薬剤散布は幼虫が寄生している葉裏に薬液が充分かかるように行う。また薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布は避ける。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特 記 事 項

果樹全般

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

リンゴ

斑点落葉病

 

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件で発生しやすく、連続した雨などの短期間の気象条件で急増することがあるので注意する。

スモモヒメシンクイ

 

現在までの発生量は平年並。

フェロモントラップ調査による誘殺数は平年並だが、一部でやや多い。

キンモンホソガ

 

現在までの発生量は平年並。

フェロモントラップ調査による誘殺数は平年並。

ハマキムシ類

 

現在までの発生量は平年並。

野菜類花き類

アブラムシ類

 

トラップ調査による有翅アブラムシ飛来数は平年並~やや少ない。

キュウリ

べと病

 

現在までの発生量は平年並。

肥料切れや草勢の衰えにより発生が助長されるため、適正な肥培管理を行う。また、多湿管理下で発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。

多発してからの薬剤散布では防除効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

褐斑病

 

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件下で発生が急激に増加するため、適切な湿度管理を行う。

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。

ミナミキイロアザミウマはキュウリ黄化えそ病の原因となるため、発生に注意する。

ネギ

軟腐病

 

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件で発生が助長されるので注意し、予防に努める。

さび病

 

現在までの発生量は平年並。

秋が比較的低温で降雨が多いと多発する恐れがある。肥料切れにより発生が助長されるため、適正な肥培管理を行う。

ネギアザミウマ

 

現在までの発生量は平年並。

秋の乾燥条件で発生が多くなるので注意する。

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