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令和6年度病害虫発生予察情報 第1号(4月予報) 概要版

更新日:2024年4月11日 印刷ページ表示

令和6年度 病害虫発生予察情報第1号(4月予報) 概要版(PDF:530KB)

気​象の1か月予報(令和6年4月4日 気象庁発表)

  • 期間の前半は、気温がかなり高くなる可能性があります。
  • 天気は数日の周期で変わり、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
  • 平均気温は高い確率70%、降水量は平年並または多い確率ともに40%、日照時間は平年並または少ない確率ともに40%です。

4月の病害虫予報 注目ポイント

ムギ類 赤かび病…発生時期:やや早い 発生量:やや多

出穂期以降の気温が高く、雨が多いと感染しやすくなります。コムギの生育は平年より5日程度早まっているので、防除適期を逃さないように注意しましょう。

イチゴ アザミウマ類…発生量:平年並

これからの気温の上昇に伴い増加するので注意しましょう。

【コラム】<ムギ類>出穂期は見た感じより早い?

-赤かび病の防除時期に注意しましょう-

ムギ類が出穂期を迎えると、赤かび病の防除時期が近づいてきます。

ところで…防除時期を出穂期後○日でお知らせしていますが、出穂期ってどんな時期でしょう??

「出穂期とは全茎の40~50%出穂した日」※注 とされています。ここでいう出穂とは、穂先が葉鞘から出た状態※のことで、止め葉から上に穂先が出てくれば出穂ということになります。

そのため、見た感じより出穂期は早く、農家の皆さんが「出穂したなあ」と感じる時期は、出穂期から4~6日くらいあとの穂揃期にあたることが多いです。

ほ場をよく観察して防除時期を逃さないように注意しましょう!

※注 参考 小麦調査基準 第1版:1986年3月 農業研究センター(現:農研機構)

その他の病害虫

その他の病害虫の一覧

作物名

病害虫名

発生量

特記事項

作物全般

アブラムシ類

各種トラップへの飛来数は平年並からやや少ない。

イネ

縞葉枯病

令和6年2月に採取したヒメトビウンカのウイルス保毒虫率の県平均は、縞葉枯病の発生量が平年並であった昨年の1.9%と同じであった。

ムギ類

うどんこ病

風通しや日当たりの悪い場所、軟弱過繁茂の場所は発生が多くなる。

ナシ

赤星病

胞子の飛散時期が早まると予想される。その時期(4月中下旬)に、降水量が多くなると感染しやすいので注意する。

施設果菜類

灰色かび病

現在までの発生量は平年並。

施設果菜類

コナジラミ類

多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。

キュウリ

ベと病

肥料切れや草勢の衰えにより発生が多くなる。適正な肥培管理を行う。

キュウリ

うどんこ病

多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。

イチゴ

ハダニ類

多発後は防除が困難になるので、早期防除を心がける。

ナス

ハダニ類

現在までの発生量は平年並。

夏秋キャベツ

コナガ

現在までの育苗ほにおけるトラップ誘殺数は平年並。苗へのコナガの寄生が心配される場合は防除を行ってから採苗する。

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