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令和5年度第1回農政審議会

更新日:2023年12月1日 印刷ページ表示

1 日時

令和5年9月6日(水曜日) 13時30分~15時30分

2 場所

群馬県庁 29階 第1特別会議室

3 出席者

農政審議会委員:11名、県農政部:11名、事務局等:4名

4 議題

有機農業の推進について

5 委員の主な意見

(1)消費者理解の促進について

  • 有機農業への消費者意識は高まっている。有機的な栽培方法の農作物は価格が多少高くても直売所で売れている。
  • 慣行栽培をしている農家が農薬を多くの使用し、何の工夫もしていないというイメージを持たれてしまっては困る。
  • 有機農産物を求める消費者は多いが、堆肥を使用すれば、匂いが発生し、近隣住民からは敬遠されてしまう。消費者への理解促進が必要。
  • 「有機農産物コーナー設置」や「PR動画作成」は、消費者や慣行農家など多くの方の目に触れると思うので、慎重にお願いしたい。

(2)人材確保について

  • 有機農業は労働力が必要であり、大規模化が難しい。大規模化できない分、ある程度の単価で売れなければ採算がとれない。
  • 作物ごとに異なる有機栽培の技術獲得や栽培技術を教えることができる人材を確保することが課題。

(3)農産物の適正価格について

  • 生産コストを価格転嫁しようとすると有機農業での大規模生産は難しい。
  • 有機農産物の価値に見合った販売単価が必要。そのために、適切に有機農産物の価値を判断できるような仕組が必要。

(4)有機JAS認証について

・有機JAS認証の認定作業が負担なため、取得しないという声はよく聞く。書類作成やJASシールを貼った数の計算、検査員へのほ場案内など作業量が多い。

(5)有機農業の推進方策

  • 資材高騰の中、輸入資材である化学肥料を使わず、微生物等を組み合わせながら、堆肥を効率よく分解し、土づくりをするといった方法の延長上に、有機農業があるのではないか。
  • 慣行栽培の農地の近くで有機農業を行おうとすると、周囲の農地に害虫が発生する懸念があり、あまり歓迎されない。有機農業は地域的にまとまって取り組む必要がある。
  • 有機JAS認証農家を調査して、その農家達が抱えている課題を調査してほしい。
  • 近隣諸国の所得が上がっており、有機農業など環境に配慮したものを求める人たちが増えているので、うまく取り込みながらやっていくことが必要。
  • 生産者、加工・流通会社、小売店等、様々なところが経済的にプラスにならなければ有機農業は広がっていかない。群馬県経済的にプラスになるためには、ある程度の量が必要である。

(6)その他

  • 国内での有機農産物の生産が少ないようだが、有機農業と合わせて海外への輸出も考えていければよいと思う。
  • 耕作されていない土地が年々増えている。有機栽培を推進するよりも有休農地を解消し、食料自給率を上げる方が重要ではないか。
  • パンが好まれており、消費者は県内産、国産の小麦を求めているが、小麦の価格が低い。農家が小麦を生産したいと思えるような適正な価格が必要。

6 結論

 委員の意見を今後の有機農業及び県農政の推進に生かしていく。

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