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令和6年度病害虫発生予察情報 第2号(5月予報) 

更新日:2024年5月13日 印刷ページ表示

令和6年度 病害虫発生予察情報第2号(5月予報)  (PDF:277KB)

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

作物全般

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

イネ

縞葉枯病

感受性品種栽培地帯

イネミズゾウムシ

早期・早植栽培地帯

苗立枯病

栽培地帯全域

ムギ類

赤かび病

栽培地帯全域

やや早い

うどんこ病

栽培地帯全域

 

さび病

栽培地帯全域

 

果樹類全般

チャバネアオカメムシ

栽培地帯全域

やや早い

やや多い

スモモヒメシンクイ

中山間栽培地帯

やや早い

やや多い

ナシ

黒星病

栽培地帯全域

 

黒斑病

栽培地帯全域

 

赤星病

栽培地帯全域

 

ハダニ類

栽培地帯全域

 

ウメ

かいよう病

栽培地帯全域

 

黒星病

栽培地帯全域

 

野菜類・花き類

オオタバコガ

栽培地帯全域

 

やや多い

施設果菜類

灰色かび病

施設栽培地帯全域

 

トマト・キュウリ

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

 

 

 

キュウリ

 

 

 

 

べと病

施設栽培地帯全域

 

褐斑病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

ナス

ハダニ類

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

夏秋キャベツ

コナガ

高冷地栽培地帯

 

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)果樹類全般

チャバネアオカメムシ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

やや早い

やや多

1 予報の根拠

  1. 1月に実施した越冬量調査では、本年の越冬量は平年より多い。
  2. 県内に設置したフェロモントラップについて、7地点中5地点で誘殺数が平年より早く増加し、平年を上回った。
  3. 今後の気象予報(5月9日発表)によると、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率50%、日照時間は平年並または少ない確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 収穫期直前のウメ・オウトウ、果実肥大期をむかえるモモ・スモモなどは特に注意する。ナシやリンゴでは、落花後から収穫期まで被害を受ける。6月下旬頃までは散発的であるが注意する。
  2. 果樹カメムシ類の飛来状況は園によって差があるので、園内をこまめに見回り早期発見に努め、飛来を認めたら早急に防除を行う。特に、夜間の最低気温が高くなると飛来する可能性が高くなるので特に注意する。
  3. カメムシ類は夜行性であるため、活動の鈍い早朝に薬剤散布を行うと効果的である。
スモモヒメシンクイ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

やや早い

やや多い

1 予報の根拠

  1. 県内に設置したフェロモントラップについて、4地点中3地点で誘殺数が平年より早く増加し、平年を上回った。
  2. 今後の気象予報(5月9日発表)によると、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率50%、日照時間は平年並または少ない確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 果実肥大期をむかえるモモ・スモモ等を食害するため注意する。
  2. 薬剤散布は丁寧に行う。特にほ場の周縁部など薬液のかかりにくい部分に対しては、手散布などを行う。

2)野菜類・花き類

オオタバコガ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多い

1 予報の根拠

  1. 県内のフェロモントラップ調査では、6地点中6地点において、平年より早い時期から誘殺数が増加し、4月~5月1半旬の総誘殺数は平年を上回っている。
  2. 今後の気象予報(5月9日発表)によると、向こう1か月の平均気温は高い確率80%、降水量は多い確率50%、日照時間は平年並または少ない確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 幼虫は生長点付近の茎葉・蕾・花・幼果に食入する。組織内に入り込まれてからでは防除が困難になるため、ほ場をよく見回り、幼虫は見つけしだい捕殺する。薬剤防除を行う場合は、発生初期に実施する。
  2. 施設開口部は防虫ネットで被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  4. 次世代幼虫の発生が平年より早く、かつ多くなると予想されるため、今後の防除時期に注意する。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予測の一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

作物全般

アブラムシ類

 

各種トラップへの誘殺数は平年並。

イネ

縞葉枯病

ヒメトビウンカに効果のある育苗箱施用剤を使用する。

イネミズゾウムシ

昨年度の発生量は平年並。

苗立枯病

昨年の発生量は平年並であったが、一部地域でやや多かったため、注意する。

ムギ

赤かび病

やや早い

赤かび病が発生した場合には、刈り分け等を行い、被害粒が混入しないよう注意する。食用麦の赤かび被害粒混入割合基準は0.0%(1万粒に5粒未満)である。

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。

病斑が上位葉に進展した場合、稔実が悪くなり収量減につながるので、発生を認めたら適切な防除を行う。

さび病

 

現在までの発生量は平年並。

ナシ

黒星病

 

現在までの発生量は平年並。

黒斑病

 

現在までの発生量は平年並。

赤星病

 

ビャクシンにおける冬胞子堆の成熟は平年よりやや早い。胞子の飛散も平年より早くまもなくが完了する見込みであるので、防除時期を工夫する。

調査地点:農業技術センター(伊勢崎市西小保方町)

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

ウメ

かいよう病

 

現在までの発生量は平年並。

黒星病

 

現在までの発生量は平年並。

施設果菜類

灰色かび病

 

現在までの発生量は平年並。

発病葉や発病花、発病果は伝染源となるため速やかに取り除き、施設外に持ち出して適切に処分する。

トマト

キュウリ

コナジラミ類

 

現在までの発生量は平年並。

タバココナジラミは、トマト黄化葉巻病、キュウリ退緑黄化病のウイルスを媒介するため、施設内に黄色粘着板を設置するなど、早期発見に努める。

キュウリ

 

べと病

 

現在までの発生量は一部でやや多いが平年並。

肥料切れや草勢の衰えにより発生が助長されるため、適切な肥培管理を行う。また、多湿管理下で発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。

褐斑病

 

現在までの発生量は平年並。

促成栽培の後期は施設内が高温条件となり、多湿管理下で急激に発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。

うどんこ病

 

現在までの発生量は一部でやや多いが平年並。

多発してからの薬剤散布は効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。

ミナミキイロアザミウマはキュウリ黄化えそ病のウイルスを媒介するため早期防除に努める。

ナス

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見及び早期防除に努める。

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。

気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見及び早期防除に努める。

夏秋キャベツ

コナガ

 

現在までのフェロモントラップへの誘殺数は安中、渋川でやや多い。平坦部で育苗している場合は、採苗前の防除を徹底し本ぽへ持ち込まないようにする。

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