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ジビエ活用による地域活性化(鳥獣被害対策)

更新日:2024年6月24日 印刷ページ表示

1 目的

 群馬県における野生鳥獣による農業被害金額は、約2億8千万円(令和4年度)に達しており(表1)、被害をもたらす野生鳥獣の捕獲促進等、各種対策の一層の強化が必要となっています。

そうした中、令和5年8月に原子力災害対策特別措置法に基づく野生鳥獣肉の出荷制限が群馬県で一部解除され、捕獲したシカの肉を食用として供することが可能になりました。

 そこで、今回は市や食品関連企業と連携し、有害鳥獣として捕獲されたシカをジビエ(※注)として活用することで有害鳥獣の捕獲頭数増加に繋げ、農業被害の縮減を図ることとしました。(※注 ジビエ:捕獲した野生鳥獣の食肉)

2  取組内容

 高崎市、みどり市及び(株)箕輪フーズの3者を主体とした推進体制の整備、鳥獣被害防止総合対策交付金を活用した加工処理施設整備を支援するとともに、シカ肉の販売店舗の開拓や販売促進活動などを行いました。

3 課題と今後の対応

 以下のとおり課題に対応することにより、ジビエ活用を通じた有害鳥獣捕獲の一層の促進を図ります。

【課題】

  1. ジビエ加工処理施設へのシカ搬入頭数の増加(表2)
  2. 品質向上に向けたシカの処理技術の向上
  3. ジビエの販路拡大、等

【対応】

  1. シカ肉のジビエ活用に取組む市町村の拡大
  2. 捕獲者や解体者への加工処理技術に係る研修
  3. ジビエPR活動、等
(表1)野生鳥獣(※注)による農作物被害状況(令和4年度)
  被害面積 被害金額 有害捕獲頭数
群馬県 142ヘクタール 277,904,000円 19,447頭
西部管内(9市町村) 61ヘクタール 61,312,000円 7,196頭
(表2)ジビエ加工処理施設へのシカ搬入実績及び計画(高崎市及びみどり市)
令和5年(計画/実績)(※注)搬入は9月~ 令和6年搬入計画 令和7年から9年搬入計画
100頭/104頭 200頭 300頭

PRリーフレット画像

(写真1)交付金を活用して作成したPRリーフレット

ジビエ弁当販売の写真

(写真2)キッチンカーでのジビエ弁当販売

ジビエ弁当の写真

(写真3)ジビエ弁当(シカ焼き肉の梅和え)