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令和6年度病害虫発生予察情報 第5号(8月予報) 概要版

更新日:2024年8月7日 印刷ページ表示

令和6年度 病害虫発生予察情報第5号(8月予報)(PDF:598KB)

気象の1か月予報(令和6年8月1日発表気象庁発表)​

平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率40%、日照時間は平年並の確率40%です。

8月の病害虫予報 注目ポイント

果樹類 果樹カメムシ…発生量:多い

フェロモントラップへの誘殺数は、平年を上回って推移しています。
リンゴやナシの一部の園において被害が確認されているので、注意してください。

野菜・花き類 オオタバコ…発生量:多い

高温・乾燥条件で多発します。
フェロモントラップへの誘殺数は、平年を上回って推移しています。

イネ 斑点米カメムシ…発生量:やや多い

高温・少雨で発生しやすくなります。
イネの出穂期の前後3週間程度は、イネ科雑草を出穂させない雑草管理が大切です(コラム参照)。またカメムシの種により、防除適期が異なるので注意しましょう。

レタス 軟腐病…発生量:やや多い

降雨+降雨後の気温上昇など、高温多湿で発生しやすくなります。
発病後の防除効果は低いので、予防的な防除に努めてください。

果樹類 ハダニ類…発生量:やや多い

ハダニ類が発生しやすい高温の気象が続く見込みです。
高密度になると防除が困難となりますので、早期発見・早期防除を心がけてください。

イネ 紋枯病…発生量:やや多い

高温・多湿で発生しやすくなります。
昨年発生が多かったほ場では注意が必要です。

ネギ シロイチモジヨトウ…発生量:やや多い

気温が高いと世代間が短縮し、発生回数、発生量、被害が多くなるとともに、防除適期が例年と異なる可能性もあります。

夏秋トマト アザミウマ類…発生量:やや多い

よく観察し、早期防除に努めてください。
花の内部に寄生しますので防除は丁寧に行ってください。

コラム<イネ> 斑点米カメムシ類対策~出穂期前後の雑草管理について~

斑点米カメムシ類はイネ科雑草の種をエサに生息・繁殖しています。被害を防ぐためには、イネの出穂期の前後各3週間程度の期間、畦畔等に穂が出たイネ科雑草が無いことが重要です。

1.除草適期

イネ科雑草の除草はイネの出穂2~3週間前に行い、さらにイネ科雑草の穂が出ていないことを確認した上で出穂期頃にもう一度除草すると効果的です。

2.注意点

畦畔等の穂が出たイネ科雑草をイネの出穂期以降に除草すると、斑点米カメムシ類を水田内に追い込み、被害を大きくする場合がありますので注意しましょう。

その他の病害虫

その他の病害虫の一覧

作物名

病害虫名

発生量

特記事項

イネ

いもち病

(穂いもち)

葉いもちの病斑が大きくなっていたり、上位葉に葉いもちの発生が多いと穂いもちの発生に移行する可能性が高いので注意する。

いもち病

(葉いもち、穂いもち)

現在までの発生量は平年並で、東部地域の一部ではやや多い。常発地、いもち病に登録のある箱施用剤を使用していないほ場、葉色が濃いほ場、水口付近などは発生しやすいので注意する。

ダイズ
野菜・花き類

ハスモンヨトウ

現在までの発生量は平年並。

リンゴ

斑点落葉病

現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生しやすく、連続した雨など短期間の気象条件で急増することがある。

炭疽病

現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生しやすく、特に果実の濡れ時間が長いほど感染しやすい。

スモモヒメシンクイ

フェロモントラップ調査による誘殺数は平年並。園地での重点防除時期は、7月下旬~9月上旬である。

ナシ

黒星病

現在までの発生量は平年並。

ナシヒメシンクイ

現在までの発生量は平年並。フェロモントラップ調査による誘殺数は一部の地点でやや多い。

キャベツ

コナガ

現在までの発生量は平年並。

夏秋ナス

ハダニ類

現在までの発生量は平年並。

アザミウマ類

現在までの発生量は平年並。

ネギ

軟腐病

現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生が助長されるので注意し、予防的防除に努める。

ネギアザミウマ

現在までの発生量は平年並。

レタス

腐敗病

現在までの発生量は平年並。

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