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瞬間接着剤による事故に注意しましょう
更新日:2024年7月3日
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瞬間接着剤は、すぐに硬化する、強い接着力がある、様々な材質に使用できるなどの特徴をもった生活用品です。
最近では物同士だけではなく、つけ爪の接着など身体に使用できるものも販売されています。
多くの瞬間接着剤で使われているシアノアクリレート系の物質は、発熱を伴う化学反応で硬化しています。
こぼしたり、誤って皮膚などに付着させた際は、接着による被害に気をつけるだけではなく、対処方法を誤ると過剰な発熱によりやけどするおそれがありますので、ご注意ください。
事故事例
- 瞬間接着剤を少しこぼしてしまったので、ティッシュペーパーで拭ったところ、火がついたように熱くなった。
- つけ爪用瞬間接着剤が手のひらに垂れたため、ティッシュペーパーで拭き取ったところ、発熱しやけどした。
注意するポイント
- 瞬間接着剤は、ティッシュペーパーや衣類などの染みこみやすい繊維質のものに染みこむと、短時間で発熱しますので注意しましょう。誤って衣類に付着させた場合には、やけど防止のため大量の水をかけてください。
- 手指など皮膚に付着させ接着してしまった場合は、慌てずに、40 度くらいのお湯の中で、もむようにはがしましょう。
- 使用前には商品の表示や取扱説明書を読み、ポリエチレン手袋を装着して扱いましょう。
再現テストの結果
独立行政法人国民生活センター商品テスト部による再現テストでは、瞬間接着剤をティッシュペーパーや衣類などに染みこませた場合、最高170度近くまで温度が上昇しました。