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令和5年度 病害虫情報 第4号(チャバネアオカメムシ)
更新日:2024年3月8日
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令和5年_病害虫情報第4号(チャバネアオカメムシ)(PDF:513KB)
果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)の越冬量が平年を上回りました
令和6年は果樹園の飛来と加害の増加が予想されるため注意してください。
1 越冬量調査
- 令和6年1月に山林の落ち葉の中で越冬しているチャバネアオカメムシ成虫(図1)の越冬量調査をした結果、越冬量は平年より多く、大発生した令和2年と令和4年を上回りました(表1)。
- チャバネアオカメムシの越冬量が多くなると、その年の生産園に近いトラップへの誘殺数が多くなります。
- このことから、令和6年の果樹園への飛来と加害の増加が多くなることが予測されます。
図1 チャバネアオカメムシの成虫(体長 10~12ミリメートル)
令和2年 |
令和3年 |
令和4年 |
令和5年 |
令和6年 |
平年 |
---|---|---|---|---|---|
1.29 |
0.04 |
1.67 |
0.08 |
2.50 |
0.79 |
※平年は過去10年の平均値
2 令和6年のチャバネアオカメムシの飛来と予想される被害
- チャバネアオカメムシは果実を吸汁し、奇形や落果を引き起こします。
- 5~6月頃の果樹園への飛来と加害の増加が心配されます。 モモ、スモモ、オウトウ、ウメ等は注意が必要です。
- 6月下旬頃までナシやリンゴへの飛来は散発的ですが、注意してください。
- 8月以降に発生する新世代(第1世代)も平年より多くなることが予想されます。今後の情報に注意してください。
※ チャバネアオカメムシのトラップ調査は4月から開始します。
調査結果はこちらから。