本文
【8月】令和5年度データ駆動型営農指導実践モデル事業第1回ワークショップの開催
群馬県では、データ駆動で自走する産地の育成を目指して、令和4年10月から新たに「データ駆動型営農指導実践モデル事業」に取り組んでいます。令和5年7月28日に、促成キュウリ栽培中に収集したデータを振り返るためのワークショップ(以下WS)を開催しました。
1 ねらいと背景
昨今、県の主力品目であるキュウリにおいても、生産者の減少や高齢化に伴う生産量の減少が問題となっています。打開策として、データ活用による技術革新が注目されていますが、関係機関・生産者ともにデータ利用のノウハウが不足しているのが現状です。
そこで、生産者および関係者のデータリテラシー向上と、データ駆動型農業の実践モデルの作成のために、JA邑楽館林管内のキュウリ生産者5名および、JA邑楽館林、群馬県を対象とした(株)テラスマイルによる営農コンサルを委託しました。
2 取り組み内容
令和5年7月28日に、東部地域研究センターにおいて、令和5年度の第1回WSを開催したところ、計26名(WS参加10名、オブザーバー16名)の参加がありました。(株)テラスマイルから、令和5年促成キュウリ(2月~6月)において収集したデータをもとに、市況、ハウス内環境、外気象、労働時間等のテーマに沿って分析結果が伝えられました。特にメインテーマである作業時間については、これまでにない切り口で経営状況が見えたことにより、生産者からも大きな反響がありました。指導センターからは、課題の整理と今後の方針についての提案を行い、労働生産性向上のために「段取りの見える化」に取り組んでいく方向で合意が図られました。
3 今後の方向
次回のワークショップは、抑制キュウリ終了後を予定しています。指導センターでは、引き続き生産者のデータ収集支援に加え、「段取りの見える化」に向けたフォーマット構築等の役割を担います。
ワークショップの様子